表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/43

四日目 魔導書の風魔法

 昨日エアメイクを使ってみたけど、まだまだ課題だらけで解決しないといけないことが多い。

 どんなに武器、防具を作っても使えなかったら意味が無いからだ。

 そのため、エアメイクは一時的に放置して今日は借りてきた本の内容を見てみることにする。

 だってまだ10冊も残っている。


「えっと、風をそのまま使う魔法は無いかな……」


 今僕が使える魔法は風を使ったものではなく、空気を圧縮している魔法ばかりだ。

 エアメイク、エアーショットは両方とも風を巻き起こす魔法ではない。

 エアーショットは魔力を少し入れたときにも形を大きく出来たが、あれは魔力の膜の中に空気を詰め込んで大きくしているみたい。

 バルーンに空気を入れるのと同じ原理だ。


「……空気圧縮だけじゃなくて、普通に風を起こす魔法も欲しいよね……」


 もし風を任意に起こせれば、洗濯とかすごく楽だし。

 吹き飛ばさないように気を付けないといけないけど。


「これは何かな? ……交信魔法?」


 何か気になる物が出てきた。

 更新魔法、か。何と交信するの?


「……空気の振動から必要な音を読み取って集める集音魔法を応用し、電話代わりに利用できる魔法である……」


 でも、風学科では使うことが無いよね……。

 一人しか居ないし。……いっぱい人が居たら使い道もあったのかな?


「……でも駄目だ。魔力コストが高すぎる……」


 ただ、魔力コストが15必要らしい。僕の魔力が16だから、一回作ったらそれで終わっちゃう。

 ……これはまだ駄目だ。必要になってないし、頭の片隅にとどめておくだけにしよう。


「えっと、これは……竜巻魔法?」


 なんでこんな物騒なものが学校の本に入ってるのか。

 確かに竜巻は風の一種だけど……。


「魔力コスト20……。どう見ても駄目だ、使えない……」


 当然コストも高い。こんなの使えないよ……。

 上級魔法なんだろうな、やっぱり。


「……さすがに使えないって分かるのはなんかショックだよ……」


 それも、魔力が足りないなんて理由で。

 体が小さいから剣を持てないのと同じ理由で使えないなんて。

 でも、何もそこまで成長するのを待たなくても似たものは自分で作れないかな?

 ――――そうだ!


「魔法は術式で出来てるんだから、僕にも使えるように組みなおせば……!」


 組みなおして、魔力1で使えるトルネードを作れば良いんじゃないかな?


「集音を改良したボイスコレクト(盗聴術式)だって、コスト4の魔法を基にしたのにコスト1で作れたし!」


 魔力1を素材に組みなおせば、使えるかもしれない! さっそく訓練室に行こう!


ーーーー


「……風を渦にして……しばらく竜巻を起こして……」


 さっそくトルネードを作成する。

 まずは魔力1を出して術式を組んでいく。

 風を起こす場所を意識で指定し、そこに気流を急速に巻き起こし、そのまましばらく竜巻を起こす。キーワードはトルネード、と……。よし!


「さっそく実験だ!誰も居ないあの辺を狙って……!トルネード!」


 訓練室の真ん中よりも少し外れた場所に突如乱気流が発生する。

 その気流は一気に強くなり、空気が渦を巻く。

 渦を巻いた空気は周辺の小物を巻き上げながら更に大きくなり、竜巻を生み出した。

 と、ここまでは良かった。


「うわっ! 竜巻に吸い寄せられる……! エアメイク! バリア作成!」


 トルネードは魔力1の威力とは思えないほどの力を誇り、周りにあるものをその風圧で全て巻き上げた。

 その中には僕も含まれている。

 咄嗟にバリアで包み込んだものの、そのままバリアごと竜巻に巻き上げられてしまった。

 ……どうしてこうなったんだろ。


「……トルネード解除!トルネード解除!」


 叫んでみるけど駄目だ。トルネードに設定した効果時間は一分。その時間が終わるまで、この竜巻は消えてくれない。

 中で竜巻に巻き込まれて回転させられ、方向感覚が無茶苦茶になる。


「……目が……方向感覚が……滅茶苦茶になる……」


 バリアは酸素を通すように作ったので苦しくは無い。

 だが、滅茶苦茶にかき回され、目が回って視界が……。

 方向感覚が壊れていく……。

 その時、トルネードが消滅した。

 って、ちょっと待って? あの中に居たってことは、持ち上げられてるわけで、それから解放されたら…。


「……落ちていく? ……エアメイク! ゴムボールのような弾力を……これの外側に……」


 咄嗟にバリアをゴムボールのように変えて落下の衝撃に備える。そして、その時が来た。

 ボンッという音と共に地面に叩きつけられて、ボールが跳ね上がる。

 その後また落ちてきて、跳ね上がる。

 こんなことを、ボールが完全に地面に落ちるまで続けることになった。

 もう……前も後ろも分からない。


「ぜえ……ぜえ……助かった…………?」


 ボールが完全に地面に落ち着いたので解除し、その場に倒れ込む。

 ……だめだ。視界がぐるぐる回転するし、どこが下か分からない。

 ああ、また、意識が……。


ーーーー


「ああ、また医務室だ……」


 入学してまだ四日なのに二回もここに世話になっている。

 ……多分これからもここに放り込まれるよね?


「もう! 魔力が足りないからって理由で扱いきれない上級魔法を変にいじって使ったでしょ!」


 さっそく保険医の先生に怒られた。


「はい……トルネードを……」


「信じられない! なんて無茶をするの!」


「魔力を少なくしても使えるように……改良して……」


「あなたまだ風を起こしたこともないんでしょ!? なんでいきなりトルネードなの!? 最初なんだからそこはウィンドでしょ!?」


 確かにそうかもしれないですけど。

 たまたまそこにあったので……。


「たまたま、載ってたので……」


「たまたま載ってたら、それがメテオやビッグバンでも使う気!?」


 ……否定できないのが怖い。


「……魔力1だし、大した威力は出ないかと思って……」


 だって、あんなに強力になるなんて思わなかったし……。


「確かに魔力は1だったけど、限度って物があるでしょ! なんで一分も持続させたの!」


「大して問題も無さそうだったから……」


 だって、たった一分って思ったから……。


「いい? 普通は、10秒や20秒で止めるものなの。もし暴走しても、それならすぐに消えるから」


「はい……」


「もしあなたがバリアを張らなかったら、間違いなくあなたは大けがしてたわよ?」


「……ごめんなさい……」


 うっ……言い訳できないよ。

 もしバリアを張らなかったら、多分あの場で僕は死んでた……。


「あんな長い時間発動するトルネードはもう禁止。いい?」


「……はい」


 次から新しい魔法は持続時間15秒にします……。

 うう……まだ少し目が回る。体調が回復したらトルネードを作り直さないと。

 今日はもう実験は無理だ……。


ーーーー


 第三者side

 その日の晩、風学科の先生が寝ている教室に殴り込んできた教師が居た。光学科の教師メリシアである。


「なんなんですかあの子は! 説明しなさいセフィナ!」


「メリシア? 一体何のこと~?」


 めんどくさそうに反応を返すセフィナ。


「決まっているでしょう! 今年の風学科の生徒です!」


「ああ。あの子~?」


「入学してから四日しか経っていないのに、訓練室を二度も破壊し、医務室に送られている。……一度目の失敗は大目に見ましょう。魔力を分離させずに魔法を使って倒れてしまったのは、初心者ならよくあることです。ですが」


「何?」


「今日の原因については見過ごすことは出来ません。あろうことか、一年は本来触れることもできない上級魔法のトルネードを発動させ、暴走させるとは……」


 どこから話が漏れたのか、トルネードをレイが使ったことがメリシアにも知られたようだ。


「あれは暴走じゃなくて、設定ミス。発動箇所は間違ってなかったし、時間が短かったら普通に使えてた。あの子が倒れたのは、竜巻に飲まれて回転させられ、方向感覚と平衡感覚が両方狂ってしまったからで、魔力切れじゃない。……上級者になる子なら、こんな初歩ミスはよくあることでしょ?」


 セフィナの言っていることは間違っていない。レイが巻き込まれたのは一分と言う持続時間のせいであり、15秒程度なら巻き込まれずにすんでいただろう。


「……そういう問題ではありません! あなたは一年に、上級魔法を使わせているのですか!? 何を考えているのです!? あなたの事ですから、元のトルネードの魔導書はダミーデータばかりでまともに使えないのでしょうが、万が一術式の改造に失敗して事故があったらどうするんですか!? クライズが担当故に勝手に教えていますけど、本来あれは基礎を固めた二年以降でしょう!? 危険すぎます!」


 メリシアのいう事も納得できるものであった。

 本来、術式の改造など一年にやらせるものではない。

 本来なら、一年は負担の大きい魔導書をわざと使って基礎固めをするのだ。

 魔力を増やすには、負担をかけるのが一番だからでもある。


「勝手に覚えてるし実行したんだから仕方ないじゃん……。これがうちの教育方針だし……。そんなにこっちのレベルを下げて最優秀生徒を光学科から出したいの?どうせあなたは正当な評価も出来ないし、そのせいでこっちに本当に優秀な子が流れてきて今年も闇学科に最優秀生徒の称号は取られると思うけどな~」


 棘のある言い方で言い返すセフィナ。


「その事とこの件は別です。あんな危険なことを、監督者も無しにやらせるなどと……。あなたやクライズは改造術式によって発生した事故で生徒を殺す気ですか!? 入学したばかりの一年にあれは早すぎます! 基礎を固める時期にいきなり応用をやらせるような物ですよ!? それに、あなたやクライズが勝手な事ばかりするから私が上に頼んでおいた非殺傷結界もまだ届いていないのですよ!? せめてもう少し待てないのですか!?」


 メリシアは本心から生徒を心配しているのだ。だが、どうしても言い方がきつくなってしまっている。


「クライズは知らないけど、私の今年の方針は全部自習だし。でも、本当に危なくなったらちゃんと助けるよ? 今日のトルネードも、もしバリアを張らずにあの子が飲まれたらすぐにトルネードを破壊してあの子を助けるつもりだったし。私があの塔の何処にでも一瞬で移動でき、様子を見ることが出来ることはあなたも知ってるでしょ? 非殺傷結界が無くても問題ないからやらせたの」


 自分の魔力や技術があるから、最後の備えは出来ている。だからやらせた。セフィナの言っていることは一見安全とは無縁である。だが、それでも安全を確保しているのがセフィナなのだ。その実力はメリシアも分かっている。


「そのことは知っています。あなたが本当は凄く優秀な風魔法使いであることも、私は知っています。ですが、あのような放任主義が行きつく先は……!」


 だが、メリシアも引けない。放任主義は凄く危険なのだ。

 だから、監督させないといけない。そうするうちに、どんどん頭に血が上ってくる。


「まあまあ、クライズだってあの子の副学を教えてくれるし、別に問題ないの。それに失敗が致命的なのは最初のうちだけでしょ。すぐに慣れるって」


 全く取り合おうとしないセフィナ。


「セフィナさん! 私は、まじめな話をしているのです!」


 メリシア自身は真剣なのだ。だが、どうしても頭に血が上りやすく、冷静な思考ができない。

 故に、高圧的な話し方になって、口うるさくなる。


「はあ、私が本気で風学科の生徒に風魔法と薬学の知識を叩き込んだら風学科が圧倒的に勝ってしまって、最優秀生徒の座を風学科が奪い取ったって勝手に怒って突撃してきたくせに……。忘れたとは言わせないよ?」


「……それは…………!」


 そんなメリシアに軽蔑したような目を向けるセフィナ。

 彼女の言ったことが実際に起きただけに、メリシアもそれを気にしてはいる。

 悪いのはメリシアの方なのだから。


「だから私が自習プログラムにしたらそっちでもいちゃもんつけてまた怒るんだ? ……そんな先生の光学科じゃクライズの生徒には絶対勝てないよ?」


 心底鬱陶しそうにメリシアに言うセフィナ。

 彼女たちの方針は真っ向から対立するような物でもあるうえ、性格も全くあわないのだ。


「……とにかく、あなたのやり方は普通を逸脱してます! ちゃんと監督しなさい! ……私が言ってもどうせ聞かないのでしょうが…………」


 言うだけは言ったが、そもそも従わないだろう。

 メリシアの最後の言葉には、ある種の諦めも含まれていた。


「文句ばっかりのメリシアは本当に迷惑……。こっちが普通に教えたら薬学でも魔法でも絶対に勝てないからって教えるなって言うわ、じゃあ放任主義にしたらどうなるのかっていったら、監督しろと文句を言ってきてさ~……ふあ~……」


 言い過ぎではあるが、半分は事実なのだ。

 以前あまりに周りと風学科の力量差が開いてしまい、それを懸念したメリシアが放任主義にしろと言ったのだ。

 だが、それでも力量差が開いたり、危険だったりで文句を言われたとセフィナはとらえている。


「……大変だな」


「クライズ、いつから居たの?」


 いつからそこにいたのか、クライズがセフィナの居る部屋の近くに居た。


「さっき、あの女が出ていく少し前からだ」


「まあ、レイに魔法術式を教えるのは任せるよ」


 クライズにレイにも魔法術式の授業を教えてやるように頼んだセフィナ。


「ああ、あいつ自身が頼みに来たからな。俺は教えを乞う者を追い返す気はない。そういえば、薬学も受講したがっていたな」


 事前にレイとは会っているために問題ない。そう示したクライズ。


「……薬学ねえ。あの子は盗聴術式使うみたいだけど、レイに間接的に教えようかな? あのおばさんの授業で出てきた名前の素材でも渡して、いや、いっそ上の頼みで作らないといけない薬があるって言って、レイを実験に手伝わせるという形で実際に……」


 薬学と聞いて考え事を始めるセフィナ。どうやら、レイに薬学を教える気はあるみたいである。


「お前のやり方はあの女の教育方針に真っ向から喧嘩を売るような方法だからな。反発もされるだろう」


「普通の薬学は、実験でしょうに……。しかも、安全管理くらいちゃんとするよ……」


 セフィナも薬学を教えるが、彼女の薬学は実験ばかりである。

 故に、メリシアにここでも反発されるのである。

 メリシアは安全ばかり追求してしまい、生徒の楽しみを考えていないのだ。


「全くだ……。論文やら定義やらを覚える事ばかりで、実験がほとんど無いからな、あの授業は。役に立たん」


「知識と実際の違いも判らないんだよ。あのおばさんは。論文を丸暗記できるだけで実際には調合も出来ない子が最も優秀扱いだからね」


 このセフィナの発言通り、光学科の生徒は実際の調合をしていないため、出来ないことが多いのだ。

 ……いや、そもそも現物の素材を知らないのだから当然か。


「あれでは脱落者も出るだろう……。いや、出ない方がおかしい。感覚で覚える子は確実に落ちる」


「ねえ、そういえば、クライズの闇学科の生徒に優秀な子何人いるの?」


「さあな。現状、目をつけたのは六人だ。だが、実際に勉強をさせるとどうなることやら」


 将来的に見込みのある原石を六名見つけたらしいクライズ。少し楽しそうである。


「ふーん。楽しみだね。クライズの生徒にまたかけるよ」


「お前の学科は模擬戦には出ないのか?」


 話を変えて、学科対抗の模擬戦の話題を出すクライズ。


「レイは……どうせあのおばさんと頑固おやじが反発するよ。でも、仮に出したら勝たせる自信はある。たとえクライズの生徒が相手でも」


 口調は相変わらず軽い。だが、セフィナのその言葉には明らかな確信、自信があったように思える。


「……風学科があれに出ないのは俺のクラスにはある意味救いだ。四日で術式を改造してトルネードを使うような生徒に太刀打ちできる生徒は、今の闇学科には居ない。全員まだ魔法に関してはド素人だ。初級魔法すら使いこなせない奴も多い」


 レイは一人でトルネードを作り出したのだ。

 今のクライズの生徒が仮に原石であっても、一面だけでも磨き上げられ宝石になりかかっている相手にはまだ勝てない。

 輝きが違いすぎるのだ。


「さすがに、四日で改造トルネードは想定外だったけどな~。訓練室に思考活性化の魔法をかけたのが予想以上に効いたのかな。元から努力家みたいだし」


 セフィナのかけた術式は努力家には想像以上の効果を発揮するらしい。


「風学科のかつての生徒の最低レベルが異常に高かったときに何かおかしいと思ったが、やっぱり風の塔には頭を良くする魔法がかかっていたか」


「当たり前じゃん。使える物は使うよ?記憶強化も使ったし」


 さり気なく術式で生徒を強化していた事をほのめかすセフィナ。


「落ちこぼれ生徒をついでにセフィナが受け持っているから落ちこぼれ集積場と呼ばれた風学科。実体を知ると生徒たちはどう思うのか……」


 クライズは、模擬戦の終わった後の展開を予測していた。

 圧倒的な強さの風学科、その実態を知らずに落ちこぼれと皆呼ぶのだ。

 ……実際に落ちこぼれ学科の名簿は風学科にあるのだが。


「うーん……あの時間割をいじってみるのもありかな。実は、あのおばさんは役に立たないって知ったら、レイはどうするだろうね……」


 完全にセフィナはやる気であった。‥‥薬学だけは。


「そうなったら盗聴は要らないから、光学科と関わる機会が無くなるな。万が一光学科にあの盗聴を通じて関係が出来れば、友人にもつながると思ったが」


 盗聴術式をメリシアは見つけられない。だから、偶然見つけた光学科の生徒とつながりができるかもしれない。クライズはそう考えていた。


「ん~……。まあ、どっちでもいいけどね。あれはよほど勘が鋭くないと見つけられない。もし机の中の端っこにくっつけられたら、教卓からだとクライズにも見つけられないよ? あのおばさんだとどこから調べても絶対見つけられない」


「アドバイス兼レイの盗聴術の場所のヒントか? ……感謝する。見つけられなかったら実行できないからな」


「さーて、一眠りするか……zzz……」


「……本気でお前が教師として動き出したら、今の俺の教えた生徒では相変わらず太刀打ちできないな……。それが分かっているから、今の状態を感謝している俺も居る…全く、どっちが俺の望みなのやら…強敵として出てくる風学科に対抗できる逸材を育てたいのか、それとも、このまま自分の天下を維持したいのか……」


 クライズが去り、そこには寝ているセフィナだけが残された。

 最優秀か、落ちこぼれか。どちらにしろ、風学科はいろいろと両極端な場所であった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ