膨張する体
まずはこの薬を打たれたこいつをどうにかしないとな、膨張して魔力が常に漲っている。
無駄遣いしてるようにしか見えないけどその膨大な魔力は確実に脅威だ。
「ア、アガ…?」
ボロボロ…
体が膨張したギルド【宵の暴風】の下っ端は徐々に体が崩壊を始める。
拳から腕、腕から体と崩壊は連鎖していき、最後には脳が崩壊、そして体全体が消え失せた。
「消えた…? それと同時に魂の消失を確認したし、推測するに魂を魔力に変換していた…とかか?」
いやそんな事可能なのかは分からないが実際に起きてるしな、魂魔法に【魂の解放】も他者の魂を魔力に変換してバフ効果を得るし普通…なのか?
「ひとまずさっきのやつを追うか!」
蓮兎はそのまま地下探索をするために地下に降りた。
◇ギルド宵の暴風・地下実験室◇
「うぅ…」
「お母さぁん…」
この地下室には数多くこの子供や女性が捉えられていて皆飢えて怪我だらけになっている。
檻の中に閉じ込められていたり鎖で繋がれたりしている女子供を蓮兎は刀で全て拘束を切断、皆を解放した。
「百妖夜行」
無数の死霊を生み出し、一つの命令を出す。
それはここにいる善人の護衛だ。
「皆さん大丈夫です。俺の手下が守ってくれますから」
「うぅ…」
「本当に大丈夫なの…? この人ももしかしたら…」
まだ信用されないか、そりゃそうか?
兎に角早くあいつをぶっ倒して救助したいとな、こんな事をしたんだし死ぬ覚悟は出来てるよな?
『暴食、そっちはどうだ?』
『今お前の真下付近にいる、そっちで見ただろうが人間どもがうじゃうじゃだ』
『言い方どうにかしろよ…まぁ良い、救助最優先で動いてくれ』
『りょーかい』
珍しくまともに返事をした暴食、その目の前には先ほど蓮兎が戦った薬を投与された者達が大量に唸り声をあげていた。
「助かる人間はまだいるのかねぇ」
「グラガァ!」
◇◇
蓮兎は暴食に命令を出した後、地下室を降り続けた。
「遅かったですね、僕は準備満タンですのに」
「そうか? 早くきたつもりだったんだがな」
何かこの会話前にもした気がするけど…まぁ良いか、早くこいつをぶっ潰して皆を助ける。
「暴風穿風!」
荒れ狂う暴風が戦闘の合図となり、2人は魔法や関節を駆使して戦い始めた。




