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27. 弱いお化け

 中指を弾くと半透明なからだが仰け反った。デコピンを食らったお化けは、目の端に涙を浮かべて顔をぐちゃぐちゃにする。

「まだまだ! 負けるもんかっ!」

 両腕をぶんぶん振り回してアリソンを殴ろうとするけれど、頭を掴んでしまえば腕一本で止められた。アリソンの胸の前で掠る腕が、なんだか哀れ。

「もう観念しなさいよ」

「嫌だね! ぜったいに俺が勝つんだ!」

 とはいえ、そもそも攻撃が届いていないのでは仕方がない。

 アリソンは肩を竦めた。この弱いお化けを、仲間に入れるべきか入れざるべきか。大した戦力にはならないだろうけど。

「俺だって役に立つこと、証明するんだ!」

 弱いだけで存在価値を断じてしまうのもな、とアリソンは思い直した。

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