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襲来の貴族

コンコンッ


「お客さ〜ん! 朝ですよ!」


部屋のドアが軽く叩かれ、少女の声と共に蓮兎は起床する。まだ眠そうな仕草で目を擦りながらドアを開けて少女に挨拶をする。


「おはよう、まだ小さいのに朝早いね」

「ママ──お母さんに仕込まれてるのです! 朝ごはんはどうしますか?」

「せっかくだし貰おうかな、でもお母さんいないんだっけ? 大丈夫?」


何でいないとかは知らないけど女の子1人だけで宿屋を任せるのは少し酷じゃないか?

確かにしっかりした子だけど10歳くらいの子供には荷が重い、なんだか自分の子供みたいな感じだな…いやまだそんな年齢じゃ無いけど。


「ん…まだ眠い」

暴食グラフェルも起きたか、下いくぞ? 朝飯だ」


スタスタ


階段を降りて近くにあったテーブルを少し拭いてから椅子に座る。待ってれば朝ご飯を提供してくれるらしいので特になにもすることも無く待ち続けた。

その30分後には料理が運ばれてきてテーブルに少女が料理を置く、メニューは目玉焼きやパンなどと言ったシンプルな物となっていて日本と特に変わりはなかった。


「これ作ったの? 味は…美味い!」

「確かに美味いな、俺が保証する」

「えへへ♪そう言ってもらえて嬉しいのです!」


この年齢でこの味を作れるなら凄いな、焼き加減最高だしシンプルなのに味付けがちゃんと美味い、将来有望だな。

てかもう暴食グラフェル食べ終わってるし?!

流石暴食…食べるのがとてつもなく早い、俺でなきゃ見逃しちゃうね!


「おかわり持ってきますね!」


少女は暴食グラフェルの食べ終わった皿を持ってキッチンに急ぐ、少しするとまた盛り付けられた料理を持ってくるがその料理は突然入ってきた者にやって暴食グラフェルのテーブルに届くことはなかった。


ドンッ


「あ? こんなボロい店に客なんているのかよ! 相当貧乏なんだろうなぁ?」

「あはは! 確かにこんなボロ店に泊まるってことはそうですよね」


突如として店に入ってきた者は3人組でその中の2人は蓮兎達をみて大笑い、残りの1人は厄介そうな目で蓮兎達を睨んだ。


「あ、お料理が…」

「チッ、ガキしかいないのかよ、まあ良いかおいそこのガキ! 今すぐに金持って──」


ガシッ


男が少女を蹴り飛ばそうとした足を蓮兎が掴み、蹴ることをやめさせた。

男は自分に反抗してきたことが不満なのか殺気を飛ばして威嚇するようにしている。


「お前誰だよ、テメェには関係ない事だ。死にたくなかったらさっさと失せろ」

「俺はここに泊まってるんだぞ? 関係あるに決まってんだろうが」

「お前この人がBランク冒険者兼帝都ゲルバド第二王子だと知っての狼藉か!」


取り巻きの1人が中央にいた男の説明をする。

だがそんな事関係無いと言わんばかりに蓮兎は掴んだ足を乱雑に放し、軽く男を吹き飛ばした。

魔法は使わず素の身体能力で吹き飛ばされたのが理解できていない男は少しの間沈黙、だがその後すぐに話し出しす。


「さっきの説明聞いてなかったんかお前、俺を怒らせたら帝都を敵に回すのと同義なんだぞ?」

「そうか、だからどうしたんだよ? 帝都とか言ったか、そこの国の騎士団長と少し知り合いでな、そいつが言ってたが第二王子は国に引きこもってるそうじゃ無いか、そんな王子がなんで王都にいるんだ? おかしいなぁ」


蓮兎は王都に移動する最中に騎士団長改めジン・グガーラとの雑談で少しだが帝都の知識があったのだ。

その中の話で第二王子が最近部屋に引き篭もって大変だ。などの話をしていたのでその事にはよく知っている、そして第五王子が現在王都にて冒険者をやっていることも知っている。


「お前第五王子だろ、何嘘ついたんだよ詐欺師」

「…確証は無いだろッ!」


ギィィィンッ!


男は剣を抜き蓮兎に斬りかかる。

だがそれに反応した蓮兎は自身も剣を抜き、刃と刃が衝突して火花が飛び散った。

少しの拮抗の後に男は後退して様子を見る。


「お前本当にFランクかよ…ッ」

「なんで知って…あぁギルドカード作る時にギルドにいたのか」


そう言えば見たことあるような…無いような?

どっちにしても知り合いでは無いし泊まってる宿に手を出さらてなら殺…いや一応貴族だし殺すのはまずいか。


「なぁ、こいつらぶっ殺して良いよな? せっかくの飯を台無しにされたんだ。それほどの贖罪は必要だろ」

「大罪が贖罪とか言うなし、あと一応貴族なのは間違ってないから殺すのはダメだぞ? 痛めつけるだけだ」

「ゆ、許して…」


取り巻き2人は命乞いを始めるが第五王子と思われる者は今もまだその目に宿る闘志は消えていなかった。

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