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第28話 お風呂場を訪れよう!!

「アキ、忘れないでくださいよ! 負けた方は罰ゲームですからね?」


「ベルねえさんこそっ、私の掃除の腕を舐めてもらっちゃ困るよ!」



 お風呂場へとやってきた。

 脱衣所に入るなり、中からにぎやかな声が聞こえてくる。

 

 ベルと、そしてアキだ。

 


「……もしかして、服を脱いで風呂掃除してるのかな?」



 脱衣所の床に。

 脱ぎ捨てる様にして、二人分の衣類が置いてあった。


 それを見て、中へと声をかけるのを一瞬躊躇(ためら)う。



「どうでしょうか。……主様、少しお待ちくださいね」



 シルヴィーもその点を察し、風呂場の中を覗いてくれる。

 


「あっ……大丈夫そうです。一応、ベルちゃんもアキちゃんも着てました」   


「“一応”ってなんだ、“一応”って」



 だが、シルヴィーが嘘をつく理由もない。

 俺が見ても問題ない格好はしているのだろう。 



 ちょうど入口から見える位置に、二人がやってきた。

 ……どうやら二人して【調教トレーニングウェア】を着ているらしい。


奴隷スレイヴウェア】とほぼ同デザイン。

 黒くテカテカと光る、とても卑猥な衣装だ。


 それを着た美少女たちが、お風呂場にいる。


 その姿は。

 たとえ掃除のためだとしても、非常にいやらしい光景に映った。

 

 ……なるほど。

 シルヴィーが“一応”って表現をするわけである。



「っし! この列の床、磨き終わった!」

  

「ふっ、アキ、甘いですね。私はその間に、もう2列目後半へと入っています!」



 会話の内容から、どうやら掃除で競争しているようだ。

 楽し気な話し声は、まるで親友同士がじゃれ合っているようにさえ聞こえる。



「んぁっ!? ――ちょっ! ベル姉さん、私のおっぱい、今触ったでしょ!? それはズルだって!」


「何のことでしょう? 私は床磨きに精を出してるだけですけどね。ふふっ」 



 アキは、ベルのことをとても慕っていた。 

 ベルも懐いてくれるアキを、大事な妹分のように可愛がっている。

  

 アキは幼馴染3人組の中でリーダー役だった。

 だがここでは、無理してその役目を担う必要もない。


 今まで心の奥底に仕舞っていた、誰かに頼りたい気持ち。

 それをベルが、見事にちゃんと満たしてあげているのである。

  

 ベルも【群れのおさ】スキルを通じて。

 後輩や、自分の下につく人の気持ちに寄り添う力が、より養われたのかもしれない。


   

「ひゃんっ!? ――んっ、あっ、こらっ、アキっ! 尻尾を触るのは、ダメッ、んんっ~!」


「さっきのおっぱいのお返しっ! ……ベル姉さん、凄くエッチな声出てるよ? これは私の大逆転あるな、うん!」 

 

 

 ……このように少し過激なこともし合えるほど、とても仲が良いらしい。

調教トレーニングウェア】姿だったから、なおさら卑猥な光景に見えたぞ。 



 そうして時には横道へ逸れながらも。

 全体的には、ちゃんと真面目に風呂掃除をしていた。

   


「――ベルちゃん? アキちゃん? お風呂掃除、ご苦労様です。軽食をお持ちしました。少し休憩にしてはどうです?」

     


 ちょうど良さげなところで、シルヴィーが声をかける。

 二人はギクッとしたように、出入口のシルヴィーを見た。


 ……そしてすぐ、その隣にいる俺に気づく。



「あっ――いや、あのっ、マスターさん!?」


「りゅっ、リュート様!? あの、その、えっと!?」



 ベルも、そしてアキも。

 バツが悪そうな表情から、熟した果実のごとく一気に顔を真っ赤にする。

 

 ちょっぴりエッチなボディータッチをし合っていたこと。

 また【調教トレーニングウェア】姿であること。


 それらを俺に見られて、急に激しい羞恥心が湧いてきたらしい。


 

「……あ~まあ“頑張って掃除してくれてた”から、お腹減ってるだろ。休憩にしよう」


 

 遊んでた場面は知らないと、暗に告げる。

 そのメッセージが二人にも伝わったのか、叱られる前の子供みたいな雰囲気は無くなった。

 

 

「……は、はい。うぅ~」


「……ありがとう、ございます」   



 だが依然として、恥ずかしさには現在進行形で襲われているらしい。


調教トレーニングウェア】でハッキリと出てしまった胸の形。

 ボディーライン。

 股間にできた食い込みのスジ。


 それらへ腕や手を被せ、何とか隠そうとしていたのだった。

 

 ……赤くなってモジモジしてるベルさん可愛い。

 それにならうように、アキも同じポーズを取ってる。


 ……仲良しかよ。 



◇ ◇ ◇ ◇



「お、美味しかったです。シルヴィーさん、ごちそうさまでした」


「軽食、ありがとうございました」



 ベルとアキは、着替えることなくそのまま食事休憩に入った。

 食事時に一番騒がしそうなこの二人が、3組の中で最も静かに食べていたのは意外である。


 どこかぎこちないというか、落ち着きなくソワソワしていた。     



「【調教トレーニングウェア】が恥ずかしいなら着替えてもいいんだぞ? 俺は出ておくから」


「いえ、マスターさん、それは大丈夫です」

   


 だが、ベルが意外にも、キッパリと遠慮する。

 


「アキが『裸で掃除は恥ずかしい』って言うんですよ。だから濡れても平気な格好を、と」



調教トレーニングウェア】を着て掃除することになった経緯を説明してくれた。

 だが、アキはねたようにベルを睨む。


 赤髪でボーイッシュな雰囲気だけに、そうした仕草はよりギャップがあって可愛らしかった。



「む~。確かにそうは言ったけど。……でもベル姉さん、【調教トレーニングウェア】だって恥ずかしいことに変わりはないからね? うぅ~」 



 そうして言葉にしたがために、より意識してしまったというように。 

 アキはまた頬を赤らめ、恥ずかしそうに身体を縮めていた。

   


「……だから、私だって一緒に着てあげてるじゃないですか」


 

 ベルは。

 アキを思いやった行動を自分で言葉にするのが照れるかのように、プイっと横を向く。

 

 ……ん~可愛い。

 これ、ちまたではクーデレっていうんですよ。

  


「う、うん……ありがとう、ベル姉さん」



 そしてアキも。

 ベルの気遣いを再認識し。

 くすぐったそうに、小さくはにかんでいたのだった。

 

 普段はバカ言ってじゃれ合いながらも。

 互いに相手を大事にしていることが伝わってくる。


 

 あ~可愛い。  

 ベルとアキの関係性も、これはこれで良い味出てますなぁ~。



◇ ◇ ◇ ◇



「――はい、こっちもごちそうさまでした」


 

 シルヴィーが、二人の空気を振り払うように立ち上がる。


 苦笑しながらも。

 ベルとアキのことを、慈愛に満ちた優しい目で見ていた。



「軽食届け終えたので、ワタシも一肌脱ぎましょう」


 

 シルヴィーは言葉通り大胆に。

 シスター服を脱いで、下着姿になる。


 今にも零れ落ちそうな大きい胸に、魅力的な肢体も露わになった。


 とても刺激的な光景が目の前に広がる。



「……浴槽よくそう内の掃除は、もう終わったんでしたね?」


 

 流石に俺の目があるからか、シルヴィー自身もどこか恥ずかし気である。

 まるでそれを意識しないため、多少強引にでも掃除の話題を進めているみたいであった。

 


「えっ!? あっ、えっと……はい、浴槽は最初に二人がかりで終わらせました」 


 

 少し呆気にとられながらも、ベルが応えた。


 シルヴィーは頷き、風呂場の中へと入っていく。 

 俺も靴下を脱いで、後に続いた。



「あっ、主様まで……」


 

 シルヴィーは、俺がついてくるとは思ってなかったらしい。

 下着姿にさらなる強い恥じらいを覚えたというように、モゾモゾと身じろぎする。


 胸も、その流れで大きく揺れていた。

 異性を本能的に誘惑するような、とても刺激的な動きをする。


 

 ……だがそこはグッと我慢して目を逸らした。

  


 視線は浴槽の縁。 

 そこに取り付けてある複数の魔石に向く。



「ベルとアキがお風呂掃除を頑張ってたからな。今日の“お湯張り”、早めにしてあげようってことだろ?」


「……主様にはお見通しでしたか」



 シルヴィーは降参だというように、クスっと笑った。


 どちらからともなく、二人で魔石へと手をかざす。 

 

 水魔石に魔力を込め、浴槽に水を張り。

 火魔石を用いて、お湯を沸かす。 

 

 普段は魔力が強い俺、ルミア、シルヴィーの当番制でやっていた。

 最近は魔法を使えるハルが増えたことで、4人でローテーションを組むことができている。

 

 だがもちろん、1人よりも2人でやった方が早い。


 今日は特別ということで、二人して大きな浴槽に一杯のお湯を張ったのだった。




「……やはり主様と一緒だと、すぐに終わりましたね。ベルちゃんとアキちゃんが掃除を終わるより前に、お湯が溜まっちゃいました」



 シルヴィーは少しだけ困ったような、それでいて楽しそうな表情をしていた。

 

  

「それはそれでいいじゃないか。二人が掃除を終わったらすぐに入れる」



 想像通り、ベルとアキは。

 お風呂の湯が溜まっていくのを傍目で見て、より掃除に熱が入っていた。

 

 そしてすぐに、最後の仕上げを終えてしまう。

 


「――掃除、終わりましたよマスターさん! 身体も洗いましたから、一番風呂もらいますねっ!」  

     

「あっ、ズルいベル姉さんっ! 私は二番も~らいっ!」



 ベルとアキは。

調教トレーニングウェア】を水着のように着たまま、風呂へと入っていく。

 


「ふわぁ~気持ち良いぃ~」


「本当、溶けるぅ~」


 

 俺とシルヴィーの視線などないかのように。

 二人はすぐ、沸かしたての気持ち良さに魅了されていた。


 だが透明な湯を通して見える【調教トレーニングウェア】姿の二人は、色っぽさも倍で増している。


 服を着ているはずなのに。

 見えてはいけない女性の秘部は隠されているはずなのに。

 裸状態よりも余計にいやらしい姿で、美少女二人がお湯に浸かっているかのようであった。

  

 ……エロ過ぎっ。



「……お疲れさん。俺は出るから、シルヴィーも風呂入ってゆっくりすればいい」

 


 だが表面上はもちろん、まったく気にしてない風を装う。

 一応シルヴィーに声だけはかけておいた。 

 

 

「あっ――はい。お気遣い、ありがとうございます。お言葉に甘えて、そうさせてもらいますね」

     


 シルヴィーも、ベルたちと一緒に風呂へ入るようだ。


 ……あっ、すぐ出ていくから、まだここでは脱がないでね!?

 最後のブラが取れたら、もう見えちゃうからね!?



 そうして色々とありながらも。

 奴隷たちへの訪問は無事に終わったのだった。

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