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小国の王  作者: 黎明の桔梗
サタル帝国同盟編

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88/88

87、国家の未来像



帝都バタクから王都オバリへの新幹線内で、今後について議論していた。



「ナヴァワジルは今後のサタル帝国をどう思う?? 」

「バラン皇帝陛下の治政は素晴らしいでしょう。しかし、カールハインツ皇太子殿下の治政になれば、戦火は絶えないでしょうね」

「最初に狙われるのは、オスリスか」

「そう、なるでしょうね」

「それか、帝国内での内乱かだな………」

「内乱ですか………」



ナヴァワジルは、俯き加減で口元に右手を当てて考え込んでしまった。

いろいろと状況を整理して外交上の最適解を導くことだろう。軍を動かさなければならないなら動かそう。デリックとアグランの意見も聞かないといけないけど。



「ルリはどう思う」

「血祭りにあげましょう」



妖艶な笑顔で、強烈なパワーワードのジャブを放ってきた。応接室での一件を根に持っているようだ。どちとも聞けない。そして、想像に難くないが両方だろう。男の方はどうでもよいが、女性が血祭りは可哀そうでならない。ひょっとすると、老人までもされなくもないが………。考えないでおこう。

ナヴァワジルは俯いた状態で、口元に当てていた手を外し、腹のあたりで腕を組んだ。しばらくして、頭をあげてこちらを向いた。



「サタル帝国を手中に収めましょう」



俺はナヴァワジルの言っていることが理解できなかった。先の戦争で国境線が伸び新たに4つの国と国境を接することになってしまったのにもかかわらず、また、新たな国境線を引こうというのか。国内も安定したか分からないというのに………。

少し低値の声でナヴァワジルに尋ねる。



「ナヴァワジル、サタル帝国に侵攻しろと??」

「いいえ。帝国軍とは戦火を交えず、謀反人カールハインツを捕らえるのに協力し、サタル帝国という国家を存続させたまま、我が帝国(オスリス帝国)に組み込むのです」

「何が違う………の………。国家の集まりを創ろうというのか‼‼ 」

「陛下。理解が速くて助かります。しかし、ルリ殿は……… 」



俺、初めて見るよ。頭から湯気出してる人。

ルリは、頭が悪いわけではない。むしろ、頭がいいほうであるが、この件に関しては無理だったようだ………。


ここでの会話が『連邦帝国』構想議論の発端であった。



侃々諤々の議論の末、『連邦帝国』が成立したかは、後の未来に分かることであろう。それまでは、神もベリアルも分からぬことだ。






最近、話のテンポが遅い気がするの私だけ??


誤字脱字がございましたらご報告宜しくお願い致します。

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