63、学校増設計画
オスリス王国の国王執務室の書類の山に雨が降った翌日。
デリック・ベイントンが国王執務室に呼び出された。
デリックは、胃痛をもようしながら国王執務室へ向かっていた。たぶん現代では、胃薬を飲んで足を運んできているだろう。いつも、国王執務室に呼ばれるときは、無理難題をさせられるからである。なのでいつもその後は、内務省が火事場のような騒ぎになる。今回も覚悟していかなければならない。そして、今日はカジノでどれくらい賭けようか考えているデリックであった。
余談であるが、デリックは、カジノやバチンコ屋での上限額が撤廃されている。なぜかというと、デリックがカジノでぶちギレたからである。「全然楽しめないではないか! 」とディラ―や店員にキレました。その報告を受けたベリアル国王陛下からの雷が落ち、その後、デリックは、頑張っているから上限額は撤廃してあげるからこれの決済お願いできるかなと言う条件で撤廃されたのであった。これとは皆さんもご存じの通りカジノの決済である。
「陛下、今回は何のご用でしょうか? 」
「今回はね。国立の学校を造ってもらおうと思ってね! 」
「はぁ」
「何? なんか嫌そうだけど? 」
「王都にオスリス王国立貴商学園、旧パンナタ王国王都にパンナタ王国立貴族学園、旧ヨバタラカ公国公都に聖サンドロ学園が有るではないですか! 」
「どれも、貴族や大商人の子弟しか入学できんではないか」
「お金が払えれば入学することができます」
「俺はそう言うことを言ってるのではない! どの学校も、ほとんど貴族としての振る舞い方しか教えてはいないではないか」
「十分だと私は思いますが? 」
「俺は、国民に読み書きや算数、国語、歴史、地理、剣術、銃剣術、兵法などを教える学校を作りたいのだ! 」
「国家機密を含むようなものは行けません! そして、学校を作れたとしてその様なことは高度な知識を与えるのです。今よりも多額のお金を支払わなければならないはずです! 」
「授業料は無料にするから。でも、雑費ははらってもらうよ」
「教本が一番高いではないですか! 」
「そこはだいぶん安くなってるから。でも、都市にしか学校作れないから寮も造らないといけないよな? 」
「学校と寮を造る土地がない都市があると思われますな」
「そういうところは、いつも通り旧貴族屋敷を取り壊す方針で。それも無理な場合は、城壁の外に造るしかないな。また、学校と寮を囲むように城壁を造らねばな。いっそのこと、二重城壁にするか? 」
「そうですな。都市もその方が発展するかもしれませんね」
「後、王都に二つ学校造るからね? それと、どこに建設発注するの? もしや俺じゃないよな? 」
「王都に二つもつくるのですか? それと、陛下が造られた方が入学者がどこの都市も多いのでは? 」
「なんで? 」
「いや、あの~」
なんか口が滑ったみたいな顔している様に見えるのだが俺だけだろうか?
「で、俺がするわけね」
「よろしくお願いいたします。なぜ二つなのでしょう? 」
「学校で勉強して、もっと勉強したい人用に大学と言うもとを造る。それと、学校デザインはそっちでしてね。全学校が同じデザインだったら味気ないからね」
「御意! どの学校に通うか範囲をお決めになるんですか? 」
「学力制にする。大都市になるほど学力がいるようにする。まぁ、最初の方は皆同じような勉強しかできないと思うけど」
「そうですね。学校は何年制にされるのですか? それと大学の方も」
「学校は、6年制にする予定だが3年生の時に、次の学年に進級するか生徒に聞くことにする。大学は学者が集まった感じにする予定。だから学校は、三年生までは親が子供に受けさせなければならない教育とする」
「御意! 」
「それと、内務省に教育局を新設することとする。これは学校で使う教科書ね。教科書はこっちで全部用意するから」
「はっ! 」
「じゃ後よろしく」
今回も内務省は、上を下への大騒ぎになっている。内務省の省員は建築家や教師を探し回るのであった。
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