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赤髪仮面 VS ルケル そして

レッド視点


司会「ついに優勝者が決定しました。優勝者はグループ名❪仮面三兄弟❫、代表者は仮面マン二号さんです」


「………………」


わぁーっ、観客の歓声が強くなる。


司会「それでは、優勝者には特別に王太子殿下との手合わせをする栄誉が与えられます。それでは、王太子殿下の入場です。拍手をもってお迎えしましょう」


展望席の真下から、ルケル兄上が登場する。

観客席から拍手が湧き起こる。


俺は仮面の中からルケル兄上を睨む。

兄上は俺の殺気に反応していない振りをして、そのまま木剣をとり、俺の前に立った。


ルケル「レッドなのだろう?まあ、返事は期待していないが」


「………………彼女を解放してくれ」


ルケル「……………レッド、槍術だけでは私に敵うまい、魔法使用を許可しよう。全ての力を使い、私を倒すがいい」


「俺を侮っているのか、兄上」


ルケル「私を倒せればオリビアの解放を宣言しよう、だがお前が負ければ彼女は私の物だ」


「?!!」


瞬間、俺は怒りがこみ上げた。

兄上、どういうつもりか知らないが、撤回は聞かない。

有利な条件で戦えるなら、構わず使わせてもらう。


「ファイアーボール!」


ボッ、ボッ、ボッ、ブワァ


炎の玉が兄上に向かう、兄上は上手く左右に逃げながら躱す、その隙を俺の槍が襲う。


ガキィン、 ガン


立て直しが早い、返し技がくる!、そこに俺は魔法を打ち込む。


「ファイアーボール!」


ルケル「アイスランス!」


バシュッ、ヒュン、カッカッ


俺を三本の氷の槍が襲う?!不意の攻撃に俺は対処できない!

一本が避け切れず俺の太ももに刺さる。


ザシュッ


「……………!これは?!」


グリン「そんな馬鹿な!まさか」


控え席でグリンとイエルが目を見開いて驚いている。

俺もだが、ありえない事が!?

瞬間、俺の目の前に兄上が、く、防御を!!


ガガァンッ、ドカァ


俺は防御した槍ごと、観客席下の壁まで吹き飛ばされた。


ルケル「ありえない事、と、思ったか?」


「!」


ルケル「魔法適性無し、のはず?何故、魔法を使える?今、そう思ったか?」


「く、ファイアーアロー!」


俺は立ち上がって魔法で応戦する。


ルケル「アイスアロー!」


バシューッ


氷と炎の矢がぶつかり合い、霧が発生、視界が落ちる、間隙に兄上に槍を向け走りだすが読まれた!目前に兄上が迫り、防御!


ガガアァンッ


俺はふたたび、壁際まで吹き飛ばされた。

強い!五分の条件でこれ程の差!


グリン「レッド兄さん!」


イエル「レッド兄上!」


リンレイ「レッド?!」


ああ、意識が薄れる?く、まだだ、!リンが展望席から降りてくる?そして闘技場の中に飛び降りた?!

こちらに走ってくる。


そして?リンの真後ろの選手入場口横の大きな扉が吹き飛んだ。


リンが転んで座り込み、後ろを振り返る?!


そこには、大きな絶望が現れた。



◆◆◆



「レッド?!」


レッドが壁際に吹き飛ばされた。

お兄ちゃん(ルケル)、いくらなんでもやり過ぎだよ!

僕は慌てて展望席を降りて、闘技場に飛び降りる。

そのまま、ドレスの裾を上げてレッドに向かって走りだす。


ドカァアアアーンッ、ガラガラガラッ


「え?!」


突然、僕の真後ろで激しい音と衝撃が起きた。

僕は対処できず、吹き飛んで転ぶ。


「いててて、一体、何が?」


僕は振り返った事を後悔した。

だって、そこにいたのは、かつて山田を助ける為に対峙し、殺されそうになったアイツがいたから。


でも、そこにいたのはもっと大きくて、もの凄く凶悪な顔で僕だけを睨んでいて、過去の情景がフィードバックされた事も重なり、足がすくんで動かない。


グオオオオーッ


観客A「ま、魔獣だーっ?!」


観客B「逃げろ、襲われるぞ!」


観客C「助けてーっ!」


直ぐ後ろの観客達が悲鳴を上げて逃げ出した。

奴はそれに見向きもせず、真っ直ぐ僕のすぐ側まで来た。

奴との距離は一mも離れていない。

じっと僕を睨む奴の目を見た時、底のしれない恐怖が僕の全身を支配した。

奴は右手(右前足)を掲げた。


「うあ、あ、あ、あ」


ジョ~ッ


僕は失禁していた。

もう死ぬんだ、と思った。

また、家族と離ればなれなる、むしろ、その恐怖が僕は怖かった。

僕は泣いていた。


「死にたくない、死にたくない、誰か、誰か助けて、お兄ちゃん」


そして、無慈悲に奴は右手(右前足)を振り下ろした。


ブシューッ



直後、僕の目は激しい鮮血で真っ赤に染まった。



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