22、ウィル
少しおかしい所がありましたので修正しました。
おかしいところがあれば、ご報告ください。
2ヶ月が経った。
農家の税率が3割に引き下げられた。木炭を作るのに苦労したらしいがようやくでき、国の一部で売られるように成った。一部の木炭は、国中の井戸に入れられ、井戸には手押し式ポンプが取り付けられた。農園ではデリックが牛を購入して、俺は、鍬、犁、肥料などをポイントで購入した。畑は、よく耕されている。もうすぐ、種植えの時期になろうとしていた。
種植えの時期を知らなかったので、種をすべてポイントで購入して、調べたらすべて秋が種植えの時期になっていた。しかし、この異世界が、もといた世界と同じとは限らないと、ルリに聞いてみたところ、もといた世界での日本とよく似た気候らしい。少し寒いが………。
この世界は、4つの季節に別れている。春、夏、秋、冬と、しかし、このオスリスではあまり変わらないそうだ。隣国に行くとまた違うそうだ。
それで今は、秋になったところだ。そう、種植えの時期である。まだ、種も植えていたないのに、収穫が待ち遠しい。
畑には、畝の間隔や種の植える間隔を羊皮紙に書いて、メジャー16個と一緒に渡した。取りに来たのは、デリックの小飼の農園担当の局長が来た。
好青年で爵位は準騎士爵。本当は俺の執務室に入れるような爵位ではないが、デリックが使いに出しているので青年は、萎縮して俺の前にいた。俺は、爵位がどうだか知らないがという人なので気にしていない………? しかし、準騎士爵はほとんどが兵士に与えられる爵位なのだが? デリックが軍部から引き抜いたのであろう。少し少年と沈黙の時間が流れたが、青年の目は、俺の執務机の上の丸っこい物をとらえていた。
青年が
「陛下、畏れおおいのですが、執務机の上に有るものは、何をするものなのでしょうか? 」
「これか、メジャーといって、長さを測るものだ。」
少年の目は、輝き始める。
「陛下、どの様にして測るのでしょうか?」
「では測ってみるとするか。」
俺は立ち上がり、メジャーを一つ持って少年に近づく。
「これを持て」
俺はメジャーの丸い方を渡して、俺はメジャーから出ている所を少し引っ張る。
「そこの数字は何て書いてある?」
全然見えているが
「53……4」
少数の概念が無いんだった。
「53.(点)4だ、53.4センチの長さということだ。」
「センチとは?」
「長さの単位だ。」
青年の目はさらに輝き始める。
この世界には、単位が無いのだ。畑の大きさを測っていたのは、棒を四つ角に紐を縛ったもので測る。これが畑の大きさだ。と言う感じだ。なので、畑の大きさは、分かるがここからここまでの距離が測れないのだ。だがメジャーがあると測れる。小さい距離は定規の方がいいが。
「お前の名前は、何と言うのだ?」
「ウィルフレッド・ウォルコットと申します。陛下」
「では、ウィル、この羊皮紙に書いてあるように畑を造ってくれ、クローバーを植えるところはそのままでいいから。距離を測るのにメジャーを使いなさい。だからこれ全部持っていってね。よろしく。」
「ハッ」
「頑張ってね!」
「勿体なきお言葉。」
ウィルは、執務室を出る。
ウィルは、
「陛下は、なぜ僕にウィルと呼ぶのだろう。それとも親しみを込めてくれたのだろうか? そんなわけないよな。………………。」
などぶつぶつ言いながら、デリックの執務室に向かったらしい。
ウィルは面白そうだ。デリックが引き抜いたのも納得がいく。しかも、農園担当の局長にしたところが良いな。しかも他の人と比べると一応は、年も近いし。まあ小3と高3という感じだが…………………。
ウィルとは仲良くやっていけそうだ。
他にも一応は貴族を増やさないとな。まあ、元第一オスリス国軍の兵士には、騎士爵か準騎士爵に叙爵したが兵士から騎士になったものだ。貴族をどう増やそうか…………………………。




