表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
94/97

94 悪魔軍の総攻撃

神の力を宿し生まれ、5歳の時、創造神により神界に保護され育てられる。神界で磨かれたその力は、既に神の域すらも超えているのではと、12柱の神々は囁く。

 〝gugyaooooooooo……………」

「な、何んだあの巨大な怪物は!?」

 士気が戻ったはずの皆んなの顔が、恐怖で固まる。

 ヒュドラだった。9つの頭を持つ蛇の姿の怪物が八方から現れる。

 御伽話にしか出て来ないはずの怪物。

 しかし、目の前のフュドラは、御伽話の倍以上の大きさがあった。


「で……でかっ!胴体は直径10m近くないか?」

 更に上空からはウァプラ……グリフォンの翼を生やし、ライオンの姿をした悪魔が数十。

 ついに悪魔軍の総攻撃が、始まった様だ。


「皆なさん、気を付けて下さい。あのヒュドラは、息と共に毒を吐きますよ。

 即死する程の猛毒です。離れて吸わない様に……

 それと中央の首以外は再生します。中央の首は不死と言われていて攻撃が効きません」

「え?マジ?カイン?そりゃ面白そうだ!じゃ、アレは俺がやるよ」

「アルティス俺にもやらせろよ?」

「あれ?アシュリー?お前、持ち場は?」

「向こうは、問題無い。たいしたのがいねえぜ?

 お前1人で面白そうな事してんじゃねえか……俺も混ぜろよ?」

「お前と共闘?良いね。俺と共闘出来そうなのは、

 カイン以外だとお前位しかいないもんな?超〜楽しそう。

 俺が再生する周りの首を、火の魔剣で焼き切るから、お前、中央の首、やってくれるか?」

「反対の方が良くないか?中央のアレお前位しか、攻撃が効かない気がするぞ?」

「いや、お前の攻撃と同時に、8個の首を落とすのは、俺のスピードが無きゃ無理でしょ?

 焼き切って塞がなきゃ再生しちゃうだろうし……俺の他に誰か出来るか?」

「そうかもしれんが……俺が中央の首をか……さて、どう攻撃したもんか……」

「俺が顕現させる、この剣持ってみてくれる?持った瞬間から、魔力通し続けないと直ぐ消えちゃうけど、

 アシュリーなら使えるんじゃない?これをアシュリーが使えば、あの首切れると思うよ?」

「ほ〜お前の光る剣か?やってみるよ」


 興味津々に目を輝かせ、アルティスの剣を受け取るアシュリー。

 受け取った瞬間に、力が抜け尻餅をついた。

「どわ〜〜なんじゃこれ?魔力吸われるなんてもんじゃねえぜ!

 余り長くは使えそうにない。行くぞアルティス!」



「それでは我が君!ウァプラは私とロトにお任せを。上空のヒュドラは、お2人にお任せします」

 カインとロトは、アルティスの構築した正のエネルギーの光魔法、聖なる炎を立て続けに放つ。

 ウァプラも暗黒魔術で対抗するも、聖なる炎に触れた瞬間にその魔法は消滅してしまい、

 一方的に殲滅される。後に残るのはウァプラの断末の叫びのみ。


「あの人達、元悪魔ですよね?聖なる光魔法を連発してますよ?」

 目が飛び出さんばかりに、驚くアルティス軍の面々。

「当然だろ、あの人達、アルティスの眷属だぞ」

 何故かドヤ顔のバートランド。

「そしてアルティスは俺のマブダチだ〜!」

 だから?



 〝ド〜ン!ド〜ン!ド〜ン!ド〜ン!ドカ〜ン!ドカ〜ン!〝

「オラオラオラ〜〜何じゃゴルア〜!」

 どこからか下品な雄叫びを上げ、素手でウァプラに打撃を加える者がいた。

 ウァプラはなす術もなく、その打撃を受けた瞬間バラバラに飛び散っていく。

 カイン達の戦いに乱入してきたピンクちゃんだ。1人でウァプラの大半を殲滅していた。


「な……何アレ?アレもアルティスの眷属かなんか?」

 ゴールドに輝き、ガーゴイルを3m程にした様な(おぞ)ましいピンクちゃんの姿と、

 下品な雄叫びに、腰を抜かすカーマイル。


「ん?もう終わりか?ゴルア〜!ん?何みてんだお前?

 あっ、貴様、グロくて下品……そう思ったな?

 俺もアルティスの野郎程じゃないが、少しは心が読めるんだぞ?」

「〝アルティスの野郎〝?お前アルのなんなんだ……」

「あ?あれ?貴様……貴方は……アルティスの野……アルティス様のお友達?

 は、初めましてなの♡わたしピンクちゃんなの♡」

「……今更おせ〜よ……」

 いつの間にか、ピンクちゃんは、60cm程の可愛いピンク色の不思議動物に変わっていた。



 フュドラの9個の首の攻撃をスルッと(かわ)すアルティスとアシュリー。

 〝サンッッ〝

 固く巨大な首を切ったとは思えない様な、軽く柔らかい音を残す。

 〝ドスドスドス……〝

 フュドラの9個の首は、苦痛の表情をする事もなく、ただ落ちて、再生する事もない。


 静かな戦いが、8回続き、フュドラの破片で山が8座出来た。

 長年一緒に戦ってきた様に、息ぴったりなアルティスとアシュリー。

 戦ってると言うより、ダンスか何かを見せられてる様だった。




「あ?貴様ら!いつからそんな奴の眷属になりやがった?」

「ああ……お久しぶりですね?ルシファーさん?何千年ぶりでしょう?

 ところで貴方、今、我が君を〝こんなやつ〝そうおっしゃいました?

 それは万死に値しますね?」


「カイン誰?この悪魔の人?」

「これは悪魔の王、ルシファーという者です。目障りですから、今片付けます」

「お前が俺様を?なあベルゼブル?こいつは何者だ?

 しばらく見ていたが……人族風情が、何故こんなに強い?」

「アルティス様が人に見えるのか?ルシファーさんよ。あんた目が曇ってないか?」

「ルシファーさん?初めまして?でも直ぐサヨウナラみたいだけどね。俺のカインが怒ってるよ?」

「は?馬鹿かお前は?こいつ如きが、俺様に何が出来ると?」

「こんな事でしょうか?」

「何を言っ……て……」

 〝スンッ……〝

 ルシファーの身体が斜めにずれ落ちる。

「悪魔が魔法ではなく剣……だ……と……」

 二つに分かれたルシファーは、霧の様に消えてなくなる。

「元です()()()

 悪魔の王も、アルティスの眷属となったカインの敵ではなかった。

 余りにもあっけない勝負だった。


「カイン、剣の腕上がったね。音すらしなかったよ?

 後、他の場所ははどうなってるかな?」

「西はアシュリー様率いる軍が制圧。

 東はピンクちゃんが既に制圧している様です」

 既に自分の部隊に戻った2人だ。自分の部隊を放って何してたんだろう?あの2人……

 まあ、その後、仕事はキッチリこなした様だ。


「皆んな優秀すぎない?負ける気が全くしないって言うより、

 もう、ほぼ片付いたって事かな?

 後は、魔神だけ?何処かで見てるんだろ?出てきなよ」

「……………………」

「……あれ?さっきから思ってたけど、やっぱりアイツの気配が無い?」

数ある作品の中から見つけ出し、お読みいただき、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ