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小国の王  作者: 黎明の桔梗
内乱編
7/88

6、宰相

数時間前

マシンガンを第一訓練場に置いた後


軍部は良いが、政は、なんの解決にもなっていない事を思い出した。

政をする人間がいない。

やらかした。

そばに居るルリに


「国王派の貴族を2時間以内に内密に呼んでくれ、くれぐれも見つからぬように」

「御意」


ルリは嬉しそうに部屋から出ていった。


30分程でちょっと不機嫌そうにルリは帰ってきた。


「陛下、国王派の方々は、1時間30分程で集まると思われます」

「ありがとう」


ルリの顔がほころんでいる。

その後ルリは部屋を出た。


1時間程後


「陛下、国王派の方々が参りました」


ルリが扉の外から呼び掛けた。


「通せ」


「陛下、デリック・ベイントン参上いたしました」

爵位は侯爵・翁老であるが目は少年のようである。

忠犬って感じではなく、なつかれている感じがする。


「陛下、ナヴォワジル・レザンスカ参上いたしました」

爵位は伯爵・40代ぐらいの知的な感じの人。

この人は忠犬。


「陛下、ウィルフレッド・ラングリー参上いたしました」

爵位は子爵・40代ぐらいでスポーツマンみたいな感じの人。多分脳筋。

多分なにも考えていない忠犬。


「陛下、ライムント・ヴァグナー参上いたしました」

爵位は子爵・50代ぐらいでブルドックみたいな顔。

忠犬です。


「陛下、レイモン・トラヴァース参上いたしました」

爵位は男爵・30代ぐらいで華奢である。目はギラギラとしている。

忠犬


「陛下、ベランジェ・ワーテルズー参上いたしました」

爵位は男爵・50代ぐらいで禿げている。

こいつは、野良犬?渡り鳥?みたいな。

裏切り者には違いない。


「陛下、ビョエルン・ハンナワルド参上いたしました」

爵位は男爵・20代ぐらいの好青年。目がキラキラとしている。

忠犬まっしぐら。


皆挨拶をして跪いた。


「楽にせよ」


これで良いのか?


「陛下、何用でしょうか?」


代表してデリックが申した。


「皆の顔が見たくてな。男爵の者は少し外に出ていて」


「「「御意」」」


ビョエルンは少し残念そうな顔をした。

男爵たちは、出ていった。


「少し近くによってくれるか」

「「「「ハッ」」」」


「日が暮れたらアルインを討つ」


「陛下、少し耳が最近遠くなりましてもう一度いってはいただけないでしょうか?」


とデリックが申した。

デリック以外は目を点にしている。


「ではもう一度だけ言うぞ、アルインを討つ」


「「「「………」」」」


「もう近衛隊と第一オスリス国軍は動いている」


「陛下、ではアグラン殿とカタナス殿は了承なされたのか!」

「そうだ」


皆、口が開いてしまっていた。


「大丈夫だ、こちらには新兵器がある」

「陛下、しかしそれでも……」


ナヴォワジルが言おうとしたときにデリックが止めた。


「陛下がそうおっしゃるなら従いましょう。皆もよいか?」

「デリック侯もおっしゃるのでは従いましょう」


とナヴォワジルが申した。


「次の宰相はデリックでよいな」

「私のようなものでは勤まりません」

「俺を助けると思って受けてはくれぬか?」

「そこでおっしゃられるのでしてらお受けいたします」

「よかった、それではお開きにしよう」


「「「「御意」」」」


「あぁそうだ、ベランジェには話すな。渡り鳥のような者だ」


皆、分かったように頷いた。

そして皆、部屋を出ていった。



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