54、『ベリアス教』
これは今日二話目の投稿です。
ご注意ください。
『ベリアス教』とは、とある方を唯一崇拝する一神教である。
最初は、とある方を尊敬?崇拝?する6人のお世話係が組織する秘密集団であった。しかし、6人が自分達だけ崇拝するのは、とある方に不敬であるし、皆が知らないのは勿体無いとして、6人の親戚や親しい友人などを秘密集団に入るように誘った。
次第に秘密集団に入る人が増え有ることが議題に上がった。「集団の名前はどうするのか」と。名前がないのでは、あの方が不快に思うのではないだろうか? と。しかし、下手な名前をつければあの方の逆鱗に触れるのではないだろうか? とも思われた。なので、皆は集団名を決めるのをあの方をよく見ている筈だからとあの方のお世話係に丸投げしたのであった。
お世話係たちは、あの方のお世話をしながらあの方にふさわしい集団の名前を考えなければならなかった。しかし、あの方に合う語録が無かった。なので、あの方の名前の文字を取って集団の名前とした。ただ、名前だけだとあの方の偉大さがわからない。お世話係が結論ずけたのは、ならば、現人神にすればいいのではないかと。神でしかできない御業がたくさんあるではないかと。よって集団名を『ベリアス教』とした。
『ベリアス教』組織図としては、あの方を頂点として次に来るのはあの方のお世話係やあの方に信頼されている信者、次にあの方の回りで働いている信者(上記の者以外)、次がその他諸々である。
今のところこのような感じてある。落ち着けば階級を創るかもしれない(創だろう)。
『ベリアス教』教義は、第一にあの方が唯一絶対の神であり、あの方の言葉に反することはしてはならない。
そこであの方の演説からあの方の真意を読み解こう。
「今回もマシンガンによる攻撃になる。勇猛果敢な皆は自らの手で戦功をとりたいと思っているだろう。その点は、申し訳ない。俺は、皆の命を散らしてほしくないのである。そして、国民の命も散ってはほしくはない。この我が儘の王を許してほしい。しかし、今我々の国は敵に攻められているがマシンガンが有れば容易く追い返すことができるであろう。しかし、やられぱなしでは良くないので敵国の土地を貰おうではないか。悪なる国から人々を助けようではないか! そして、敵軍との戦争が終わったら皆で酒を飲もうではないか!」
と言うことであるから、あの方は、味方や敵であっても人の命は尊いと仰られた。そして、あの方の領土以外は穢れていると仰られた。最後に、我の下では皆が平等である。
宗教と言えばバナマス教であった。なので各国の首都や主要な都市にはバナマス教の教会が建っていた。しかし、ベリアス教がオスリス王国を中心に広がったことで、オスリス王国国内のバナマス教のすべての教会が例外なくベリアス教の教会へと一新した。一新したと言っても、バナマス教の神の像や天使の像や教祖の像が取り外され、あの方の絵になっただけである。なぜ絵かというと、あの方の威厳を伝える像が出来ていないからである。像は現在信者の彫刻家たちによって制作中である。ちなみに、画家と彫師と摺師たちは現在療養中。
『ベリアス教』は、今、現在も国内外を問わず信者を徐々に増やしていっている。いつか『ベリアス教』一色にする時が来るかもしれない。
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