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第0話 英雄
あの女は言った。私が起きてしまったのはあなたのせいだと。
確かにそうだな。少なからずそれは間違ってはいない。
だが自分は間違った選択をしたのだろうかという問いに対してはこう言える。
――俺は間違えていない――
これは英雄キテンが死ぬ前に残した最後の言葉。そう、遺言である。
彼の人生は戦いの連続であった。
彼が生まれた頃から始まった戦争は20年近く続く、長い長いものだった。
故に彼は戦争が一生続く物だと思っていたそうだ。
だが違った。
何事にも終わりはつきものである。
彼は戦争の後にどんな人生を送ったのか。
それは今の時代に生きる人々にとってはとても気になることだろう。
何しろ彼こそが魔女を倒した勇者なのだから。
戦争で生き残った英雄が、世界に混乱を招いた魔女を倒す勇者となった物語。
ではそれを楽しんでくれ。
皆さんに楽しんでいただきたいので小説を書き始めてみました。
コメントで評価してくださるとありがたいです。
どこが良くないのかを知りたいので是非教えてください。