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74) キスした瞬間に、俺は壊れた

皆さん、こんにちは!

そして……本当にごめんなさい&お待たせしました!!


この1週間以上、完全に沈没してました(笑)


熱を出して寝込んで、アニメと漫画に逃げて、

夜中はMMORPGで味方にキャリーされながら「頼むから生きてくれ……!」って叫んで即死……

いつもの休養パターンです(爆)


でも実は、もう一つ大きな理由があって。


英語圏のプラットフォームで、完全に別の新作を書き上げてました。


ジャンルは異世界召喚……はい、超王道です(笑)


でも、ちょっとだけ聞いてください。


普通の異世界アニメって、主人公どんなに裏切られても、ボコボコにされても、

最後まで「優しさ」を失わないじゃないですか。


「仲間を信じる心」とか「正義」とか、どんなに辛くても折れない精神力。


でも……現実だったら?


もし召喚される前、地球での人生がこんなだったら?


・貧乏すぎて毎日カップラーメン

・母親は重い病気で寝たきり

・父親は若い女と出て行った

・付き合ってた彼女は金持ちの友人に寝取られた

・過労で体を壊し、大学も退学

・誰も味方がいない


……そんなヤツが、突然「勇者」として召喚されたら?


みんなは「仲間を大切にしよう」って言うけど、

こいつは最初から壊れてる。


だから当然のように、

仲間を殺し始める。


笑顔で。


魔王側に寝返るときも、

「別に? 面白そうだったから」

って平然と言うくらい、感情が死んでる。


正直、書いていて自分でもゾクゾクしました。


英語圏ではもう「この主人公、頭おかしい(最高の褒め言葉)」ってコメントが溢れてます(笑)


いつか日本語版もここで書きたいな……って、密かに企んでます。


興味あるって人、こっそり教えてくださいね(ニヤリ)


って感じで、完全に充電完了しました!


今回の「鏡の間」は、自分でも胸が締めつけられた神回(自画自賛)です。

エリヤとランデルの、そして山田ライトの一番脆い部分を、皆さんと一緒に覗けた気がします。


これからも不定期になるかもしれないけど、

「書きたい」って気持ちが枯れない限り、絶対に続けます。


最後まで、一緒に見届けてくれますか?


それじゃ、久しぶりの更新です!

心して……いや、覚悟して読んでください!!


作者より、感謝と悪巧みを込めて(笑)


彼の腕の中で。

固まったまま動けない。


頬を鎧に押し当てる。

布越しに鼓動が響く。

自分のと、同じリズム。


《絶対に離さない》


その言葉が、まだ耳に残る。


全部、崩れた。

嘘の壁も。

計画も。

駆け引きも。


彼の「本気」に。

粉々に砕かれた。


背中に大きな手。

ゆっくり撫でられる。

優しい。

でも鉄の覚悟が伝わる。


熱い息が耳にかかる。


「エリヤ……」


顔を上げた。

紅い瞳が涙で濡れている。

絶望だけじゃない。

壊れそうな、小さな光。


胸が締めつけられる。

切なくて。

愛しくて。

たまらない。


《こんな顔、させるつもりじゃなかったのに……》

《でも、もう離せない。絶対に》


熱が込み上げる。

このまま抱きしめて守りたい。

この瞳を二度と泣かせたくない。


……こんなに誰かを好きになったの、初めてだ。


鏡の間。

無数に映る自分たち。

息を殺して次の瞬間を見守る。


ランデルはそっと指を伸ばす。

顎に触れる。

ゆっくり。

いつでも拒めるように。


エリヤは動かなかった。

ただ紅い瞳で見つめ返す。

魅入られたように。

負けたように。

欲しがるように。


「怖くない」


囁く声と同時に。

唇が重なった。


激しく奪うキスじゃない。

触れるだけの。

震えるようなキス。


温かくて。

柔らかくて。


その一瞬で、全部溶けた。

嘘も。

恐怖も。

何千年もの孤独も。


睫毛が震える。

ほんの少し。

唇を押し返してきた。


その小さな返事だけで。

胸が熱く疼いた。


もう離せない。

この温もりを二度と手放せない。


エリヤはぎゅっと目を閉じた。

頭の中が爆発する。


《違う! 俺は彼が思ってる女じゃない!》

《正体がバレたら……!》


でもその上に。

別の感情が押し寄せる。

温かくて。

安心で。

「ここにいてもいい」と言われた気がする。


初めて知った。

こんな感情。


唇が震える。

最初は触れられているだけだった。

だんだん自分から動き始める。

ぎこちなくて。

拙くて。

でも必死に。


ランデルはそれを感じ取った。

抑えていたものが弾ける。


深く。

重なり合う。

熱を帯びたキス。


片手で腰を強く抱き寄せる。

もう片方の手は銀の髪に滑り込み、指を絡める。


鏡が。

鏡が。

鏡が。


何百、何千の「二人」が同時に唇を重ねる。

永遠に続く静かな叫び。


好きだ。

離さない。

ずっと一緒にいる。


そんな誓いが音もなく響く。


《……ああ、もうダメだ》

《この人に全部持っていかれる》


エリヤの指が背中に食い込む。

震えながら。

でも確かに。


この瞬間だけは。

嘘なんてつきたくない。

この温もりだけは本物でいたい。


唇が離れたとき。

熱い空気だけが残る。

額を寄せ合って。

息が絡まる。


エリヤの頬にまた涙。

でも今度は違う。

胸が軽くなる涙。


「……ほら?」

ランデルの声が掠れる。


「怖いことなんて、何もないだろ」

「これだけが、本当に大事なことなんだ」


言葉が出なかった。

小さく頷くだけ。

ぎゅっとしがみつく。


これまで築いた防壁が崩れ落ちる。

生きてるって実感だけが残る。


鏡に映る二人。

アイヘンヴァルトの跡継ぎと。

謎めいた銀髪の女。


彼女がどんな悪魔を抱えているか。

知らない。

知らなくていい。


《何があっても俺はこいつの側にいる》

《ただの「エリヤ」って女のために戦う》


鏡の向こうの無数の自分たちが頷く。


息が落ち着く。

頬は熱い。

唇にまだ感触が残る。


膝が震える。

下腹の奥がじんわり熱い。

もっと強く抱きしめてほしい。


これ全部。

「エリヤ」の反応だ。


その瞬間。

頭の奥に氷の刃。


《……これ、俺の気持ちじゃねえ》

《震えてる膝も、熱くなってる下半身も》

《全部、こいつのものだ》

《俺じゃない》


目を見開く。

視界が揺れる。


――山田ライト。

東京の普通の大学生。

急にめちゃくちゃ遠く感じる。


《じゃあ俺って誰だ……?》

《どっちが本当の俺なんだ?》


理性が叫ぶ。

コントロールしようとする。

でも無理だった。


役を演じてるつもりが。

いつの間にか役に演じられてる。


「エリヤ……?」


その声で決壊した。


体はまだ彼を求めている。

もっと強く。

もっと深く。


でも頭は真逆のことを叫ぶ。


《違う! これは俺じゃない!》


矛盾が頂点に達する。

世界がぐにゃりと歪む。


鏡が回る。

無数の自分が渦を巻く。


耳鳴りが爆音になる。


「俺……」


声が掠れる。

背筋を氷の手が這う。


突然、彼を突き放した。

足がもつれる。

よろめく。


冷たい鏡のフレームにしがみつく。


「エリヤ!?」


伸ばされた手が怖い。

触られたら戻れない。

この体が完全に彼を選んで、俺を追い出す。


《触らないで……!》

《今は、触らないでくれ……!》


息が荒い。

視界が揺れる。

鏡に映る自分は涙でぐちゃぐちゃ。


「……ごめん」

「……ちょっとだけ、離れてて……」


体が内側から引き裂かれる。

膝が崩れる。


冷たい石の床に両膝を突く。

額を押しつける。


肩が小刻みに震える。

声にならない嗚咽。


「触らないで……」

「お願い……今は、触らないで……!」


ランデルは凍りつく。

伸ばしかけた手が止まる。


たった今まで唇を重ねて応えてくれたのに。

今は焼けた鉄を押しつけられたように怯える。


拒絶じゃない。

底の底から湧く恐怖だ。


「エリヤ……俺は……」

声が震える。


自分が世界で一番最低なクズに思えた。


《何をしたんだ……》

《何を壊しちまったんだ……?》


鏡の向こうの無数の自分が責めるように見下ろす。


触れたらもっと壊す。

声をかけたらもっと傷つける。


ただ、胸が張り裂けそうな痛みだけが残った。


ランデルは立ち尽くすしかなかった。


読んでくれて、本当にありがとうございます。


今回の章は

いつもより短い文と改行多め、接続詞を極ь限まで削ったスタイルで書いてみました。


「読みやすかったよって声もちらほら聞こえてきてすごく嬉しいのですが、

逆に「読みづらい」「説明が足りない」「もっと普通に書いてほしい」って感じた方がいたら、

遠慮なくコメントで教えてください。


皆さんの正直な感想が、次からの書き方を決める一番の指針になります。


感想、ブクマ、ポイント、どんな形でも届けてくれたら

それだけでまた次の章を書く力が湧いてきます。


これからもどうぞよろしくお願いします!


作者より、心からの感謝を込めて。

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