幼馴染がシャワーを直してくれたみたいだな
「ただいま戻りましたー」
幼馴染が道具が入った大きな箱を持って帰ってきた。
「あ、お風呂はこっち」
「知ってるよ。私何度も入ったことあるよ」
「それもそうか」
香恋は、僕の家によくいるというか、自然といるというか、当然のようにいる。
時にはご飯食べていったりお風呂はいったりもする。
そして、最近、僕の両親がともに遠く離れたところで仕事をすることになって、ますます来るようになった。
したがって、香恋と二人きりの時間が増えた。
「うーん。ここをこうして」
「うお、早い」
いつの間にか、香恋はシャワーが付いているところを分解したり色々している。
頼りになるな。
「あの、光」
「おお、どうした?」
「見られると、ちょっと緊張しちゃうから……」
「ああ、ごめん。じゃあリビングで待ってるな。本当ありがとうな」
そう言って僕は風呂場を出た。後ろから見ると、香恋は少し、耳が赤くなっていた。本当に緊張しているみたいだ。
僕は香恋を信用しているので、業者を調べたりすることもなく、適当にスマホをいじって過ごした。そしてしばらくして。
「ふぅ。やっと終わった。出るようになったよ」
「ほんと? 香恋すげえ!」
「えへへ……あとちょっとオプションもつけちゃった」
照れていて顔が赤く、笑顔の香恋。
「オプション……?」
僕はその香恋に、心の底から尊敬しながら聞いた。
「そう。説明するからちょっときて」
僕は香恋に手を引かれ、風呂場に行った。