神様会議 弐
「まぁざっとこんな感じかな、俺が神が嫌いな理由わかったか?」
「暴食さんでも勝てない相手なんだ…」
「は?今なら余裕だぞ、大罪になって力も上がったし」
実際大罪となり、力が上がった今の暴食が現在の大罪と団結しても、過去に起きたこの戦争の結果が覆ることは無いだろう。
「あ、そーいやその戦争に代行者って奴がいたぞ、人間側で」
「あいつ人間なの?!」
「まぁ快、そんなに慌てるな。私も意外だがまずは話を聞こう」
灯火が快を宥めると暴食が話を続ける。
「俺はそんなに人間側に興味が無かったから詳しくは分からんが、人間側の科学者として参加してたな」
「あいつそんなに長生き──んぐっ?!」
灯火は快の口を塞ぎ、暴食の話を続けさせる。そして暴食はそのまま話を続けた。
「見た目も気配も何も変わって無いしな、確定で同一人物と言って良い」
「…」
「もう話して良いぞ」
「そいつって人間なのか?蓮兎と戦った女性の代行者ってやつと関係性は?」
暴食はその質問に気怠そうにするが、少し考えた後に話し出す。
「知らん、すまんがそろそろ肉体の限界だから蓮兎と変わるぞ」
「え?」
暴食は自身の腕を見せるとその腕が女性の華奢な腕では無く、男性の腕だ。ステータスが上がっているので筋肉が付いているので蓮兎の腕に間違い無いだろう。
「眷属との契約がまだ半分程だからな、乗っ取れる時間が短いんだ」
「蓮兎が女装したらこんな感じなのかな…」
「おいそこの男、少し黙れよ?」
「すみませんでした…」
怒られて少し怯んだ快は後退し、黙る。そして暴食の意識は無くなり蓮兎に変わるった。そして意識を取り戻した蓮兎は記憶を漁り、自分の意識が無い時に何をしたのか、何を話したのかを確認する。
「あいつ一回殺して良いか?なに人の体を勝手に見てんだ?」
「…まぁそれは、ね?私達も少しは気になったし…ギリセーフ?」
「それでもギリアウト、いやがっつりアウト」
普通に考えて人が動かない間に全裸を確認したのと同じだぞ?変態だしプライバシーを尊重しろ〜!この世界にそんな概念があるのかは地上を知らないから分からんがな。
『まぁそれは聞き流して早く会議の続きでもしろよ』
『お前なぁ…はぁ、もう良いや、お前に何言っても通じない気がする』
『よく俺のこと分かってんじゃん、さすが眷属』
本当に暴食と100層まで攻略できるか不安になってきた…ぜってぇこいつ途中でやらかすだろ、確信できる。
「それで会議の結果は?」
「…結論!大罪でも対抗できなかった相手に対策とか無理!」
「やっぱそうなるか〜」
代行者とやらにはギリ対抗できるかもだがそれはあの女性のやつ限定、初めに会った代行者には多分勝てない、いや絶対勝て無い。何千年も前から存在してる時点で規格外だ。
「これにて解散ッ!そろそろ滞在しすぎだし攻略進めるから準備しろ〜」
そうして対神様会議は終わりを迎えた。各々攻略の準備を進め、遂にこの42階層から脱却する時が来たのだ。




