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--異世界転生-- チートモンスターでサバイバル生活!  作者: 高義彰
_第一章_スライム村での戦い
7/7

  ー第六話ー   憎悪の転生者



   ---んん、ここは・・・どこだ?

てか、頭にくるあの声が、何かいっていたな。

魔力切れ・・・?魔力なんか使ったか?

切れてただろうに体は人のままだし。

むむう、この世界の常識はわからん。

   ・・・周りを見ていくか。

俺が今さっきまでねていたのは、石の上だ。

ちょっと遠くに俺が誕生した森がある。

そして周りは110㎝くらいの高さの家みたいなのがたくさんある。

俺がスライムの体のときならとても大きく感じただろう。

だが、その中で一際ぐっときたところがある。

人の体である、俺の体をはるかにこえる大きさ。

その頂上は見ることすらかなわない。

色は白を基本とした、鮮やかで明るいものだった。

見た目だけは城と言われれば納得しそうな大きさだった。


突如、上からガラスの破片らしきものがおちてきて、俺の目の前に刺さった。

かと思えば、突然変形しだし、そしてそれは一つの生物へと変形していく。

優しそうな顔をし、しかしその目は圧倒的な覇者のものをした、一人の老いた男へと。

そして目を見開き、こういった。

「はっはっは、今年は人化を行えるものが20人もいるのか。こちらとしては人材としてほしいところだが・・・どうかね?君、我が学園のエイジメリヤに行く気はないかい?」

「え?あの、あなたは・・・?」

「む?私のことを知らないのか?」

「ま、まあ・・・」

今日あったばっかだからな。

「まあそんなことはいずれわかる。それよりも、さっきの質問の答えは?」

ふむ。

学園でなにを教えてくれるかわからないな。

「学園ではなにを?」

「魔法を覚えたり、他種族との闘い方や情報、そして人化が使える君のような子だけ、特殊な授業がある。他にもいろいろあるっちゃあるけど、そこらへんは直接見てほしい」

   魔法か。

俺は魔法は操る程度はできるが、ほかになにができるかはしらない。

他種族のことも知らないといけないし、この男のことも。

こっそりと解析してみると暗闇だけが見えるという現象がおきた。

・・・行くだけの価値はあるな。

「その学園・・・エイジメリヤに、行かしてください」

「もちろん。少し前に作られた学校だったし、今日を入学式にしよう。さあ、これを持って、あの白い建物に行ってこい!」

そういって、一枚の紙を渡された。

その紙には、『村長の名のもとに、この子がエイジメリヤの試験に入ることを許可する』と書かれていた。

優しい人。

というよりも・・・ええ?

この人、村長だったのか!

村長に書いてもらうとか、結構やばいことしたな。

そして俺は逃げるように学園へ走り出した。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

近くで見るとより迫力のある学校だな。

門のまえまでいくと衛兵っぽいスライムがうるさかったが、紙をみせると試験会場まで連れていってくれた。

試験会場はどうやら二つあるらしい。

スライム型と人型で分かれている。

どちらもテストは同じらしいが、分けられてる理由を聞くとだまりこんだ。

どことなく、差別のにおいがしたが、俺は人型の方に行った。

どうやら、個室でまっておくようだ。

そこから長い長い時間がたった。

いかついおっちゃんがきた。

無言で入ってきて、紙を渡してきた。

紙とかどうやってつくってんだ?と疑問も感じたが、聞くのはやめておいた。

紙には緑色でこう書かれていた。

『試験の内容はいたって簡単。他人を殺したりして、君の強さを見せるだけだ。そして上位150名を、我が校の入学生として受け付ける。注意事項なんかはない。好き勝手してくれたまえ。制限時間は私の気が済むまでだ。この紙が配られた時から、試験を開始する』

・・・。

適当すぎる。

さすがにまだ殺し合いはしてないよなと、そっと部屋からでて周りを見る。

「・・・ドーン。」

うおっ!?

横から声がして、避けようとする。

だが、遅れた。

「あ」

右手に当たった。

「・・・?」

痛くない。

しかし、異物感が右手にある。

すっと、目を向ける。

・・・そこには、原型がわからない肉片があった。


「え?」


思わず声を上げる。

痛みは、その存在を目に入れて、理解したのと同じ時に来る。

「―――!!」

痛みをこらえ、俺の右手を肉片にした本人に向け、解析する。


  *****Lv*

  名前:無し  状態:無し

 HP:**

 MP:**

 攻撃力:**

 守備力:**

 速度能力:**

 魔力循環能力:**

 スタミナ:**

 体内エネルギー:**


 装備

・維**衣


スキル

・****

・****

・****

・****

・****

・****

ユニークスキル

・****

魔法

・****

・****

・****

技術

・****


解析失敗しました。



「「ああぁ!!」」

俺が頭を抱え叫ぶと同時に、相手も頭を抱え叫んだ。

このしっぱいした量はやばい。

失敗した情報の一つ一つが俺の頭を熱く、痛くしていく。

奴も同じような状態になったのだろうか。

俺のスキルは一つしかしっぱいしないから、そんなに痛くないはずだが・・・。

俺のスキルがすべて奴には見られていないと考えると・・・。

そんなことができるのは、スキルの&%)ヱ‘*1ぐらいだが・・・。

これはいわゆる転生特典というスキルだ。

・・・確認のため、日本語で聞いてみるか。

「お前はなんだった?」

「!!?・・・・・・日本人?」

まじか。

こいつ、俺と同じような転生者だ。

「俺と一緒にたたかわな・・・」

「もうだれも、しんじない」

すべてを言い切ることはできなかった。

気付けば目の前にきて、手を前に突き出していた。

「ドーン!ドーン!ドーン!」

・・・あ、そういう名前なのね。

とどうでもいいことに気付きながらすこし顔をゆがめる。

だがな、俺もおまえにまけない変な技名があるぞ!

「謎光線! 謎光線! 謎光線!」

相手の方も少し顔がゆがんだ気がする。

俺が出した謎光線と、奴がだしたドーンがぶつかり合う。

・・・だれがどう見ても、おかしな奴らの戦いだ。

ただ、俺の方が・・・!!!

弱い!

「謎光線が負けただと!?」


「その名前やめようよ!」


「お前こそドーンてなんだよドーンて!」


自分のことを棚にあげ、口喧嘩する。

ドーンの光線を避けたいが、この至近距離じゃ避けれない。だから・・・

「吸収!」

―――全てを、おれの力にする。

「なっ!?」

なにっと言いたげな顔をするが、そんなことは言わせない。

なにも言わせず、おれは押し倒す。

「もう一度聞く。――――おれと、一緒にたたかわないか?」

「――――無理、かな。もう、だれも信じれないや・・・。」

「どうして・・・」

「無理だって、言ってるんだよ!!」

ぼわっ!!

体が吹きとばされる。

地面に体をぶつけ、体が擦り切れていく。

「――――!!!」

「無理、無理なん・・・――――人間なんて、《死ね》ばいいんだ」

突然声の質が変わる。

あがっ!!

「なん、だ?これ、は・・・」

破損していないのに、体がスローにしか動かない。

まともにしゃべることすらできない。

「あぁ、なんで体が動かないかわからない顔をしてるね。僕がさっき使った呪文は、体と精神を分離する技なんだ。喋れてる君の方がいじょうなんだよ?すごいね、ハハハ」

無機質な、恐怖すら感じる声で、そのなにかはしゃべった。

―――――こいつは、止めないといけない。

そのかすれる意識をフル活用して、無理に立ち上がろうとする。

――――だが、それはかなわない。

殴り飛ばされる。

「わかんないかな?君を殺すかどうかは、僕が決めるんだよ?変に動かないほうがいいんじゃないかな」

その、憎悪の塊のような目をした、化け物によって。




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