玉座の間
◇オルグス大迷宮・80層◇
城の最深部は黒をベースとした城壁で作られていて、所々には赤で装飾が施されている、その赤は時々怪しく蠢いていているのは人によって血管のようにも見えるだろう。
探索を進めていると最奥に大扉を発見、そしてその扉を開けると玉座に座っている者と従者と思われし影があった。
「ここがどこか分かっているのか?」
「玉座の間的な?」
「貴様王に向かって失礼とは思わんのか!」
従者の1人が蓮兎に剣を向けて威圧する。
全身鎧を着た王と従者とは不思議な光景だが昔は軍国か何かだったのだろうか?
「…」
従者が蓮兎に威圧をしている間も王は一言も発さずにただ玉座に座っているだけだ。
先程からほんの少し手が動いたりはしているので生命活動が停止しているわけでは無く、ただ喋らないだけだ。
そんな王と従者を蓮兎は鑑定眼を使ってステータスの確認を済ませる。
名前 ⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎
レベル 135
スキル 剣術S 黒魔法B 鉄壁S 怪力A 自然治癒A 危険感知B 心眼B
称号 王に従う者
名前 ⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎
レベル 157
スキル 魔術S 炎魔法S 黒魔法B 強魔S 魔質強化A 自然治癒A 自然魔力回復A 危険感知C
固有スキル 王の命令
称号 ⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎の王
名前と称号が不明になってる…何でだ?
隠蔽スキルによる隠しとは違う、前言ってた権限が足りない的なやつか、その権限はどうやってあげるんだか知らんが…
まぁそれほど戦闘に支障は無いだろうし良いか。
喋ってる間に申し訳ないが先手必勝を決めさせてもらおう。
「暴風穿風一点特化」
「ッ?! 王に向かって失礼だぞッ!」
ジュバンッ
従者は自身と王に迫った魔法を斬り伏せ、そのまま蓮兎に向かって走り出す。
それに対応したのは鏡花で、Bランク白魔法白の安息地を発動して従者の動きを阻害する。
「壱の太刀、一閃」
一刻の間に放たれた居合抜刀、それは灯火が創った型だが本人よりも威力は高く、万物切断の効果も乗った抜刀は従者の首を切り落とした。
「この程度か、本当にボスモンスターの配下か?」
「劫火球」
自身の従者が死亡したのを確認した瞬間に王はAランク魔法を放つ。
その威力は凄まじく、蓮兎も白の安息地が無ければ致命傷になっていただろう。




