表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/31

07. 四角いお化け

「四角が良い」

 お化けは語る。理想は四角四面の立方体。少しくらい辺に長短あってもいいけれど、四角形なのは譲れない。

「例えばほらあなた、箱の中に入ってみなさいよ」

 魔女も猫もヒヨコも、形が不均一。だから、隙間がたくさんできる。

「そんなの美しくないでしょう?」

 だから四角は美しいのだと四角いお化けは熱弁する。四角なら、隙間はほとんど塞がれる。無駄なものは入らない。

 アリソンたちは、黙って頷くしかない。さっきから、この箱のようなお化け、目が怖い。

「あなたたちも、四角になる?」

 からだをバラして隙間に埋めて。おすすめよなんて誘うけれど、みんなの顔はひきつった。

 遠慮しますと断って、アリソンはそそくさと立ち去った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ