攻略前夜
◇冒険者ギルド・ギルドカウンター◇
「やっと自慢話終わったぁぁぁ!」
「あ? ぶっ殺すぞ」
やっと暴食の自慢話から解放された俺は一階に降りてクエストを受けることにした。
リファが特例でランクを上げてもらえば、などと言っていたが目立つのは嫌だからな。
地道にランクを上げさせてもらいますよ!
『私を助けるの忘れてなかったのね、少し以外』
『たまに喋るのやめろよ、びっくりする』
『善処するわ』
まぁ助けるのは大前提、加護の力も強くなるらしいし俺にも利点はある。
あと2週間程度でBランクに昇格はおそらく可能だろうがその上で女王を討伐では無く封印を解くなど可能なのか?
レイドバトルと言ってたから俺だけが挑むわけじゃ無いし他のやつはどうする……
「何か困ってます? レントさん」
「あ、いや何でも無いよ。始祖吸血鬼レイドに参加するために頑張らないとなって」
「そうですね、早くBランクになっちゃお〜!」
リファは元気に手を掲げて俺を応援している。
現在の俺のランクはD、このからBランクに上がるためには連続でクエストの完了をしなければならないわけだ。
ワンランク上のクエストなら連続5回、同ランクならば連続10回だったか?
「今日から休み無しだな〜」
「頑張れー、俺は寝てる」
「ぜってぇ応援してないだろそれ」
棒読みの感情皆無だった暴食は置いといてガチで今日からクエスト攻略に勤しまないとな。
本当はもっとのんびりしたいんだが……
待ってろよ鏡花!すぐに蘇生してやるからな!
◇王都セイクリッド・2週間後 レイド前夜◇
俺は明日のレイドに向けてランクを上げまくってBランクになんとか到達した。
昇格戦とかもCランクからあったが特に苦戦することなく瞬殺したから少し試験官が可哀想だったな……
ーーガチャッ
「こんばんわ、蓮兎君」
「こんな遅い時間になんすか?」
明日のことについて話があるとギルド長改めてルドルフに呼び出された。
呼び捨てで良いとは言われてるがなんか慣れなくてずっとギルド長呼びを続けている。
「明日のことについてね少しね、まぁ座りたまえ」
蓮兎は言われたままに椅子に腰を掛ける。
そうするとルドルフは明日のSランクダンジョン紅染まる血の孤城レイドについて話し出す。
「確か蓮兎君は始祖吸血鬼であるレイヴ・スカーレットの封印を解きたい、と言っていたね?」
「まぁオルグス大迷宮で色々あったので」
ちなみに俺はダンジョンで何が起きたかは大体を知らせている。
「今回パーティリーダーになってもらってるSランク冒険者【嶺冰】には大まかに伝えてあるのだが……」
「誰それ? 名前が嶺冰?」
「あぁこれは二つ名だよ、Sランク冒険者本人とその仲間には配られているんだ。目立った行動をしてる者は自分から名乗ったりしているがね」
「暴君とか名乗ってるの確かにいたな……」
確かあいつはBランクだったか、つまりは自分から名乗ってるだけの変人って解釈で良いよな?
もう関わるつもりは無いが一応記憶の片隅に覚えておこうか。
「彼女は人見知りが激しいんだがね、ただその性格だから言い降らすことは無いだろうし安心して欲しい」
「そうですか、なら良いんですけど」
「あ、あと彼女は剣が大好きでね、君の刀にも興味があるらしいから見せてあげると良い、好感度は上げといて損は無いからね」
俺の刀に興味が?
確かに最近狩ったBランクとかAランクの素材で作った黒刀は持ってるが何で知ってるんだよ、まさか教えたな?
別に教えても良いが一応俺の情報を漏らすのはやめていただきたいね。
名前 黒刀イベルタルム
分類 刀剣
ランク A
スキル 黒魔法強化 魂魔法強化 切れ味強化 黒纏 自己改造 忠誠
固有スキル 魂喰らい
称号 永劫成長の妖刀
俺は似たのか固有スキルが似たようなのになってしまった謎作品だ。
効果はそのままで魂を食べてパワーアップするだけ、つまりは権能【暴食】と全く同じの効果を待つ。
スキルコピーはできないから劣化か、でも中々に強力なのでこれからも使い続けていきたいところだな。
「あと最後にこれだけ」
「ん?」
「力は制限するようにね、他の冒険者にバレない程度に」
「……」
確かにそれ1番大事じゃんッ!




