傀儡
何故2人が傀儡になっている…?
今までの傀儡もまたは人間、そもそもその人間は何処から来た…
「壱ノ太刀、一閃」
「ッ?!」
予備動作をすることなく放たれた攻撃は蓮兎の頬に擦り、鮮血を流す。
後方にいる黒の傀儡は魔法を発動して能力を低下させ、白の傀儡を援護する。
「兎に角拘束するッ」
縮地で距離を詰めた蓮兎は錬成で武器を破損させ、攻撃力を抑える。
だが素手でも抵抗してくる白の傀儡は黒の傀儡の援護により脅威になることには変わらなかった。
『言っとくが魂は食ったんだ、こいつらは肉体だけのただの人形なんだから手加減する事無いからな』
『理解はしてる』
理解はしてるつもりだが…確かに暴食と契約してから感情の薄れは体感してるが流石に堪える。
だが今は何故なのかは分からないが傀儡に成り果てた2人を楽にさせてやるのが最善だ。
「暴風穿風!」
「弐ノ太刀、桜花斬乱」
「百鬼夜行」
荒れ狂う斬撃に暴風は打ち消され、10体ほどの死霊が現れる。
どれも生前使用していた者よりも数段強くなっていて、魔法やスキルも行使してきた。
「百妖夜行!」
その百鬼に対抗するべく使用した百鬼夜行の上位互換スキル百妖夜行、顕現した者は5体と少ないがどれも怪しげな焔を纏い凶暴性、攻撃性、敏捷性全てが上昇している。
この死霊に苦戦した白と黒の傀儡は自身が放てる最高の魔法を発動した。
「深淵ノ命無キ軍団」
「神殺シノ飛刃」
2人が放つ最高火力を蓮兎は黒域で対処しようとするが削げた魔力はほんの一部でほぼ万全な状態の最高火力を撃ち込まれる。
そんな状態でも最低限の防御は施し、少しでも威力を殺す。
「暴食様ニ永劫ア…レ?」
グギッ
爆風の中から動く一つの影、その影は瞬き一つのうちに白の傀儡の目の前まで接近して頭を握り折る。
頭を折られた傀儡はまだ生命反応を示し、攻撃を続行するが攻撃に使用した腕を蓮兎は噛みちぎった。
「暴食が何だって? 偽物ッ!」
「ッ?! 百鬼夜──」
「炸裂しろ」
ブォワァンッ
消え掛かっている程に弱っていた百妖夜行の亡者に命令を下し、残りの数少ない時間を使い炸裂する。
「やっぱさっきの反応無しな、お前ら偽物だもん」




