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新たな星魔法使い

❪星魔法使い❫

通常の魔法体系(火▪水▪風▪土)とは違う系統魔法を使える。

星の力は魔法自体を強くし、大きな魔法を行使できる。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



あれ?五英雄以外に星魔法使いなんて、こんなストーリーあったっけ?

そもそも、星の巫女や五英雄の人選は僕が小説のストーリーを知っていたから、師匠のごり押しでオリポス神殿に認めさせたからなんだけど。


ん~、たぶん今は第二部あたりのはず、まあ、第二部はあまりよく覚えてないから見逃した設定があったのかな。


でも、子供達が治るならなんだって構わない。


そんで今、近くの教会にみんなを集めてその前に立ってるんだけど、何故か神官服を着ている自分がいる。

雰囲気は大事ってマリンちゃんが借りたらしい、は~雰囲気ってなに?な感じだけど着たよ!一番小さいサイズを借りたけど前と同じダブダブだよ!背がまったく伸びてないよ!


はい、そして五英雄以外のメンバーが僕の前に立っている。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

リム「え?!おれが英雄?しかも魔法使いになれる?やったーっ!これでおれも勝ち組じゃん!」


マデリン「はい?私がですか?マリン様のご命令なら従いますが」


カル「おれはなんだって構わない、リンの側に居られればいい」


タン「うれしい、リンお姉さんの力で強くなったら、お姉さんを守りたい」


シン「殿下とマリン様の力になれるなら、いかようにも従います」

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

はい、了解。


時間もないところで、ちゃっちゃっとやっちゃう。

早くしないと子供達が危ないし、なんかレッドさんの目が怖いんだけど?!


僕は、みんなの前に両手をかざす。

目を瞑って息を整え、また目を開く。


「大いなるオリポス神よ、神託の子らはここに集った。今こそ約束の時、新たなる英雄よ、世界の厄災を打ち払え、ホーリースター!」


僕が虹色に輝き、光が五人を包む。


「「!」」


光が収まり、五人が何事もなかったように立っていた。


「う、」


僕は目眩がして膝をつく。

その瞬間、僕をレッドが抱き込んだ。


レッド「大丈夫か?!」


「あ、ありがとう」


逞しい腕だ、は、細マッチョで、背が高くて、イケメンで、王子さまで、全部持っている。

僕が女だったらきっと、惚れてたな。

ずるいや、この人。


リム「これでおれは魔法使いになったのか?魔法、えい!魔法、えい?、何も出ないよ?」


マリン「シン、マデリン、どう?」


シン「変化ありません」

マデリン「変わりなしです」



カル「胸に痛みがあった」

タン「ぼくも」


「「「「「「「!」」」」」」」


みんな、一斉にカルとタンを見る。

星魔法使いは二人なの?



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



結局、カルの胸に茶色の星の痣、タンちゃんの胸に銀の星の痣があった。


それで今、子供達の部屋にいる。

大丈夫、子供達はまだ前と変わらない。

僕は、メディちゃんの髪に櫛をいれる。

桶に水を入れ、顔を湿った布でふく。


今、僕は一人での子供達への魔法使用は禁止されている。

必ずマリンちゃんか、マデリンさんがいっしょの時に、使うことになった。


二人の星魔法使いが誕生したけど、まだ能力がわからない。

二人に何度か子供達と同席してもらったけど、魔法の発現は出来なかった。

何か、足らない事があるのかわからず、いたずらに日にちが過ぎていった。


子供達の衰弱が目に見えるようになり、マリンちゃん同席でヒールを一度かけた。

僕はまた、疲れた顔に戻ってるらしい。

レッドさんがここのところ、僕の後ろに立っている。

最初はちょっと怖かったけど、最近は気にならない。


ある日、タンちゃんが僕のところに来て言った。


タン「お姉さん、ぼく魔法の事、わかった気がする。カルといっしょに子供達のところにつれていって」


「本当に?!」


タン「うん」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



今、全員が子供達の部屋にいる。


マリン「タンちゃん、それじゃ聞くけど、あなたの魔法はどんな事。」


タン「ぼくの魔法は触った人のこころがわかること」


「「「「「「「「「!」」」」」」」」」


凄い、でも子供達の治療とどういう関係が?


マリン「よくわかったわね?」


タン「リムにさわってわかった」


リム「お、おれに?!」


リムが何故か、真っ赤な顔してる?


タン「魔法使いになったらお姉さんとあんなことやこんなことができるとおもっ」


リム「わーっ、わーっ、わーっ?!!」


僕と?なに?なんかみんながリムをジト目でみてる?


マリン「あら、男の子だから健全よ。あとは?」


タン「たぶん、こころがどこにあるかわかる。この子はここのちいさな玉の中」


タンはメディちゃんの肩に触りながら、左胸を指差した。


「「「「「「「「?!」」」」」」」」


「ここにちいさな玉があるの?」


タン「ん、玉をこわせればこころが元にもどる」


「あああ!」


僕はタンちゃんとメディちゃん、二人を抱きしめた。

涙が止まらない、直感でタンちゃんの言葉がメディちゃんや他の子供達を治せると分かる。




ブラック「それは無理だな」




その言葉は、僕を天国から地獄へ突き落とすのに十分だった。


「何が無理なのさ?!やっと、やっと、やっと、子供達を治せるかもしれないのに!酷いよ!」


僕は、半狂乱になってブラックさんに食ってかかった。


ブラック「リン、すまん。だが」


「そんなこと、言わないでよ。やっと手がかりが、希望が、見えた、ひっく、のに、な、んで」


ああ、感情が抑えられない!子供達はもう限界だ、今が最期の希望なのに!まだ、届かないとでもいうのか?!


マリン「リンちゃん、落ち着いて!」


レッド「リン?!」


カル「?!」


タン「お姉さん?!」


「あ、ああ、あ、あ、あ、!!」


ブラック「リン?!、すまなかった。スリープミスト!」




僕の意識は暗闇に包まれた。



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