39話 お次の方はまだですか?
「ガガガ……ギア?」
「魂ノ採取」
現在オルグス大迷宮25層攻略中。
増えたモンスターは自動人形でその外見は様々で歪な片腕を使って近接を仕掛けてくるタイプやガトリングのような腕を使って、遠距離を試みるタイプと多様な戦術を持っている。
「やっぱ魂が不味いな」
「魂ってどんな味するの?」
「魂の味か……食感は琥珀糖で味は人それぞれだから何とも言えんな」
「琥珀糖か〜、あんま食べたことないから分からないかな」
俺もあまり食べたことないけど確かこんな食感だった気がする。
外カリ中トロ?って感じで合ってるのかな……
トロッと言っても少し柔らかい程度か。
『擬似魂だからな、誰か術者が居るんだろ』
術者か……空間把握にも映ってないんだが居るのか?
空間把握Sランクにするか?
いやそれだと脳にかかる負担が……やっぱ精神ダメージ軽減とかのスキル欲しいか〜!
「グガギガ!」
「何か多くないか?!」
ーーガガガガガッ
地を抉りながら放たれる魔力の砲撃を避ける、斬る、喰らうを繰り返して行く。
そして接近からの衝撃波を混ぜた打撃で致命傷を与えることに成功する。
「そろそろ武器の耐久値が無くなるんだ、素手で行くぞ?」
「グギガァッ!」
「崩れ落ちろ。錬成、崩壊」
自動人形はただの魔力を帯びたガラクタとなり塵とその姿を変えた。
分解とは違い残骸を残さない錬成法だ。
「やっぱ違うな……」
手を握りしめてミゼラブルとの戦いの記憶を思い出す。
(あいつの腕を壊した時は魔力が少なかったのに抵抗されること無くぶっ壊れた……つまり一度だが魔力抵抗を無視して錬成をしたんだが……何故今はできない?)
「やっぱ試行回数が足りないか」
そんなことを考え次の獲物を崩す。
魔力は有り余っているので出し惜しみはせずにひたすら熟練度を上げる。
◇オルグス大迷宮・30層 ボス部屋前◇
「あいつら遅いな」
「蓮兎君が居ないと攻略進まないよ!10層まで攻略するの大変だったもん……」
「ん、そうなのか?」
空間把握で映る情報は何も無い。
認識阻害でもあるのか?軽くショック……
やっぱSランクに上げるのが良いのかな、でも空間魔法のせいでスキルポイント少なくなったからな……
「待ってる間錬成でもしてるか〜!」
『魔法構築もしろよ?』
『確かに! 固有スキルが沢山あるのも大変だねぇ』
『贅沢なやつだな』
ここまで来たら全身全霊で楽しんでやるもんね〜!そうと決まれば早速錬成だッ!
ーービリリッ
錬成で生じる青白い閃光が部屋全体に響いた。




