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傀儡成り果てた冒険者

「ふぅ……心臓は貫いて無いし首を切ったんだから流石にボク達の勝ちかな?」

「流石にHPも0になっただろ」


首を切断された女王は動く様子が無く、一見死んだように見える。

だが実際は心臓が動いているので死んでは無いが仮死状態な事に変わりはないだろう。


「んじゃ他のやつの加勢にでも──」

刻ム血印(アポストルクライム)


動けないと思われていた女王が発動したのは自身の血を付着した対象を強制的に配下にする魔法。

その対象はノエルでも蓮兎でも暴食グラフェルでも無くAやBランク冒険者達だ。


「やっぱ四肢は潰すべきッ!」

安寧ナル血棺(ヴィクテムズコフィン)


女王はノエルの追撃を防ぐために血に染まった結界を自身を覆う形で発動する。

その結界はノエルの銀色世界スノーズを纏ったレイピアでも貫く事はできずただ弾かれるだけであった。


(触れた瞬間に限定的な支配をして攻撃力を下げてる……? 防御に達してるからかバカほど硬いッ)

「レント、女王の装甲を剥がすより他のみんなが危ない、そっちを優先しよう」


ノエルが言う方向をみると支配された者がそうで無い者を殺害している地獄絵図を目撃する。

支配された者は目が虚になっていて体の一部に紋章のような血で作られた血印が刻まれている。


暴食グラフェル、もうそっちの排除は終わったんだろ? なら女王を頼む』

『チッ、せっかく休憩してたのによ、まぁ良いぜ? 任せとけ』


女王は暴食グラフェルに任せて良いよな、なら俺は他の冒険者たちの呪い?を解くために動く。

解けるのかは分からないが……

白魔法使えないしな俺。


「ノエル、お前白魔法使える?」

「ん、もちろん可能」

「流石Sランク冒険者様だなッと!」


蓮兎は支配された冒険者に近づき蹴りを加える。

手加減はしてるので死にはしない威力だ。


「解呪ってできるか?」

「多分これ呪いって言うより支配だから厳しいかな、女王を殺さないと解けないタイプ」

「マジかよ……」


殺すのはNGだし他に解除の方法は……

クソッ!考えてるこの瞬間も味方同士で殺してやがるしどうすれば良い?!


「無理だよレント、女王は今殺せない状況だし殺せる状況でも加護がとかで無理なんでしょ?」

「まぁ……」

「ならまだ支配されて無い人を助けるために支配された人を殺すしか無い、それで良いね? いや了承はいらないか」


まだ躊躇ってる蓮兎を置いてノエルは支配された冒険者達に刃を向ける。


「はぁ……るかッ」


◇◇


ーーゴンッ!!


「チッ、クソ硬いな」


防御に徹したレイヴは超厄介だからな、俺が万全ならまだしも弱体化してる今だし……

安易に触るのはまずいし物量でゴリ押すか。


「構築錬成、えっと……100くらい?」


そう唱えると暴食グラフェルの周りに100個程度の様々な武器が創造され、その全てが女王を覆う結界に全てが放たれる。


「……おいレイヴ出てこい、そろそろうざいぞ?」

「貴女は私の知り合いか誰かなのかしら、残念ながら私の記憶には存在しないのだけれど」

「あ゛?」


記憶の混濁もあるのなよ面倒だなクソが!

全然攻撃も効かないし……


「もう無理、生きてることを願うんだな」

「……?」


これを使うのはいつぶりだったかな、大戦の時に少し使った程度だったかな?

周りもワンチャン巻き込むかもだが少しだけ手加減すれば大丈夫だろ、多分。


「冥界魔法、深淵堕ちる(アビス)


発動と同時に空気が揺らぎ、黒い瘴気が暴食グラフェルを覆う。

冥界魔法、それは悪魔の中でも上位の者にしか扱えず使用も禁止されている禁忌の魔法。

禁じられている理由は単純、強すぎるからだ。


「……やりすぎた?」


女王が先程までいた場所は無であった。

ただ底が見えないほどの大きな深穴が作られていて深淵がこちらを覗いている。

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