第8話 vs.? スライム
更新遅くてすみません!!
最後までのストーリーは考えてあるので、
途中で投げ出す事は絶対にしないことを
誓います。
ボクは今、悩んでいる。
その原因は、目の前で跳ねる青い粘体。
(スライム……で、合ってるよね?)
プルプルと震える体。その体は半透明であり、その奥が透けて見える。何よりも、不定形に姿を変えるその様を見て、毛玉はその魔物を【スライム】と結論づける。
(どうしよう。倒す?逃げる?)
初めて見る魔物に挑むか逃げるか。
それは言い換えるならリスクを取るか、安全を取るかという事。
(ゴブリンは倒せるようになったし、行けるかな!!)
毛玉が選んだのはリスク。
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(ちょっ、離せ!! ってひゃうっ!?)
結論から言うと全く相手にならなかった。
『操糸』にて打撃を与えてもプルン!と大きく震えるのみ。
『弱毒』を打ち込むと体は毒々しく染まり、効いたか?と思うもすぐに綺麗な青色に戻る。
『氷魔』で完璧に凍りついたが、凍った体でボクへとにじり寄り、その間にも氷は溶けていく。
そうなると、ボクが恐怖でプルプル震えるのみとなる。
というか尋常じゃなく怖い。
最終的には糸を掴まれスライムに捕まり、体中をもてあそばれ、そしてスライムが飽きた頃、ようやく毛玉は解放された。
(うぅ……、体がヌメヌメする……しかも魔力まで持っていかれた…………、スライム怖い………!!)
魔力がなければ、ただの非力な毛玉。
毛玉には魔力が回復するまで、気配を殺してじっとしているしか無かった。
(調子に乗ってごめんなさい………)
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森に歪な影が現れる。
決して自然の物ではない異形達。
その望みは、自らの創造主の望み。
その望みを果たすために、求めるは強者の屍。
その影達は体に紫を宿す。
【スライム】
基本的には無害な魔物。
たとえ攻撃を仕掛けたとしても、
大体はプルプルと震えているだけである。
草食で、草原や森でよく見かける。
しかしその強さは本物で、粘体のその体は
物理攻撃を無効化。
魔力を吸収する性質も持つために魔法すらも
無効化される。
おとぎ話によると、過去の勇者の魔法攻撃を受けても無傷だったという。
主な攻撃:無し (魔力吸収)
危険度ランク:F (SS)