30、報告書
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「あ~疲れた」
ふと、デリックにが持ってきた戸籍の資料に目が止まった。なんか数字多くないか?
オスリス王国 戸籍数 経過報告書
国の人口は、508,905人
農民の人口は、260,881人 (小作農含む)
商人の人口は、79,501人 (従業員含む)
無職の人口は、67,655人 (就職活動中含む)
奴隷の人口は、45,474人
国営事業人口は、4,815人
兵士の人口は、46,100人
王公貴族の使用人の人口は、3,365人
貴族の人口は、1,113人
皇族の人口は、1人
「一、十、百、千、万、十万、え! ………ご、ごじゅ、五十万…………増えすぎじゃないか……………。四十三万程増えてるじゃないか…………」
「陛下、どうかなさいましたか?」
外からリサの声が聞こえてきた。
「何もない、少し驚いただけだ」
「そおでしたか」
しかし、この経過報告書マジか。なんか、もう一枚あるな、なになに、『前回は、皇族や王公貴族や王国兵士や王公貴族の使用人の人口を入れ忘れておりました。申し訳ございません。そして、国外に出ていた者たちが、国内に戻ってきています。ですので、人口増加が落ち着くのにあと数ヵ月ほどはかかると思われます。それまでは、正式な戸籍や人口ができません。申し訳ございません。』え、まだ増えるの…………、多いことに越したことはないけど、多すぎると、食料がね…………、ま、輸入したらいいか。それと、国営農園をもっと拡大するしかないな。デリックとウィル頑張れ、オスリスの食料事情は二人にかかっている。
詳しく戸籍数経過報告書を読んでいると、
「陛下、ナヴォワジル・レザンスカ様が参られました」
「通せ」
ナヴォワジルは、執務室に入り、平伏した。
「面を上げよ」
「は」
「何用だ?」
「外務省情報局の他国での諜報活動の第一回報告書が届きました。その中に面白い情報が御座いましたので、ご報告させていただきます。」
「諜報活動は、うまくいってるんだね。その情報って信用できるんだよね?」
「はい、とある王宮に潜らせた諜報員からの報告なので」
「よく王宮に、諜報員を入れることができたね」
「王宮の使用人を募集しておりましたので」
「その王宮、警備網がザルだね。もしやうちの王宮もザルだったりしないよね? 」
「陛下、残念ながら、私は、外務省の者なので、警備の方は、管轄では…………、心配ならば、内部調査を行われてわ? 」
「そうだね。誰に内部調査させようかな?」
「陛下、僭越ながら、ベイントン宰相閣下におねがいされてわ?」
「デリックか………、最近、元気そうだからお願いしようかな。それと秘密裏にナヴォワジルにもお願いする。」
「御意」
「そうだ、報告まだ聞いてなかったね。何だったの」
「はい、こちらになります」
「……………、面白いことになりそうだね!」
俺は、ニコニコしながら答えた。ナヴォワジルもニヤリとして。
「はい」
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