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冒険者ビギナー

◇冒険者ギルド・一階酒場兼ギルドカウンター◇


真昼間から酒を飲む冒険者達やクエストボードの前でどのクエストを受けるか吟味する者。

ギルドカウンターには受付嬢が絶えずクエストを受ける冒険者の対応に追われとても大変そうだ。

そして何より今俺の目の前にいる大柄な剣を抜いた荒くれ者の冒険者!


「こんなヒョロイお前が冒険者志望だぁ〜? 舐めてんのかお前〜?」

「…」


明らかに酔っ払ってるよなぁ、正直面倒だからぶん殴って解決したい…さっきから受付嬢の人があたふたしてこっちを見てるけど仕事が忙しいのかこれて無いし、やっぱぶん殴るか?


「あ? お前こそ何言ってんだよ、頭沸いてんのか?」

「お前こそ何言ってんだぁ〜? 女は黙ってろよ! 俺はBランク冒険者【暴君】のライオットだぞ〜?」


あ、やばい暴食グラフェルがガチ怒だ。

そして更に受付嬢の人が慌ててこっちを見てるし、他の冒険者達も「あれ、やばくねあいつら」って感じでざわざわしてるし…


「なぁ暴食グラフェル、そろそろやめた方が──」

「はいはいストップー! ダメですよギルド内で喧嘩は御法度です! ランク下げちゃいますよライオットさん?」


小柄な受付嬢の人がやってきて可愛く怒っている。

茶髪にショート髪の受付嬢は蓮兎達の間に割って入って喧嘩を止めた。

その行動にライオットは舌打ちをするが手に持っていた剣を鞘に納め、その場を後にした。


「ふぅ…大丈夫ですか? えっと…すみません名前が分からず」

「いえ、隠蔽でステータスも隠してますしまだ冒険者でも無いですので」

「そうでしたか、なら登録していきますか? 少し余裕ができたので今ならすぐ受付できます!」


俺は言われるがままに受付嬢の人に案内されギルドカウンターに進む。そして受付を完了させ、冒険者の案内を受けることになった。


「えっと説明をしますね、まず冒険者にはランクがあります! 強さや指標はこの表な通りですね」


Fランク 一般人程度の実力

Eランク 駆け出しレベルの実力

Dランク 平均レベルの実力

Cランク 一般人の限界

Bランク 熟練者レベルの実力

Aランク 才能のある者の限界

Sランク 人智を超えた化け物レベルの実力


人智を超えた化け物って…それ褒めてるんか?

まぁ最強だしギリ褒め言葉なのか…?まぁ俺もそれを目指すんだけどね。


「そしてクエストには特殊、討伐、護衛、採取の4種類があります。討伐や護衛などはそのままの意味で特殊クエストはそのどれにも属さないクエストですね、難易度は全体的に低いですね」


まぁ討伐依頼を中心に攻略していきたいよな、その方が楽だし…ダンジョンで山ほど討伐したし、倒せば魂獲得で強くもなれる!一石二鳥だ。


「クエストは自身のランクのFとAランク以外はワンランク上まで受けることができます。以上で説明は終わりですね、何か質問はありますが?」

「Fランクは一般人レベルらしいから分かるんですけどAランク冒険者のSランククエスト受けれないんですか?」


Aランクも結構強い部類だと思うんだけど、いや才能ある者の限界なんだろ?Sランクの人外レベルを抜いたら最強じゃん!


「AランクとSランクには天と地ほどの差があります。Sランク冒険者なんてこの広い王都にも4人ほどしか存在していませんし、それに集団戦レイドバトルならAランクでもSランククエストを受けれますよ」

「ふむ、まぁSランクはクソ強いし貴重だから気にしなくても良いってことか」

『いや俺たちならSランク余裕だろ、何驚いてんだ』


なんか言ってますけどね?やっぱSランクとか人類の最高地点とかめっちゃかっこいいじゃん。

圧倒的格上に相手に「あの人が負けるほどの強さだと…?!」みたいな台詞言いたいじゃん、かっこよさ全てよ。


「それではもうご質問は無いでしょうか? それなら私は業務に戻りますが」

「分かりました。ご丁寧にありがとうございます」

「私は自分の仕事をしただけですから! また何かあったら頼ってくださいね♪」


受付嬢は満足そうに他の業務をするために戻った。

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