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小国の王  作者: 黎明の桔梗
第一次オスリス王国成長期編

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23/88

22、ウィル

少しおかしい所がありましたので修正しました。


おかしいところがあれば、ご報告ください。

 2ヶ月が経った。

 農家の税率が3割に引き下げられた。木炭を作るのに苦労したらしいがようやくでき、国の一部で売られるように成った。一部の木炭は、国中の井戸に入れられ、井戸には手押し式ポンプが取り付けられた。農園ではデリックが牛を購入して、俺は、鍬、犁、肥料などをポイントで購入した。畑は、よく耕されている。もうすぐ、種植えの時期になろうとしていた。

 種植えの時期を知らなかったので、種をすべてポイントで購入して、調べたらすべて秋が種植えの時期になっていた。しかし、この異世界が、もといた世界と同じとは限らないと、ルリに聞いてみたところ、もといた世界での日本とよく似た気候らしい。少し寒いが………。

 この世界は、4つの季節に別れている。春、夏、秋、冬と、しかし、このオスリスではあまり変わらないそうだ。隣国に行くとまた違うそうだ。

 それで今は、秋になったところだ。そう、種植えの時期である。まだ、種も植えていたないのに、収穫が待ち遠しい。

 畑には、畝の間隔や種の植える間隔を羊皮紙に書いて、メジャー16個と一緒に渡した。取りに来たのは、デリックの小飼の農園担当の局長が来た。

 好青年で爵位は準騎士爵。本当は俺の執務室に入れるような爵位ではないが、デリックが使いに出しているので青年は、萎縮して俺の前にいた。俺は、爵位がどうだか知らないがという人なので気にしていない………? しかし、準騎士爵はほとんどが兵士に与えられる爵位なのだが? デリックが軍部から引き抜いたのであろう。少し少年と沈黙の時間が流れたが、青年の目は、俺の執務机の上の丸っこい物をとらえていた。

 青年が


「陛下、畏れおおいのですが、執務机の上に有るものは、何をするものなのでしょうか? 」

「これか、メジャーといって、長さを測るものだ。」


 少年の目は、輝き始める。


「陛下、どの様にして測るのでしょうか?」

「では測ってみるとするか。」


 俺は立ち上がり、メジャーを一つ持って少年に近づく。


「これを持て」


 俺はメジャーの丸い方を渡して、俺はメジャーから出ている所を少し引っ張る。


「そこの数字は何て書いてある?」


 全然見えているが


「53……4」


 少数の概念が無いんだった。


「53.(点)4だ、53.4センチの長さということだ。」

「センチとは?」

「長さの単位だ。」


 青年の目はさらに輝き始める。

 この世界には、単位が無いのだ。畑の大きさを測っていたのは、棒を四つ角に紐を縛ったもので測る。これが畑の大きさだ。と言う感じだ。なので、畑の大きさは、分かるがここからここまでの距離が測れないのだ。だがメジャーがあると測れる。小さい距離は定規の方がいいが。


「お前の名前は、何と言うのだ?」

「ウィルフレッド・ウォルコットと申します。陛下」

「では、ウィル、この羊皮紙に書いてあるように畑を造ってくれ、クローバーを植えるところはそのままでいいから。距離を測るのにメジャーを使いなさい。だからこれ全部持っていってね。よろしく。」

「ハッ」

「頑張ってね!」

「勿体なきお言葉。」


 ウィルは、執務室を出る。

 ウィルは、


「陛下は、なぜ僕にウィルと呼ぶのだろう。それとも親しみを込めてくれたのだろうか? そんなわけないよな。………………。」


 などぶつぶつ言いながら、デリックの執務室に向かったらしい。

ウィルは面白そうだ。デリックが引き抜いたのも納得がいく。しかも、農園担当の局長にしたところが良いな。しかも他の人と比べると一応は、年も近いし。まあ小3と高3という感じだが…………………。

ウィルとは仲良くやっていけそうだ。

他にも一応は貴族を増やさないとな。まあ、元第一オスリス国軍の兵士には、騎士爵か準騎士爵に叙爵したが兵士から騎士になったものだ。貴族をどう増やそうか…………………………。



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