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小国の王  作者: 黎明の桔梗
バナパンヨバ三国同盟戦争編

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32/88

31、金魚

 パンナタ王国・宰相、エフゲニー・スメルティンは、馬車に乗りヨバタラカ公国の公都・マヨバカに向かっている。


「オスリスのちびは、一回勝ったからと言って、賠償金だ? 多すぎるだろう? それに払えるわけがない! お前もそう思わないか? 」


 とエフゲニーは、正面に座っている男、ファブリス・マスグレイヴに愚痴る。


「それは、閣下が負けなさったから」

「オスリスにあんな武器が有るとは思わないだろ」

「まぁ、あんな武器は、見たことがないですな。どうやって作ってるんだろうな? そう思はないですか? 俺はあの武器が作ってみたい! 武器と金を下さい!!!!!! 」

「ファブリス、たぶん無理だ。武器が手に入らん。手に入ったとしたら、オスリスに勝ったときだ。しかし、勝てる気がしない」

「でも、オスリスに勝つためにマヨバカに来たのでわ?」

「しかし、最初に、ヨバタラカ公国と次にバナマス聖国が動かなければ…………」

「大丈夫ですよ。オスリスの土地は金のなる樹です。バナマス聖国、ヨバタラカ公国とも喉から手が出るほど欲している土地ですよ? それと我がパンナタ王国も 」


 ファブリスは、ニヤリと笑う。


「そうだな。いける気がしてきた」

「閣下、マヨバカに着いたみたいです」

「そうだな」


 外から声がかかる


「閣下、マヨバカにつきました」

「すぐに出る。では行ってくる」

「いってらっしゃいませ」

「あぁ、頑張ってくる」


 エフゲニーは戦場に赴く。

 ファブリスは、その背中を見て、お辞儀をした。その顔には不敵な笑みがこぼれていた。周りには聞こえぬ声で


「金魚から本部へ、パンナタ王国、宰相エフゲニーは、先ほど、マヨバカに入りました」

「本部から金魚へ、会談内容は後で報告せよ」

「御意」



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