48、バナパンヨバ三国同盟戦争 其の捌
一ヶ月も待たせてしまい申し訳ございません。
「ナベリウス将軍、総司令部からの報告通り敵援軍の聖字軍がパンナタ王国軍の最前列に配置されたようです」
「わかった。援軍に来たというのに、見方だったパンナタ王国軍に挟撃されるとはな。絶対嫌だな。なぁボド? 」
「ボドって言うなって昔から言ってるだろ! 怒るぞ? アン」
「アンって呼ぶんじゃない! でどう思う? ティル」
「絶対嫌だな」
ボドと呼ばれたのはティボールド・アンドレアルフスでアンと呼ばれたのはアグラン・ナベリウスである。
ティルは、ベリアルにコチアズラ連れていかれいろいろな指南をしていたがカタナス・キメリエスが、第五オスリス国軍を率いてやってきたので、お役御免となり、ナリンに戻ってきていた。
「アグ、パンナタ王国軍に加農砲当てたら駄目だよな?」
「駄目だな。しかしな、当たるかもしらん。」
「おいおい」
「仕方無いだろ! 演習時間が短かったんじゃ! 」
「それでも軍人か! 上官の顔が見てみたい! 」
「俺に上官なんで居らんわ! 上官に向かって何てことを言うんじゃ! 俺こそお前の上官の顔が見てみたいわ! 」
「俺の上官を見たいのなら鏡でも見てこい! 」
「閣下! 」
「なんだ! 割り込んでくるな! 」
「敵が迫ってきています! 采配を 」
「そうだな。 ティル、俺は加農砲で聖字軍を壊滅させるからその後でパンナタ王国を包囲できるようにお前は待機している第一オスリス国軍をすぐに出られるように準備をしておいてくれ」
「わかった。井闌車を使わしてもらうぞ」
「あぁ 」
「行ってくる」
「きよつけてな」
ティルは、そそくさと司令部を出ていった。
「加農砲の仰俯角に注意しろ。パンナタ王国軍に当てないようにな! 一応友軍なんだらかな! 」
通信で城壁にいる各加農砲隊隊長に伝達され隊長らが仰俯角を確認する。
「閣下、全加農砲仰俯角の確認終了致しました! 」
「ご苦労、全加農砲打ち方………初め! 」
今か今かと兵士や加農砲達が号令を待っていた。そこに待ちわびた号令を隊長が言い放った。
「パァーパァーパァーパァーパァーパァーパァーパァーパァーパァーパァーパァーパァーパァーパァーパァーパァーパァーパァーパァーパァーパァーパァーパァーパァーパァーパァーパァーパァーパァーン」
「ドードードードードードードードードードードードードードードードードードードードードードードードードードードードードードーン」
聖字軍は、何事かと音のする城壁を見る。そこから黒い点々が迫ってくる光景を見ながら聖字軍兵士たちは散っていった。いや、赤い大輪の花を咲かせてあるものは赤い小さな花を咲かせて…………。
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