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毛玉……だとっ………!?  作者: snow
第一章  初めての異世界、始まりの街
8/12

第7話  Lv上げ

「受験生に休みなし。」これって本当ですね。

つい最近イベントがー、とか言っていた人が言うことではないですが。

というわけで遅れてすみませんでした。

暗い夜闇(よやみ)の中。

森の中を歩く三匹のゴブリンと、気配も感じさせずそれを見下ろす影。

ゴブリン達は何も気付かずにただ自分たちの巣へと向かう。


その時、近くの草むらで音が鳴る。


一匹は音の偵察(ていさつ)へと。残りの二匹は獲物を守るために残る。

しかし、偵察へ向かったゴブリンがいつまでたっても戻ってこない。

仕方なしに二匹目がまた偵察へと向かうが、またも帰ってこない。

最後に残ったゴブリンはそこでやっと異変に気付き、周りを見渡す。 ………が、辺りには気配を感じない。

得体の知れない恐怖に捕らわれ、逃げ出すゴブリン。

だが、その動きはどこかぎこちない。

ゴブリンがその事に疑問を抱くも、結局は何も分からない。

首元に何かが刺さる。それを最後に意識は途絶(とだ)え、結局ゴブリン達がその正体を知ることは無かった。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


(よし、経験値ゲット!!)


しばらく眠ることにより、元気を取り戻した毛玉は経験値稼ぎのために魔獣を狩っていた。


(『念動』思ってたより便利だなぁ。浮いてるから足音とかもしないし、気配も全然感じさせずに動ける。)


そうなのである。

先ほどの奇襲(きしゅう)も『念動』で忍び寄り『氷魔』で出した氷で音を立て、気を引く。後は『氷付与』で各個撃破するだけ。

他にも、実は『弱毒』による毒を液体ではなく気体にして、ゴブリンの周りに撒いたりもしていた。直接的なダメージにはならなくとも体の動きが鈍る、まるで麻痺毒のような効果が期待できた。

あんなにも苦戦したゴブリンもこの通り。

もちろん‘‘まともに戦わなければ’’という条件付きでだが。

これらは拠点とした崖にていろいろ試した成果だ。

最もそのせいで、崖の一部が凍りついたり、散布した毒に自分が引っかかり『毒耐性:弱』のスキルを手に入れるというハプニングも起きていたが。


(拠点の毒どうしようかなぁ。耐性上がるし防衛にも使えるし、放置でもいいかな?

…………自分から掛かりたい物ではないけども。)


そんなことを考えながら森を進む。

こうして毛玉は、順調にLvを上げていくのであった。

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