85、帰路へ
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「父上‼‼ オスリス王国に攻め込むチャンスですぞ‼‼ 」
皆、目を白黒させる前に、般若と化した。
とあるメイドが、飛び出す前に睨みつけ静止させる。
どうやって、闖入者を抑えたものか………。
で、その父であるバラン老も般若の形相………。止める気配なし。待ってくれ‼‼ 攻められそうなのは、我が国だが、抑止するのがバラン老の仕事であろう‼‼ 場が膠着しても、仕方あるまい。
「バラン老、どういうことでしょうか?? 」
「餓鬼が皇帝と皇太子である、俺の会話に口を挿むな‼‼ 」
室内で風が吹いた。俺は透かさず言葉を発する。
「ルリ、ストップ‼‼ 」
予想に違わず、ルリが自称皇太子の首元に、鈍く輝く凶器を当てていた。
「貴様、俺が誰だか分かっているのか」
「えぇ。サタル帝国の能無し皇太子ですよね?? 」
「餓鬼‼‼ キチガイメイドを下がらせろ‼‼ 」
「お前こそ、そちらにおわす方をどなたと心得るのか‼‼ 」
「知るか。どこぞの貴族の子弟であろ」
「お前に教えてやろう。オスリス王国、べリアル・オリアス・セアル・オスリス陛下であらせられるぞ‼‼ 」
「なぁ‼‼ 父上、ここで餓鬼を捕まえることがぁ………」
自称皇太子の首から鮮血が4方向から垂れる。
「貴様………ら‼‼ 」
「それ以上言ってみろ、首が飛ぶぞ」
「カール‼‼ 」
「父上‼‼ なぜ、止めるのですか‼‼ 」
どう考えても止めるでしょ。今、皇太子の首には、4方向から鋭利な得物を突き付けられているのに、よく喋れるよな。怖くないのだろうか?? それとも、頭がいかれているのか、首と胴体がお別れすることがないと高を括っているのだろうか。俺から見て、4名ともすぐさまお別れを告げそうな、勢いなだけど大丈夫なのだろうか。俺としては、どっちでも………。
止めるか。
「バラン老、我々はここら辺でお暇させて頂きます。先ほどのお話の件はナヴォワジルと煮詰めてください」
「あぁ。すまぬの」
「では、また後日」
俺は、そう告げると、帰る為に木偶の坊の隣を通り過ぎようとすると、木偶が睨みつけてきたので、睨み返す。
こいつ、未だに、首あたりが大変なこととなているにも拘らず。飛んじゃうよ。ほんとに。
「餓鬼、自重しろよ クゥッ」
「そっくりそのまま返す」
皇太子を横目に応接室を出た。その後、帝国の騎士の案内のもと、バタク宮殿を出て、ようやく帰路につくことが出来た。
追記として、莫迦の首には、深い傷が出来ていた、大事なところをうまく避けて………
9月25日7時に86話投稿予定です‼‼
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