1)「転生の罰」
「ランデル……」
エリアは俯いたまま、ほとんど聞こえないくらい小さな声で呟いた。
指先が小刻みに震えてる。もう隠しきれなかった。
「……話さなきゃいけないことがある」
深呼吸して、覚悟を決めたみたいに顔を上げた。
「私、前世……男だった」
一瞬、部屋が凍りついたような気がした。
「死んで、この体に魂が入ったの。
変でしょ? 気持ち悪いでしょ?
自分でも毎日キツいよ」
声が裏返る。涙がこぼれそうで、必死に堪えてる。
「鏡見るたび、誰だよこれって思う。
胸あるし、声高いし、でも頭の中は昔のままの俺で……
ほんと、頭おかしくなりそう」
唇を噛んで、目を逸らした。
「ランデルには絶対わかんないよね。
こんなの、普通の女の子じゃないもん」
ランデルは黙ってた。
ただ、まっすぐエリアを見つめて、静かに頷いた。
「……やっぱり」
エリアには、ちゃんとした女の子が似合うよ。
私なんかじゃなくてさ。
手を離そうとした瞬間、ランデルの指がぎゅっと絡まった。
「エリア」
低い、でも確かな声。
「俺が見てるのは、体とかじゃない。
お前そのものだよ。
前世が男だろうが宇宙人だろうが、関係ねぇ」
エリアの目から涙がぽろっと落ちた。
「……いつか気づくよ。
私よりずっと可愛くて、普通で、きれいな子がいるって」
ランデルは苦笑いして、そっと頬に触れた。
「気づいてねぇのはお前の方だろ。
俺が欲しいのはお前だけだ。
他に誰がいたって、もう目に入らねぇよ」
エリアは首を振った。声が震える。
「でも、
「でも私……この体、借り物なんだよ?
中身は男のままで……」
「だったら?」
ランデルが一歩詰め寄る。
「俺はお前が好きだ。
今ここにいる、お前が。
前世だろうが来世だろうが、全部ひっくるめてな」
エリアが後ずさって、ドアに背中をぶつけた。
「……行かなきゃ。
私みたいなの、ランデルの隣にいちゃダメだ」
ランデルはもう我慢できなかったみたいに、
手首を掴んで、強く引き寄せた。
「逃げんなよ」
そして、迷いなくキスした。
最初はエリア、目をぎゅっと閉じて抵抗してた。
でも数秒で力が抜けて、逆にランデルの服を掴み返してた。
唇が離れたとき、二人の息が白く混じってた。
「……一人にしない」
ランデルが耳元で囁いた。
「俺のそばにいてくれ。
ずっと」
エリアは泣きながら、でも小さく頷いた。
お疲れ様です!新作書きましたー!
TS転生した元サラリーマンが王女様になって王国を救う話です。
**みなさんの正直な感想が聞きたいです!**
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