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願い

後、数話で完結です。

ボルテック「ま、まだだ!!まだ、間に合う、❪真の賢者の石❫は、自ら全ての魔法力を放出しない限り、いかなる魔法によっても壊せない。皇帝のは、賢者の石の成そこないだ。うぐ、まだ、リンには❪真の賢者の石❫があるはず、だ、ここに癒しの、魔法使いが、いれば、まだ!」


ボルテックが苦しい息の下から、必死に叫ぶ。


「「「「「「「?!!」」」」」」」


マリン「だが、どうやって?癒しの魔法使いはここにはいないのよ!!」


マリンが泣きながら、半狂乱になって答る。

皆が、再び絶望に打ち拉がれた時、足元の転移魔法陣が輝いた。


ヴォオンッ、次の瞬間、七人の人物と一匹の魔獣が現れた。

女神神殿長のリーテリア、マデリン、シン、メディ、明るい茶髪の女の子、灰色髪の女の子、緑髪の女の子、ジャイアントベアー(ヤーマダ(山田))


マリン「神殿長?メディちゃん?、こ、これは一体?!!」


目を丸くして驚くマリンを横目に、メディが叫ぶ。


メディ「さあ、私達の命の恩人のお姉様を救うのよ。お助け隊、お姉様の元へGO!!」


「「「はーい!!」」」、「ガウガウ!」


メディと三人の女の子、ジャイアントベアーがリンレイの所に駆けつける。

そして、メディと三人の女の子がリンレイの周りに集い、呪文を唱えた。


「「「「ギガヒール」」」」キイイイーンッ


青白い輝きが辺りを包み、それをマリン達が固唾を飲んで見守る。


マデリン「マリン様ーっ、ご無事ですか!」


シン「マリン様、レッド殿下!」


レッド「シン!心配かけたな」


マリン「あなた達、それに神殿長、こ、これはどうして?」


リーテリア「女神様から神託があったのです。今はあの子達を、信じて見守りましょう」


マリン「え!、ええ」


まだ、子供達の輝きは続いている。

皆、額に汗をかいて苦しそうだ。

それでも、魔法を止める子はいない。


メディ「お願い、お姉様!戻って来て!!」




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




「「ん?」」


「どうした?間もなく世界の境界だぞ?」


なんだろう?このまま進んではいけない様な、罪悪感の様な感じ?

僕は、後ろを振り返った。


「「誰か呼んでいる?」」


白い霧に向かって聞いたけど、答はない。

気のせいかな。


「「気のせいだったみたい、逝こう」」


「…………そうだな、逝こうか」


僕は、前に足を進めた。




◆◆◆




「うくっ」バタッ、緑髪の女の子が力つきて倒れた。


リーテリア「ティナ?!」、リーテリアが緑髪の女の子を抱き上げる。

他の子供達も皆、苦悶の表情で今にも倒れそうだ。


マリン「いけない!皆、これ以上は命に関わるわ。もう、十分よ」


マリンはただ眠っている様なリンレイを見つめ、涙を流しながら言った。


メディ「身体はもう、治っているんです。ただ、魂が戻らない。私達だけじゃ、呼びかけが届かない!皆さん!力を貸して、お姉様に呼びかけて下さい!!」


メディが、苦しい息の下から叫んだ。


マリン「わかったわ、皆、お願い!」


「「「「「「「「「「「「「わかった!」」」」」」」」」」」」」


ブラック「リン戻れ、リン!俺達を置いていくな!」


レッド「リン、リン、リン、戻れーっ、リン!」


グリン「リン、ぼくらは家族なんでしよう!家族は共に居るべきです。戻って下さい。リン!」


イエル「家族になるんだ!おれを置いて逝くな!リン!」


マリン「リンちゃん、お願い。戻ってきて、家族なんだから!お願い」


カル「お前が、居ない世界は考えられない。リン、戻ってきてくれ!」


タン「お姉さん、お願いだ!ぼくを一人にしないで!」


シン「リンさま、どうかお戻り下さい!」


マデリン「リンさん!」


リーテリア「女神さま、どうかこの者を現世に戻したまえ」


ボルテック「リンレイ、戻ってこい!カリン、 今一度、力を貸してくれ!」


メディ達が癒しの魔法を行使している脇で、世界最大の魔石が僅かに輝いた。




◆◆◆




(リン)


ん?


(リン、リン、戻って、リン)


「「あれ?、なんか聴こえるんだけど?!」」


僕は足を止めて、声のする方を見つめた。

そこには、白い髪の女性が立っていた。


「お、お前!」


「まあ、栄一さん?!」


は?とうさんと白い髪の人がいきなり抱き合ってるんだけど、この人誰?


「「とうさん、この人は?」」


「麟太郎!!」


あれ?僕も抱きつかれたんだけど、なんか他人の気がしない。

凄い安心感がある、あれ?この温もり、僕は知っているよ、この人は、この人は


「「お母さん」」


「やっと、やっと貴方に逢えた。こんな形は嫌だったけど、まだ間に合うから」


「「間に合う?」」


「耳を澄まして」


僕は耳に手を当てて、眼を閉じた。


(……………)、(リ…ン)、(リン、戻って、リン)


これは、みんな?皆って誰だ?これは、でも、これは、僕を知っている人達?!


(リン戻れ、リン!俺達を置いていくな!)

(リン、リン、リン、戻れーっ、リン!)

(リン、ぼくらは家族なんでしよう!家族は共に居るべきです。戻って下さい。リン!)

(家族になるんだ!おれを置いて逝くな!リン!)

(リンちゃん、お願い。戻ってきて、家族なんだから!お願い)

(お前が、居ない世界は考えられない。リン、戻ってきてくれ!)

(お姉さん、お願いだ!ぼくを一人にしないで!)

(リンさま、どうかお戻り下さい!)

(リンさん!)


「「聴こえる!みんなの声が聴こえる!!」」


「貴女にもう一度だけ、禁忌の魔法を使えるようにしました。それを自分自身に使えば、貴女は生き返られる」


「「ええ?僕はまた、皆に逢う事ができるの?、でも、ここまで歩いて来ちゃったよ。見て、お母さん、何処も真っ白で何も見えないよ?」」


僕は、白い霞みがかかった方を指差した。

すると、その霞みの中から一人の女性が現れた。


「案内人が来たわ」


「「え、だ、誰?」」


その女性は、青い目で黒い髪で


「「お母様!」」


「リンレイ、ああ、やっと貴女を抱ける」


僕は、お母様と抱き合った。

ああ、この匂いは覚えているお母様の匂いだ。


「リンレイ、私が皆の所に連れていくわ」


そうか、なら僕はまた、皆のところに戻れるのか。


「なんだ、麟太郎。せっかく逢えたから、一緒にユニットを組もうと思ってたのにな」


「「とうさん?はい?だ、だれ?!」」


栄一とうさんの方に向き直ったら、なんかセーラー服を着た可愛い女の子がいた?!


「とうさん、TSして高校に行くとアイドルユニット、SKB49に入って芸能界に入るんだ」


「「はいぃ???!」」


「あらあら、栄一とうさんも可愛いわ。なら、私も」


次の瞬間、お母さんが詰襟学生服を着たお兄さんになってるんですけど!!???!


「おお、お前もイケメンでカッコいいな、また、惚れたぞ。シャニーズだな」


いやいや、二人でTSって芸能界入りってなんなの?僕の親は何を目指してるの?!


「それでは女神さま、これで」


お母様がお母さんに挨拶してって、ややこしい!って今、何か凄いワードがあったんですが?


「ええ、うちの子をお願いね」


「「女神さま?!」」


「あ、話してなかった?お母さん、女神やってるのよ、偉いさんよ、凄い?」


あの~、なんか女神が代議士みたいなのりで言ってるんですけど。

それに、お母さん、今、お兄さんだから女神でいいの???!( ̄▽ ̄;)


「時々、逢いにくるから、しっかりやるのよ。じゃ、行きましょ、栄一ちゃん」


「麟太郎、愛してるーっ、wink」


栄一とうさん、完全にギャルなノリだな。

ブラック(亜黒兄ちゃん)に、見せられないな。

しかも、旅行感覚っていまは向こう、○ロナだからな。

二人は、日本の風景の方へ消えていった。

はぁ~っ、いかん、ため息しか出てこない。


「リンレイ、行きましょう?」


「「は、はい。お母様!」」


お母様がいたんだった。

あの二人は、一旦忘れよう。




さあ、皆のところに戻るぞーっ!



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