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小国の王  作者: 黎明の桔梗
バナパンヨバ三国同盟戦争編

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38、従者の気持ち

ブックマークが50人になりました。ありがとうございます。これからも宜しくお願い致します。

 ボマセイ、ゼビルナンでは、何事もなく両都市の城壁に『M1910/30 107mmカノン砲』を設置し、たったとオバリに帰ってきた。残念ながら、ルリとカタナスは、車に馴れることはなかった。残念だ。俺も二人の奇声には耐えられなくなり耳栓を購入してしまった。購入してからもっと早く買っとくんだったと思った次第だ。城の使用人採用の枠に、車に耐えられるかの項目を増やすべきだと愚考する。俺が思うに嬉々として車を運転する姿が脳裏に浮かぶのは、アグランぐらいである。


 俺は、私室に帰り、ベットにダイブした。ふかふかで気持ちいい。このベットが好きだわ。いい匂いもするから。

 とベットで寛いでいるとドタドタと部屋の外から聞こえてくる。廊下走るなや。そういえば、前回は、アグランが出てきたはずだ。


「通り次を」


 デリックか。どうしたんだろうか? もう攻めてきたのか?


「陛下、宰相デリック・ベイントン様が参られました」

「お通ししろ」

「どうぞ」

「失礼します」


 デリックがベットに近づいてきて跪く。俺は、ベットに座る。


「面を上げよ」

「はっ」

「何用だ? 」

「陛下に一つ言いたいことがありまして」

「何ですか? 」

「では、陛下、勝手に城を出られては困ります。わかりますか。此方の身にもなってください。突然姿を消されては、我々が混乱します。わかっていますか? 陛下」


 俺は、ベットの上で正座をした。どう正座をしたのかわからないが正座をしていた。


「それに、カタナス殿と一緒に消えられるのも困るのです。カタナス殿にも仕事が────────────」


 それから、デリックによる数時間に渡る説教が始まりました。誰も助けてはくれませんでした。俺が悪いんだけど、ルリは、俺とデリックに紅茶を出してくれたときに、俺にニコッと笑って、部屋を出ていってしまった。


「貴方も王なのです。自重してください。城を出られるときは、誰かに前もって教えといてください。わかっていますか? 」

「はい、わかりました。申し訳ない」

「それでは、おいとまいたします」

「あぁ」


 デリックは、会釈して部屋を出て行く。俺は、不貞寝する。わかってはいるのだが、身体が勝手に動いてしまうのだ。生理現象だ!!!(生理現象ではありません)


「陛下、夕餉の時間です」

「……………」

「陛下? 失礼します」

「…………」


 ルリが部屋に入ってきて、ベットで不貞寝している俺を揺らす。


「陛下、起きてください」

「ルリ、何で、デリックを止めなかったんだ? 」

「陛下に臣下の気持ちを少しでも知ってほしかったからです」

「少しは止めてくれても良かったんじゃない? 」

「しかし、」

「次、ニコッと笑って出ていったら、ルリのこと嫌いになるからね。わかった? 」

「あぁ……………」


 ルリが膝から墜ち、膝を抱えて、小声でぶつぶつと何か言っている。


「あぁ、……………陛下に嫌わ…………………もう生きて………い。」

「ルリ? ルリさん? 次、それしたらだよ? まだ、大丈夫たからね。次だから」

「でも、アァ 私の人生………………」

「ルリさん帰ってきてください」

「……………」


 俺は、ある意味、やらかした。

 俺は、ルリの肩に、手を置いて揺すった。


「ルリ帰ってこないんだったら、ほんとに解雇するからな」

「はっ、すみませんでした」

「食堂に行くよ」



 俺は、ちょっと怒って、たったと食堂に行く。それを付いてくるのがメイド達、それを追って早く歩て来るのがルリだった。ルリの目から頬に、一本の涙の流れた軌跡があった。


誤字脱字がございましたらご報告宜しくお願いします。

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