13) 輝く壁
ガタゴト。ガタゴト。
アマンダは樽に背中預けて、耳だけフル稼働。
「ルミネセントまた値上がりだってよ」
「レトルト沈殿物取れねえ! 実験パーだ!」
「帝国使節団が関税下げろって……」
(錬金材料のキャラバンか。アイアンヘイヴン直行)
頭の中でパズルがカチカチハマる。
夜。焚き火パチパチ。
フィンが紫の石をぶん投げる。
「不良品ばっか! ホーククロウ家の注文、ぶっ壊れだ!」
ロレンツ、無言で睨むだけ。
アマンダ、小声で。
「……浄化できるよ」
全員ピタッと振り向く。
フィン、鼻で笑う。
「は? 川の精霊に祈るか?」
アマンダ、ロレンツだけ見て。
「強めのワイン酢で煮て、緑が抜けるまで。
洗って焼けば酸化膜取れる」
キャンプ、シーン。
フィン、口開けたまま固まる。
ロレンツ、目がギラッと光る。
「酸化膜……? どこで覚えた?」
(やべっ)
「覚えてない……頭に浮かんだだけ」
ロレンツ、ニヤリともせず。
「試せ」
フィン、顔真っ赤。
「マスター!? マジすか!?」
「給料から罰金払うか? それとも負けるのが怖いか?」
数時間後。
フィン、煤だらけで戻る。
手には真っ白に輝く結晶。
「……完璧だ……」
ロレンツ、結晶を火にかざす。
「改良されてる……」
アマンダに振り向く。
「アマンダ。お前、俺たちを救った」
その一言で空気が変わった。
疑いの目→好奇の目→期待の目。
数日後。
峠を越えて、森が開ける。
「アイアンヘイヴンだ!」
アマンダ、息止まる。
湖の向こう、ダイヤの壁。
空を突く一枚岩。
水晶の塔が無数に突き出てる。
(……マジでヤバい)
ロレンツ、隣で馬止めて。
「準備しろ」
木のトークンを差し出す。
「これで謁見権利あり。
あとはお前次第だ」
アマンダ、トークン握りしめる。
指が震える。
(来た)
巨大な門が、ゴゴゴゴと開く。
フェニックスの紋章が陽に輝く。
(終わりじゃねえ)
(ここからだ)
ルビーの瞳が、燃える。
馬車が門をくぐる。
影がアマンダを包む。
新世界の匂い。
薬品と魔力と、野心の匂い。
(検事の魂、ここで見せてやる)
門の奥、誰も知らない未来が待ってる。
アマンダは小さく笑った。
――次へ。
皆さん、こんにちは! 今回の章、いかがでしたか? アマンダの謎の知識、フィンのイライラ、そしてアイアンヘイヴンのキラキラな登場…! 私、書きながら「この壁の向こう、何が待ってるんだろう!」ってドキドキしてました(笑)。
ロレンツのあの鋭い目、ちょっと怖かったですよね? でも、なんかカッコいい…? あなたはどのキャラが気になりました? それとも、アイアンヘイヴンの秘密が知りたい? 普段コメントしない人も、ほんの一言、「アマンダ、ナイス!」とか「フィン、落ち着けよ(笑)」とか、気軽に残してくれると、めっちゃ励みになります! 実は、皆さんの声が次の章のヒントになったり…なんてこともあるかも?(ニヤリ)
次の章では、アイアンヘイヴンの門が開きます。そこでアマンダが何を見つけるのか、ぜひ一緒に見届けてくださいね! コメント、待ってます~!




