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意識無き傀儡

終始無言な暴食グラフェル、脳内だと活発に話している癖になどと蓮兎は考えているが自身が対峙している暴食グラフェルは肉体だけの傀儡、意識など持たずただこの部屋に侵入してきた者を殺戮することしか考えていない。


混沌喰らう使者(カオスイート)!」

「魔喰い発動」


放つ魔法は避けられるか喰らわれる、ならば近接戦を挑むしか無いが暴食グラフェルの本来得意とする戦法は近接戦なので不利を強いられる状況となる。

【魔喰い】の発動条件は手のひらに収まるほどの大きさの魔法、それ以外だと軽減にとどまるので広範囲魔法を使用する蓮兎だが致命傷には至らず即回復されていた。


『お前回復スキルも持ってんのかよッ』

『色んなの食ったからな、その時に獲得したんだろ』


喰えば限度無くスキルは増え、能力値も上昇する暴食グラフェルは脅威となる。それが封印された1つの理由なのだろうが実際に対峙するとさらに厄介なものだ。

これでステータスは弱体化されその場から動けないと言う制約もある状況、だが思考することが無い傀儡だからこその弱点もあった。


「スキルの併用が何もできてないぞ?」


ザシュッ


絶えず送られる武器を掻い潜り居合抜刀を喰らわせる、間一髪で避けられたので左耳を切り裂く程度にとどまったが初めて攻撃を入れられた。

この気を逃さず蓮兎は更なる追撃を与える。


暴風穿風ボレアスランサー(デュアル)!」


一番使い慣れた魔法を零距離で、しかも魔力で更に強化した魔法だ。避けようとした暴食グラフェルは鎖で繋がれてて最低限の回避しかできず、左肩から抉られてしまった。

鮮血が噴き出す左肩は再生ができず絶えず傷口を喰らい続けている。


自己崩壊アポトーシスっ! 実戦で決まったのはテンション上がるな!」

「…」


痛みで顔を歪めるなども無くそのまま動き続ける暴食グラフェル、だがしっかり致命傷には届いていて段々と動きが悪くなった。

その隙を見逃さなかった蓮兎はさらに畳み掛ける。


「百妖夜行ッ!」


百を超える死霊が暴食グラフェルを喰らおうと動き出す。暴食グラフェルはそれに対抗して広範囲魔法を放ち大半を一掃した。


「抜刀」


死霊の中に紛れた蓮兎が全力の居合抜刀を放つ。

その攻撃に反応できなかった暴食グラフェルは首を切り落とされ、絶命した。

それと同時に蓮兎は体の限界が来てその場に倒れ、意識が事切れた。


◇オルグス大迷宮・100層 3時間後◇


「ん…気絶して──」

「遅いッ! てかこれデジャブだろうが!」

「起きたばっかなのに殴ん…てか何で実体化してんの?!」


俺の目の前にいたのは肉体がある暴食グラフェルだ。

何で顕現してるんだ?俺の肉体を使ってる訳では無いし…軽く恐怖。


「お前が俺の肉体を殺したから封印が解けたんだよ、そのくらい分かれよカス」

「何か口悪くね?」

「お前が首切り落としたから再生に時間使ったんだよ!」


…確かに暴食グラフェルの肉体なのに容赦無く切り落としたな、俺。まぁ封印解いてあげたしセーフだよな、俺大活躍!

少しだけ罪悪感は…いや相手が暴食グラフェルだから別にそんな無いかもしれない。


『クソが』

「もう頭の中に直接語りかけなくてよくないか?!」

「楽しいから定期的にやるぞ?」


ダメだやっぱこいつと組める気がしない、だって地上でたら一緒に行動するってことだろ?

もう顕現してるから言いたい放題されるじゃんか…

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