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八雲くんと夏目くんと、たまに誰かさんと誰かさん。その5。

八雲くんと夏目くんと、たまに誰かさんと誰かさん。その5。


八雲    「ハロウィーンだー!」


鏡花姐さん 「八雲ちゃん、仮装するの?」


八雲    「うーん。どうしようかなぁ」


龍くん   「仮装するならなんか作ってやろうか?」


八雲    「ほんと!? じゃあみんなで変身しようよ!」


龍くん   「お、いいねぇ」


あっこちゃん「じゃあ、八雲ちゃんはメイド、ナッくんは執事、龍くんはホスト、鏡花は用心棒」


八雲    「メイドってなに!? なんで俺がメイドなの!?」


鏡花姐さん 「ちょっと用心棒ってどういうことよ!」


龍くん   「俺ホスト~? 普通だよー。あっこちゃん」


八雲    「それに、あっこちゃんが言ってるのって仮装っていうより、コスプレじゃない!?」


あっこちゃん「あたしのデジカメに収められればなんだっていいのよ」


八雲    「撮る気満々!」


龍くん   「あっこ女史は何するの?」


あっこちゃん「あたしは撮るのに忙しいからしないわ」


八雲    「専属カメラマン!」


鏡花姐さん 「わたしイヤよ! 用心棒ってなによ!」


あっこちゃん「じゃあ、何がいいのよ。フランケンシュタイ?」


八雲    「いきなりハロウィンっぽくなった」


鏡花姐さん 「んもう! ゴツい系ばかり推さないで!」


龍くん   「まあまあ。で、鏡花姐さんはなにがいいの?」


鏡花姐さん 「そうねえ、プリンセスがいいわ。ネズミランドにいるようなプリンセス!」


あっこちゃん「プリンセス~? あんたほんと心は乙女ねー」


鏡花姐さん 「いいじゃない! ネズミランドはみんなに夢を与えてくれる素敵なところなのよ!」


龍くん   「そういえば、夏目は?」


八雲    「ネズミランド行ってるよ」


三人    「は?」


八雲    「……なにみんなでシンクロしてんの」


あっこちゃん「ナッくんがネズミランド? なんで?」


八雲    「なんでって、夏目、ネズミランド大好きだもん」


鏡花姐さん 「ナッくんが?」


龍くん   「マジで?」


八雲    「うん。今日はネズミランドもハロウィンイベントだから行ってるよ」


龍くん   「でも31日って限定日イベントとして、来場者全員仮装でしか入場できないんじゃなかったか?」


八雲    「え? そうなの?」


鏡花姐さん 「……あっこっ!」


あっこちゃん「ええ! こうしちゃいられないわ! 行くわよ、龍くん!」


龍くん   「ああ! 急がねぇと!」


八雲    「え? え? どこに行くの?」


あっこちゃん「もちろんネズミランドよ! ナッくんの仮装をなんとしても撮らなきゃ!」


鏡花姐さん 「ナッくんとネズミランドについて話せる日が来るなんて思ってもいなかったわ!」


龍くん   「夏目がどんな衣装を着てるか気になるぜ! くそっ! たとえ市販物の衣装でも俺が一番に作りたかったぜ!」


八雲    「ちょっと待って! 俺たちの仮装は!?」


あっこちゃん「なしよ!」


八雲    「ええー!?」


龍くん   「このチャンスを逃すわけにはいかねぇ! 八雲、おまえも来い!」


鏡花姐さん 「よいしょ!(八雲をひょいと肩に担ぐ)」


八雲    「ぎゃああぁぁあああ~! また担がないでぇぇ~!!」



夏目くんを捜せ。

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