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小国の王  作者: 黎明の桔梗
パンナタ王国侵攻編

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11、国軍

 国営の農園を作ることは決まったので農園大きさや育てる作物を考えていた。

 ただ普通に、ノーフォーク農法をしたって面白くないではないか。

 まあ一般的には、大麦→クローバー→小麦→かぶのローテイションにするつもりだ。家畜も育てないといけないし。と考えていたとき


「ドタドタドタドタドタドタ」


 廊下走るなや


「陛下にお取り次ぎを」


 扉の外からアグランの声が聞こえてきた。アグランが走ってきたのか?珍しいこともある。


「陛下、軍事省大臣アグラン・ナベリウス様が参られました」

「通せ」


「陛下、失礼します」


 アグランが大層焦った様子で執務室に入り執務机の前で跪いた。


「アグラン・ナベリウスご用があり参上いたしました」

「面を上げよ」


「へ、へい、陛下、…………」

 アグランは真剣な顔で口を開いては閉めていた。アグランは覚悟を決めたようで


「陛下、敵がせめて参りました」

「………は?」

「もう一度言ってはくれぬか?、聞き取れなかった」

「陛下、パンナタ王国がせめて参りました」

「マジ」

「はい」


 アグランは肩を落とした。


「敵兵の数は?」

「斥候の報告によりますと2,000前後でございます」

「敵の装備は?」

「槍、剣、弓が殆どかと一部ボウガンを装備しておると思われます」

「今、敵軍の位置は?」

「中央カンナル周辺の傾斜を上っている最中か傾斜を登り終えて野営しているかのどちらかです」


「第一オスリス国軍を中央カンナルへの出陣を命じる、それにともない、第一オスリス国軍にマシンガンの武装を許可する」

「ハッ」

「殲滅してこい」

「御意」


 アグランは興奮したように執務室を出た。大丈夫だろうか。


 なぜかおれも今さらだがそわそわしてきた。軍事省に行ってみるか。


 執務室を出るとルリやメイドたちをも不安そうにしていた。それで一瞬、皆俺に気づかなかった。


「「「「「「陛下」」」」」」


 皆一斉にお辞儀をした。


「面を上げよ」

「陛下、どちらにいかれるのでしょうか?」


 いつも通りルリが代表して発言する。


「軍事省の第一訓練所にいこうと思って」

「おとも致します」


 第一訓練所


予想通り第一訓練所は慌ただしかった。軍事省大臣アグランが指揮して出陣の準備を進めていた。


「失礼する」


と言って第一訓練所に入った。アグランは闖入者を睨んだが俺だと気付き、跪いた。


「陛下、どのような御用件でしょうか?」

「兵たちを労おうと思ってな」

「皆、喜びます」


俺は大きな声で


「皆、作業しながらよでよいから聞いてくれ。俺はべリアル・オリアス・セアル・オスリスである。」


兵たちが一瞬ざわめいて、静寂となった。


「今回もマシンガンによる攻撃になる。勇猛果敢な皆は自らの手で戦功をとりたいと思っているだろう。その点は、申し訳ない。俺は、皆の命を散らしてほしくないのである。そして、国民の命も散ってはほしくはない。この我が儘の王を許してほしい。しかし、今我々の国は敵に攻められているがマシンガンが有れば容易く追い返すことができるであろう。しかし、やられぱなしでは良くないので敵国の土地を貰おうではないか。悪なる国から人々を助けようではないか! そして、敵軍との戦争が終わったら皆で酒を飲もうではないか!」



「「「「「「「「「「「「御意」」」」」」」」」」」」



『ピロリン、ピロリン』


『ポイントが1億ポイント入りました』


「皆の無事を祈っている」


「「「「「「「「「「「「ハッ」」」」」」」」」」」」



ルリが耳打ちしてきた


「陛下、家臣たちが謁見の間に集まっています」

「わかった」


大きな声で

「では失礼する。皆頑張ってくれ」


俺は第一訓練所を後にして謁見の間に向かった。


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