ー第二話ー何が俺にできる?
ニューン。
ドロドロ。ゴックン。
いま何してるかって?
「吸収」を使って、木を食べたのだ。
使うのは簡単だった。吸収したいものを見ながら念じたらいいだけ。
カップヌードル作るより簡単だ。
そして、分かったことがある。
家族の奴らは俺が突然変異とは知ってたみたいだが、
種族までは知らなかったみたいだ。
そして、俺は自分の種族を言った。
するとなんと、そんな種族はないとわらわれた。
これは噂の転生特典か?そう考えると頷ける。
つまりこの種族は俺のために作られたのだ。
つまり、吸収をもつ者は俺ひとりか。
「そんなはずないでしょ。」
ビクゥ!!!
な、なんだ、クロトか。
俺以外に持った奴っているんだな。
というより、突然話しかけんなよ!
驚いたよ!!!
「HA HA HA HA!いやだね!
俺はいつでも君を見ているんだから、話しかけるくらいいいだろ?」
まじか、俺プライベートもこれからずっと見られるのか。
とりあえず、今は考え事をしているから、はなしかけんでくれ。
よし、気を取り直してだ、この吸収というスキルは強い。
能力は見てる感じ、木とかを吸収するだけなんだが・・・
このステをみてほしい。
吸収性スライム 名前:無し
Lv1
HP:6+20
MP:2
攻撃力:4
守備力:17(5)
速度能力:3
魔力循環能力:3
スタミナ:4
体内エネルギー:100
スキル
・吸収Lv1
・スライム語翻訳
・解析Lv1
・固体化Lv1
・HP回復Lv1
・‘@>*|~- 解析失敗
称号
・被害者
・転生者
吸収袋
・木(HP+20)
ほら、一番下に増えてるだろ?
これが吸収の力なのだ。
これは俺でもわかる。
このスキルはチート級の強さを持っている。
ついでにエネルギーもたまるから、飯の代わりにもなる。
これで、俺が戦争で死ぬ要素は消えた。
他のスキルも試したが、HP回復だけはしょぼかった。
強く念じないと発動しないし、擦り傷さえ治せない。
Lvなんてものがあるから、いずれは強力なスキルにはなる。
残りの解析と固体化は、自然と使用している。
どうりで守備力が高いわけだ。
これが、今の俺だ。
今更ただのスライムごときにおくれは取ることはあり得ない。
だけども、俺は奴らに絶望を植え付ける。
戦士としての誇りを否定し、服従さしてやる。
今俺にできることはなんだ?
それは喰うことだ。
だから俺は食い続けた。
木も、土も、岩も、欲望のままに食い尽くした。
うえっ、ちょっと気分悪くなってきた。
これ結構はらにたまるわー。
これぐらいにするか。