大罪の恐怖
◇オルグス大迷宮・100層 3日後◇
「腹減った、もう何でも良いから食べたいッ!」
『100層攻略するまで我慢しろ、よしよししてやるから』
「いやお前のよしよしとか興味無いし」
暴食のよしよしなんか少ししか興味無いし、少しはあるけどね?俺も男だし…暴食って見た目だけは良いし、性格はクソだけど。
『筒抜けなんですけど〜?』
「勝手に聞くお前が悪い」
俺は勝手に思考を読まれただけだからなにも悪くない、うん俺は悪く無いうんうん…
こんなこと考えてたら鏡花に怒られそうだしそろそろ辞めておくか、結論暴食は見た目だけは良い!
『最悪の結論だな』
「うるせぇ、よしよし後でしろよ」
『もうしねぇよ!』
緊張ほぐしはここまでにしてそろそろ攻略するか、暴食がそこまで言う超高難易度でありオルグス大迷宮第100層ボス、攻略開始だ。
ギィィィ…
魔法によるバフ効果は万全、権能による強化も万全となった蓮兎は100層ボスが鎮座する大扉を開く。
中に入ると扉は勢いよく閉まり青い炎が部屋の壁に立て掛けられた松明を灯す。
そして最奥には大きな十字架がありそれは大量の神聖力を含み大罪の力を確実に減少させるに至る、そしてその十字架の前に鎖で繋がれた黒い衣装を着ている者はよく蓮兎が見慣れた人物だ。
「…まぁ大体分かってたさ」
『それは良かったな、まぁ俺の意思も何も反映されてないが肉体は本物だ。言ってもそんなに強く無いだろ』
「信用できな──」
ギュウンッ
瞬時に蓮兎の左腕を貫いたのは黒の魔力、それは槍であり剣であり斧でもある、変幻自在の魔力は多数の武器を形成、そして即放った。
作り出された武器はどれも一級品で最低でもAランク下位程の力を持たされて呪いの効果は全てが持ち合わせている。
(呪いの効果は俺が眷属だからなのか半減されてるし不死性の効果で即回復も出来てる、でもこの弾速の中どうやって切り抜ける?! 高速で思考してるはずなのにもう目の前に刃が迫ってるぞ?)
その場から動いていないはずの暴食は何もしていないようにピクリとも体を動かさず武器を生成をしている。
本来の戦闘方法とは違うのだがそれでも大罪、圧倒的な力を蓮兎に見せつけていた。
『なぁ本当にお前はこれで弱体化してるのか?』
『能力も弱体化してるし本来の俺の戦い方と違うし…まぁ超弱体化してるな』
『マジかよ…』
スッ
暴食は手を前にゆっくりと突き出し魔法を発動させる。そして一滴の血が流れそれは形を形成、黒の大群を作り出し蓮兎を襲わせた。
『懐かしいな、レイヴの技から学んだやつだ』
「紅染まる赫の花園、朽チ堕チル影ノ花園ッ!」
暴食の話など聞く暇は無く魔法を連発する。混ざり合う花園を放った後も即他の魔法を発動して絶えず飛び掛かってくる武器を弾く。
「腹減ってるんだッ! 短期決戦で決めるぞ!」
「…」
新年で色々忙しくて文字数短いですすみません




