宵の暴風
痛めつけるのは確定としてどうしてやろうか…
黒魔法にたしか傷みを増幅する魔法とかあったよな、出血させる魔法とかもあったけど、いやそれは【血液操作】で良いか?
「んまぁ適当に切り刻んで──」
「何やってんだお前ら何してんだァァァァァ!
ゴンッ
突然走ってきた女性は手に持っていたフライパンで3人の頭を思いっきり叩き、気絶させた。
そして次は蓮兎と暴食を睨みながら少女に近寄り抱きつく。
「おっと俺たちは敵じゃ無いぞ? 寧ろ多分味方だ」
「ママ! この人たちはね、私を守ってくれたんだよ!」
「…そうなのかい?」
「もちろん!」
女性は先程までの怒りを忘れたように笑顔になり蓮兎に近づいて背中を思いっきり叩くいた。
敵意があるわけでは無く本人的には交友の証らしい。
「いや〜、私がいない間ラミアの世話をしてもらって悪いな〜! あ、飯奢ってやるから私の宿行くぞ〜」
何かテンション高い人だな、こう言う人ちょっと苦手かもしれん…でも少しは人見知り克服したかな?
蓮兎達はルッタの宿に戻り4人は席に座り、自己紹介を始めた。
「俺は蓮兎、駆け出し冒険者だ。今更だけどよろしく」
「私はラミア・トーナです!」
「私はルッタ・トーナ、分かるだろ? この宿の店主だ」
「…あ、俺も?」
「当たり前だろ? 早くしろ」
嫌そうにしながら暴食は自己紹介を始めた。
「七つの大罪第七柱、暴食司ってる暴食だ。あんま無礼な事をすんなよ?」
「タイザイ? 何それ〜」
「大罪様を語るなんて凄いやつがいたもんだなぁ」
…こいつバカだよな、うん確実にバカだな。
人の前で自分が大罪ってこと明かすなし、暴食が言ってたけど普通に大罪って抹殺対象だったと思うんだが良いのかよッ!
『別に相手が聖騎士なわけでも教会関係な相手でも無いし別に良いだろ』
いやそう言う問題じゃ無いだろうに…まぁ2人とも別に気にして無いし良いのかな?
どっちにしても今度からは隠させないとな、面倒ごとに巻き込まれるのはごめんだし。
「話を戻すんだけどさ、あの貴族なんなの?」
「長くなるんだが…まぁ良いか、あいつらはAランクギルド宵の暴風の下っ端てきなやつだ」
「うんまったく理解できない、どゆこと?」
何その【宵の暴風】って、ギルドなのは分かったけど何でその下っ端が襲ってくる?
それに金渡せ的なこと言ってたし…うんさらに意味不明になってきたな。
「元々は良いギルドだったんだがな、ギルドマスターが変わってから悪に染まったんだ。んで元々前マスターから譲ってもらってたこの土地を今更返せって言われてそれが無理なら金出せ〜って感じで今に至るわけだ」
元々良いギルドだったけどマスターが変わってからヤベェギルドに変化、そしてなんやかんやあって金渡せって言われてる…ってことか?!多分だけど。
「じゃあそいつぶっ潰そう!」
「流石にただの冒険者がギルド壊滅は無理だろ? 私たちのためにってんなら嬉しいが流石に悪いって、それに冒険者同士の争いは禁止なんだろう?」
冒険者手帳その伍
冒険者同士の争いを固く禁じ、ギルド同士の争いも禁じる。もしこの規則を破ればランクを下げるのと同時に罰金金貨10枚を要求する。
「これかぁ…」
蓮兎は冒険者になった時に渡された冒険者手帳を読み、その冒険者同士の争いを禁じるの字を見て落胆する。冒険者になってから1日で規則を破るのは流石にまずいと思っているのだろう。
「これ冒険者同士とギルド同士は禁止って書いてるけど冒険者VSギルド禁止とは書いて無いよな? なら行けんじゃん」
「ッ?! お前天才かよ!」
「いやバカだろお前ら…冒険者じゃ無い私でも分かるぞ」




