12、パンナタ王国の宰相
主人公視点ではありません。
パンナタ王国・王都ナタルタルにある屋敷
「オスリスから密輸の塩がこないだと」
「待ち合わせの場所に何日たっても現れなかったのです」
男は困惑した。
オスリスの公爵には仰山金を渡していた。また、値上げをするのか?
一応は塩は持ってくるか。それとも、オスリスの狸は死んだか?殺されたのか?あの国の王は、あの男の傀儡であったはずだ。よくわからん。
「オスリス王国を密偵に調べさせよ」
「ハッ」
小間使いは、書斎を出ていった。
本当にわからん。金が要らなくなったのか。いや、オスリスの公爵は湯水のごとく使う。もしや、王にでもなったか?死んだか?わからん。報告でも待つか。
数日後
「旦那様失礼します」
「なんだ」
「オスリス王国に送り込んだ密偵にからの報告書です」
と小間使い言い報告書を置いて扉の前でお辞儀をして書斎を後にした。
密輸の報告書によると…………………オスリス公爵が死刑………………え!。
それにともない、貴族派の貴族全員死刑……………は?どゆこと?全くわからん。密輸の事がばれたのか?それなら貴族派の貴族全員死刑はよくわからん。火の粉は降りかかる前に消しておくか。王もオスリスを狙っていたからな。それに塩で儲けられる。そうと決まれば…………でもデブ王に会いたくないな。だって臭いんだもん。仕方ないか。
男は王宮へと向かった。
王宮・王の執務室前
「王様まだ昼ですよ!」
「良いではないか」
昼間から妾とイチャイチャするな!
と男は思いつつ王付きのメイドに話しかけた。
「陛下にお目通りを」
「王様、エフゲニー・スメルティン様がお越しになりました」
「…………ちょっ、と、待って、おれ、今、よい、ところ、なのじゃ………」
それから10分後
「入れ」
「ハッ」
執務室に入ったのだかなんとも言えない臭いがした。(気持ち悪い…………)
執務机の前に行き跪いた。
「面を上げよ」
「ハッ」
男は顔を上げたそこには醜怪そのものがあった。(吐き気が………)
「宰相、なに、よう、だ?」
「オスリスの宰相、アルイン・ザイル公爵がお亡くなりになりました」
「それが、どう、した、のだ」
「オスリスはアルイン・ザイルを失って、不安定のはずです。ですので、オスリスに遠征してはどうかと」
「そう、言う、こと、なら、そう、言え、ば良いで、はな、いか」
「申し訳ございません」
「オス、リスに、遠征か。許可、する。すべて、お前、が決め、ろ」
「ハッ」
男いやエフゲニーは執務室を出てトイレに向かった。
そして、楽しいオスリス遠征が始まった。
しかし、地獄のオスリス遠征の始まりであった。
エフゲニーは思った。
家の王はあんなにも臭いのか。執務室を出たあとはいつもトイレに一直線ではないか。醜怪はどうにかならんのか。なぜ女は…………。
よくわからん。




