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詩集③

call my neam…

作者: 桜ノ夜月

か細い声で、君の名を呼ぶ。


届くわけなどないと、もう君は居ないのだと、誰よりも僕が一番解っているのに。



ただ、君の名を呼ぶ。

呼び続ける。



届いて。

届くな。


気づいて。

気づくな。



好きだよ。



…本当に?



「好きだ」と何度も伝えてきた。


その度に、君は困ったように微笑んで。



…違うよ。



そんな顔が見たい訳じゃない。


ただ、君の笑顔が好きなんだ。



…本当に?



「ごめん。」って。


「気持ちは嬉しかった」って。


「ありがとう」って微笑まないで。



綺麗に終わらせて。


僕に『望み』を与えないで。



―…苦しくなる。



「…call my name」



僕の名を、呼んで。



―…『付き纏うな』って、突き放してよ。



―…頼むよ。頼むから。



―…期待なんて、いらないから。



君と僕が歩んでいる『今』はいつまでも平行線で


交わることがないって、解っているから。


君が僕を好きなんかじゃないこと


本当は気づいているから。


「…call my name…」



『君』という言葉を使わないで。


その言葉ナイフで、僕を縛らないで。



…きっと、それは僕以外の人にも宛てた『言葉おくりもの』なんでしょう?



「…call my name…」




―…僕の名前を、呼んでよ。




ここまでお付き合いくださり、誠に有難うございました。

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― 新着の感想 ―
[一言] すごく心に沁みこんできました。切なさが手に取るように伝わってきます。好きですね、この詩。
[気になる点] タイトル間違い、かな……? [一言] うーん、タイトルに全てを持っていかれている気がします。
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