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小国の王  作者: 黎明の桔梗
パンナタ王国侵攻編

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15/88

14、初戦

いつもの倍ぐらいあります。

朝起きて、ご飯食べて、すぐに馬車に乗る。


出発して数時間後


「陛下、斥候からの報告です、敵は昨日の位置から動いていないそうです」

「ウム」


やつらは何を考えているのだ、策でも練っているのか? それとも、陣地でも築いているのか? それに、敵兵が少ない。増援部隊でもあるのか? 家がとても小さい国なのだから、もっと兵を持っているはずだ。兵も少ないし練度も低いと思われているのか? それなら、今回徹底的にやっつけてやろう。敵さんの国土の半分ぐらいは、駄賃として貰っていこうか。

等と考えている最中に


「陛下、敵兵が目視できますので馬車をお止めします」

「ウム」


ついに着いたか。俺は馬車でのんびりしていただけだけど、お尻が痛い。窓から太陽が見えない、正午か。昼飯だな♪ 馬車を降りたら、ルリが眉をひそめている。


「ルリ、今回の戦争はこっちから一方的なものだから」

「しかし、陛下がこの様なところにいらっしゃらなくても………」


ルリの目が潤み始める。


「俺が最前線にいたら兵たちも士気が上がるからね。それにルリや近衛隊が俺を守ってくれるでしょ。俺は皆を信頼してるんだよ。」

「陛下、………」

「まあ、俺がルリを傷付けさせないから」


俺は頭をかきながら言った。なぜ俺はこんなことを言ったのか? ルリが笑顔になったし良いか。


伝令兵が急いでやって来た。


「陛下、敵が進軍してきました」

「射程は200有るが敵が100ぐらいに迫ってきたら、全員で発砲しろ。それで敵軍は、全滅する。と、アグランに伝えておけ。」

「ハッ、それでは失礼します」


伝令兵は俺に敬礼して前線に行く足取りは重い。こっちに来るときあんなに軽かったのに………。まあ頑張れ、名も知らぬ伝令兵。


俺は天幕に入らず外で紅茶を飲んでいた時


「ババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババ」


一方的な戦争は始まった。

俺は急に思い出して、頭の中で買いたいもの(双眼鏡)を検索する。暗視スコープ付きのものを購入する。ちょっとお高めであった。俺はそれを出して、戦場を見る。戦場は敵の血で真っ赤に染められている。生き残った、上官らしき人は、目が点になり口が開きっぱなしでいる。逃げようにも馬に見捨てられている。敵さんは逃げ始めた。


大きな声で俺は

「そいつらを捕らえよ」


見方の馬に乗った者たちが逃げるものたちを次々に捕らえていく。


アッサリ終わったな。

俺は軍義用の天幕に駆けていく。ルリや近衛たちが目を丸くして追い掛けてくる。有頂天の俺はメチャクチャ速かった。軍義用の天幕に入るなり、いきなりアグランが目を丸くしている。どうしたんだろ?


「アグラン、捕らえたものは?」

「陛下、なぜこちらに?」

「小言はあとで聞くから、今は捕らえた敵兵」

「ハッ、もうすぐでくるかと」


ルリが鬼の形相で息を切らして天幕に入ってくる。あとに続いて近衛兵が入ってくる。


「陛下、走っていくなんて何を考えているんですか?」

「スミマセン」

「こっちは心配するんですからね!」

「スミマセン」

「今度から気を付けてください」

「はい」


「ナベリウス中将閣下、捕らえてきたものをつれて参りました」

「陛下、よろしいですか」

「ウム」

「入れ」


縄で捕らえられたものが天幕に入ってくる。縄を持った兵が目を丸くして、跪いた。その反動で縄で縛られた敵兵がバランスを崩して倒れる。嗚呼可愛そうに。


「陛下、こちらにおいでとは露知らずご無礼を」

「良い、しかし、そこに倒れている敵兵を起こしてはくれぬか?」

「ハッ」


敵兵が怯えている。俺そんなに怖いのかな?


小声で

「ルリ、俺って怖い?」

「そんなことは(可愛いですよ)」


ルリは、顔を真っ赤に染める。どうした? それに可愛いって聞こえたのだが? まあ良いか。


「中将」

「あ、はい、お前が今さっきの部隊の上官か?」

「は、はい」

「後続はいるのか」

「い、いま、いません」

「それなら、パンナタに侵攻しますか」


「「「「は?」」」」


皆(敵兵も)、呆気に取られている。


「どうしたの皆? 侵攻されたんだから、侵攻される覚悟ぐらいあるでしょ」

「陛下、しかし」

「何か問題でも?」

「食料の方が………」

「なら俺が用意する」

「はぁ」


中将、撃沈


「侵攻するってことで」

「「「「御意」」」」

「明日から侵攻といつことで、今日は敵兵の装備を剥いで、それと敵兵を丁寧に弔おう。そうだ、土掘るものある?」

「持ってきておりません」

「じゃあ、用意しておくよ」


俺は席をたって天幕を出ていくが敵さんがめっちゃ俺のこと怖がってるんだがどいゆこと? まあ良いか。スコップ買わなきゃ。頭の中で買いたいもの(ショベル)を検索する。普通のショベルを購入する。

『大量購入につき割引と初回購入につき50%オフ』

76万ポイント使って千個買う。

『千個のショベルはアイテムボックス収納された』


そうしている合間に、俺用の天幕に着いた。そう言えば、お茶してるときに走っていちゃたんだ。やらかした。お茶を飲んでから天幕に入って、今さっき買ったショベルを全部出す。


「ルリ、これ中将に渡してきて」


ルリが入ってきてキョトンとする。まぁ今さっきまでなかったからな。


「これ持ってって」

「は、はい」

「宜しく」

「御意」

「馬車と近衛兵使っていいよ」

「ハッ」


明日から侵攻だ。でも今から寝れないしな。そもそも昼だし。今日どうすごそうかな…………。



俺は一人で独楽で遊ぶ。

俺は一人で神経衰弱で遊ぶ。

俺は一人で絵を描いて遊ぶ。

等して遊ぶ。

全然、長続きしない。

あと何時間したら日がくれるのか?

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