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やらかした2人

◇王都セイクリッド・冒険者ギルド◇


蓮兎は暴食グラフェルにおぶられながら王都の大門を通過、そのまま冒険者ギルドに向かった。

何故冒険者ギルドかと言うと薬の解析をしてもらうためにギルド長に話をつけようと道中に話し合っていたのだ。


「あれ、レントさ──ってその怪我どうしたんです?!」


そこには暴食グラフェルに支えられた蓮兎の姿があった。

流石におんぶは不味いと門を通った後にこのスタイルに変えたのでそれほど疑問には思われない。


「少しやんちゃしてしまってね……」

「少しって怪我じゃ無いですよ! すぐに白魔法を使える職員を連れてきますから絶対安静ですよ? 分かりましたね?」

「分かりました。少し触ってますね」


体の治りが遅い、薬の影響もあるだろうが体に負荷をかけ過ぎたのが原因だろうな。

不死性イモータル】にも限界はあるってことか、名前に不死が入ってるくせにちゃんと死にかけるじゃねぇか!

まぁ死んでないだけ良いんだけどさ。


蓮兎が席に腰をかけてから数分が経過した。

そうするとギルドカウンターの奥から2人の受付嬢が早歩きで蓮兎が座る先に移動、そして受付嬢のうち1人が口を開いた。


「レントさん! 治療の準備完了したので奥の治療室に来てください、ちゃんと私についてくるんですよ?」

「分かりました。暴食グラフェルは……どうするか」

「グラフェルさんも来てもらって構わないですよ、どうぞ奥に」


俺たちは案内されて治療室に入る。

中は清潔感があり簡易的なベットが数個に薬品入れと思われる棚が置いてあったりと学校の保健室に近い形となっていた。


「そのベットで横になってください、今治療しますので」

「はい、ありがとうございます!」

「……」


必要最低限の会話しかしてくれないタイプの人か、まぁ職員としてはそれがベストなのかな?


「レントさん少し無茶しすぎですよ? こんな怪我どこに行ってたんですか!」

「ルナルス樹海に散歩と言うか狩りと言うか何と言うか……」


間違ったことは言って無いよな、実際狩りみたいなもんだろあれは、途中歩いたから散歩要素も含んでるし!

……流石に無理矢理かな?


「ルナルス樹海?! 多くのダンジョンあったりBランクモンスターが平気で生息してる場所じゃないですか! まだFランクのレントさんが言って良い場所じゃ無いですよ?!」

「あはは、すみません……」

「はぁ……私はレントさんに期待してるんですよ? 初クエストであれほどの短時間でクリアしてましたし、大体は初めてのクエストで挫折して戻ってくるとか出来ても苦戦するとかなのに」


あの程度なら小指で勝てるくらい余裕だったけどな、まぁオルグス大迷宮で山ほどモンスターを倒したからってのもあるけど、それを抜きにしてもそんな難易度あるようには見えない。

俺みたいな転生者ならまだしもこの世界には普通に魔法もモンスターも存在してるんだしそんな怖いか?


「本当なら監査役の職員がこっそりついて行ったりもするのにレントさん早すぎですよ!」

「え、あれ監視されてたんですか……?」


思いっきりはしゃいじゃって固有スキル使いましたけど……?

ランクに実力が伴ってないとか言われたら種族バレて即死不可避んですけど?!


「いえ、向かおうとしたらもう出発していましたので無理でしたよ、先回りもしたらしいのですがついた頃にはもうクエスト達成してましたし……」

「あはは、それはすみませんでしたね」

「いえ、問題無く達成できてますし問題はありませんよ」


あっぶねぇ身バレ回避だな。

今後は固有スキル連発とか安易にしてたらバレる可能性もあるし控えないとな、空間把握で周りを確認しても万が一があるかもしれないし。


「それよりお話ししたいことが──」

「あ、少し待ってくださいね、通信が来てしまって」


そう言い受付嬢は片耳に手を当てて小さく話し出す。

よく見るとイヤリングのような物に手を当てていて紫色に光る鉱石のようなものが装飾として使われている。


『何だろあの鉱石』

『あれは魔鉱石まこうせきだ。魔力を多く含むことができて高位な物なら魔法を埋め込み発動できる魔力があれば誰でも使える武器となる、魔道具マジックアイテムとかな』

『そんなのがあるのか……』

『冒険者の基礎だぞ? こんなのも分からないなんて勉強たりてないぞ』

『一言余計だけど教えてくれてありがとな、一言余計だけど』


魔鉱石か……錬成に使えそうな有用素材だと覚えておこうかな、ちゃんとした武器を作らないとそろそろヤバい気がする。

呪刀首狩りが恋しいよ……


「え、宵の暴風が崩壊?!」

「「……」」


2人はその瞬間に「あれ、これやばくね?」と悟った。

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