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第1話 I'm KE☆DA☆MA
始まりの一
冥き星、目覚める。
その光、未だ儚く。
しかして星は、確かな光で世界に輝く。
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(うん……?)
(ここは……?)
(ていうか、ボクは何をしてたんだっけ……?)
目に入ったのは、深い森。手入れのされている感じはせず、いかにも自然森という感じだ。遠くからは水音も聞こえてくる。
(とりあえず、喉が渇いた。何でこんなところにいるのかはわからないけど、水音の聞こえる方に行ってみよう。)
歩き出すそれ。近くには他の何かの気配はせず、
それの立てる音のみが森に響く。
(この森はやけに木が大きい?こんなに大きな木なんてあるのかな?)
そして水音の元にたどり着く。その正体は大きな湖。
(うわぁ、綺麗な景色だなぁ。泳いでみたい。)
それは湖に近づき除き込む。そして……
(え?何これ……?毛玉………だとっ…………!?)
そこに映っていた姿は真っ白なモフモフの毛玉であった。