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桜小路古都の日常  作者: 雅流
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小出くん



今日は入院しているクラスメイトの小出くんのお見舞いに来ている。



交通事故で右脚と両腕を骨折したのだ。



小出くんは自転車通学をしている。


坂道を猛スピードで降りてきて交差点をそのまま斜めに横切ろうとしたときに、前方の駐車場から出てこようとしている車が目に入って急ブレーキをかけた。


自転車の前輪がロックしたような感じになり、つんのめって自転車ごと前転するような感じで放り出されたときに頭から落ちるのを庇おうとして両腕を地面に突いて骨折したらしい。


そのままの勢いでブロック屏に激突したときに右脚も骨折したということだ。



ほとんど小出くんの自損事故みたいなものなのだけれど、駐車場から出てこようとしていた自動車というのが桜小路家の家政婦である玲子さんが運転する私の乗った車だったのだ。



私の父が手配して小出くんは現在、特別室の個室に入院している。




両腕と右脚がミイラみたいに包帯でグルグル巻きの割には小出くんは意外と元気そうだった。



「こんにちは小出くん、お見舞いに来たわ」



小出くんは顔を真っ赤にして固まっている。



何か喋ってほしいのだけれど桜小路古都と二人っきりという状況に緊張しすぎて何も言えなくなってしまったのかもしれない。



「ごめんね、うちの車が驚かせちゃったから・・・」



小出くんは無言でブンブン首を振っている。



「やだ、もしかして骨折だけじゃなくて喋れなくなった? 頭とかもうったの?」



「僕が勝手に転んだだけだから。。。」


それだけを真っ赤な顔をしながら言った。



まあ小出くんがこんな風になってしまうのも仕方がないかもしれない。



私の考えが間違っていなければ小出くんはクラスのなかでもダントツに桜小路古都が大好きな男の子なのだ。



だからと言って私は小出くんに熱烈に告られたとかいうことではない。



アオハル学園に入学した初日、教室の入り口を開けて入った瞬間に、教室の真ん中奥のあたりに坐っている男の子と目があった。



バチッと音がしそうなくらいに目があったのだ。


そして、その男の子はそのまま固まったように動かなくなって、ただひたすらずっと私を見続けていた。



私が席に座っても、教室に先生が入ってきても、休み時間になっても下校時間がくるまでずっと私を見つめたままだった。



それ以来ずっとその調子だ。


もう1年近く教室でずうっと私を凝視し続けている。



そこいらのストーカーなんて尻に帆をかけて逃げ出しそうなくらいの執着心だ。



だからといって小出君はなにか行動に出るというようなことはない、ひたすら見つめているだけだ。



ちょっと怖い、というのがこういう場合の普通の感想だと思うのだけれど不思議と怖いという感じはしない。



何故だかわからないけれど小出くんの視線にギラギラした欲望みたいなのは全然感じないのだ。



うっとりしているとかそういうのでもない、なんていうか魅入られたように頭が痺れて目がどうしても離せない。


そんな感じ?




そんなだからクラスで一番、私のことを好きなのは間違いなく小出くんだと私は認定している。



小出くんはある意味目立つ子だ。


学年で一番、飛び抜けて小さいのだ。



3月生まれだということだから1才年下みたいなものだとしても、それ以上に小さい。



学年で2番目に背が低い男の子と比べても10cmくらいは低いのではないだろうか、しかもとても痩せっぽちなので余計に小さく見える。



彼は成績は悪くない、たぶんクラスでも5番以内くらいなのではないだろうか、それでも誰からも子供のように見られている。



きっと小出くんは奥手というか成長期が遅いタイプなだけできっと大学生とか成人になれば背も伸びて人並みになるのではないかと思う、

このままということはさすがにないだろう。



高校一年生の女子に母性本能を期待しても無駄だ。


小出くんは子供のようで可愛いいとも言えなくはないが、女子高生のストライクゾーンには絶対入ってこないだろう。



小出くんにとって高校時代は黒歴史ではないにしてもトラウマ的な記憶になる可能性は小さくない気がする。



そういうところから35歳素人童貞コースのレールが続いている可能性は十分にありえる。



交通事故も何かの縁だ。


私はプロジェクトで小出くんを救出することに決めた。




そういうわけで私は翌日もお見舞いに行くことにした。



桜小路古都に二日連続でお見舞いに来てもらえる男というのはこの世の中にそんなに多くは存在しない。



プロジェクトが始動しているので、いったん帰宅して可愛いい私服に着替えてからお見舞いにきた。



小出くんの嗜好は昨日のお見舞いのときに聞き出しているのだ。



ほとんど喋ってくれないけれど、最初にバチッと目があったときのことを言ったら正直に話してくれた。



フランス人形みたいな人が入ってきたと思って頭が痺れて気がついたら一日終わっていた。 ということらしい。



大丈夫か? ちょっと心配になるコメントだ。


それでそのまま今に至る・・ということだよね。



というわけで大人っぽいエロい服装よりはフランス人形みたいにかわいらしい雰囲気のほうがいいだろう。



薄いピンク色のゆるふわのニットと白いロングスカート、実はあんまりこういうカワイイ系のコーディネートは普段はしないのだけれど、たぶん小出くんには好感度な気がする。



予想通り小出くんはいつも以上に目がハートになっていた。




ピンクのニットは襟元がけっこう広いのだけれど、下はあえて下着だけだ。


屈みこむと胸元の隙間から胸の谷間が覗けてしまう。


35歳前世の知識があるので高校男子が何を悦ぶかくらいは手にとるようにわかるのだ。



女子は気づいてない(ほんとはバリバリ気づいてるというかワザとだけど)けど実は見えちゃってる、なんていうのは高校男子にとっては最高のご褒美だろう。


好きな女子が昨日の学校での出来事とかごく普通の話をしながら、実はブラも谷間も見えちゃってるというギャップにまいらないはずがない。



小出くんはパジャマみたいなのを着ているけど右脚が吊られているので、けっこう無防備な姿勢だ。



股間が膨らんできているのがわかる、悦んでもらえて着替えてきた甲斐があるというものだ。



私はカワイイ女子をしているので、それには気づかないフリをしてあげる。



なかなか良いお見舞いになったのではないかと思う。



夜、寝る前にいつものように日記を書きながら桜小路古都はふっと思った。



小出くん、長期入院だけれど、あっちはどうしているのかしら?



35歳素人童貞の意識をもつ私には高校男子の性事情などよ~くわかっている。


小出くんだって猿みたいな時期に違いないのだ。



たけど両手があんなミイラみたいではどうしようもない。


まさかAVみたいに優しい看護師さんが処理してくれる・・なんていうことはありえないだろう。



もしかして小出くんを元気づけてあげようとして私はけっこう酷なことをしてしまったのではないかと思い始めた。


あのモッコリ具合からすると、かなり精液はたっぷんたっぷんの筈だ。


だけど小出くんにはどうしようもない、高校生にもなってさすがにないとは思うけど夢精とかして恥ずかしい思いをしているなんていうことはないだろうね。



自分が男性だったときの気持ちを思い出して想像してみた。


けっこう厳しい気がする、蛇の生殺し?にしちゃった?



でもさすがにAVの看護師さんのかわりに私が抜いてあげるというのは無理がありすぎる。


同級生の男子の射精を手伝うとか・・・


桜小路古都は処女なのだ、さすがにそれは。。。

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