武器制作壱
早速武器を作ろうとする前にある魔法を全員に掛ける。その魔法はFランクの低級風魔法だが今の皆に必要な魔法だろう。
「爽快」
「体が綺麗になった?あとなんか心地良い!」
「こんな風魔法があったとは?!これなら風呂に入らなくてもセーフだな」
いや風呂はいつか作りたいと思ってるけど…でも便利な魔法には変わらないがな。これが無かったらクソ汚い奴になっちまう…鏡花達は濡らした布で体を拭いてたらしいけど限界はあるしな。
「んじゃ早速錬成を──」
「?」
「王野どこ行った」
「へ?」
立ち上がりその場を見渡すと先程まで縄で縛られていた王野の姿は無く縄が落ちているだけであった。
「ずっと空間把握は使用していたはずなんだが…固有スキルの不可視って気配まで消せる感じ?不可"視"の癖に」
「その説が濃厚だな。私達にも固有スキルを隠していたし…誰かは鑑定眼のスキルを獲得しておくべきだったな」
まぁ別にそんな脅威にならないし放置で良いかな?気にせず武器制作やってこ〜!
「武器作る前に鏡花のステータス見せて、先に作るから」
「私の?分かった!ステータスオープン!」
口で言うたタイプなんだ…俺は心の中で『ステータスオープン』って言うから口に出してもいけるの知らなかったな。使う機会無いだろうけど…
名前 咲良希鏡花
職業 僧侶
レベル 22
スキル 魔術C 白魔法B 光魔法D 強魔C 鉄壁F 疾風F 自然治癒D 自然魔力回復C 空間把握F 黒魔法耐性
固有スキル 慈愛の左手
称号 可憐な天使
「やっぱり全体的にレベル低いよな、14層まで来れてるのすごいよ」
「パーティメンバーと経験値が分散しちゃうから低いんだよ、でもその分連携でカバー!って感じ」
「ふむ…まずレベル上げも必要か」
それはそうと鏡花は杖をご所望だったかな?杖のイメージとかあんま湧かないけど…白を基調にして先端に骨を丸く切ったオブジェでも付けようか?早く宝石とか欲しいな。
「杖本体に堕ちた神狼の骨を使って…あとは牙で装飾品をつけながら魔質強化を発動からの物理攻撃力も一応上げとくか?持ちやすいように餓狼の皮を使って…あぁダメだからだと風魔法強化が付いてしまうからスキルが腐る…ならば堕ちた神狼の皮を浄化してもらって白魔法強化に効果を書き換えるか?小鬼族系素材は細かい装飾に使ってあとは──」
「な、なんか凄い集中してる…話しかけない方が良さそうかな」
「蓮兎はやり込むタイプなのか?私は高校からだから付き合いが浅いんだ」
他にも上位小鬼族の素材も使って…あと鏡花に浄化もしてもらわないとな。あとは──
『集中するのは良いがうるさいぞ?俺に聞こえないようにしろ』
『ん?あぁごめん、個人の方で考えるよ』
個人の方と言うのは心の中で話す時に暴食と蓮兎の共有と個人個人の意識化で思考しないと考えてることが筒抜けになってしまうことの対策だ。常人には厳しいが高速思考の固有スキルを持つ蓮兎だけの芸当なので真似すると脳がパンクする。
「少し時間をくれるか?2日あれば3人分はできると思うから」
「じゃあ私達は何してようかな〜」
「あ、錬成で部屋だけ作っとくからくつろいだいて、レベル上げても良いけど」
ピタッ
ダンジョンの壁に手を当て錬成を発動。青白い光が発生し1つの大部屋が作られる。
「個人スペース必要だったら言ってくれ、毛皮で簡易ベットも作ったから」
「おぉ!もふもふベットだぁ〜!」
鏡花がベットに飛び込みベットをもふる。俺は早く装備作らないとな!ふむふむここをこうして──
「少しは休めよ?」
「ん?まぁ適度に休むさ」
「本当か〜?お前ゲームやる時もノンストップでやるやん」
「そ、それは…」
「定期的に話に来てやるよ〜!じゃな」
そう言い残し快は部屋の外に消えていった。
「…あいつ結構いいやつだよな」
『俺には及ばないな』
「頼むから黙っててくれ」




