表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

88/97

88 ロリコンちゃうわ!

神の力を宿し生まれ、5歳の時、創造神により神界に保護され育てられる。神界で磨かれたその力は、既に神の域すらも超えているのではと、12柱の神々は囁く。

「大丈夫かな〜 ちゃんと行けたかしら?」

「たっだいま〜」

「わ!!びっくりした!! 何?どうしたの?まさか……いきなり失敗?」

「上手く行ったよ?ちゃんとユッフィー助けてきたよ」

「え〜?だって……いくら何でも速すぎじゃない?……」

「ちょっと分かりにくいとは思うけど。俺が移動してるのは時間だからね?

 出発していった、今、この日時に戻るのが、一番間違いないでしょ?」

「そ、そっか〜 アハハハ……」

「その反応……何か未だよく分かってない感じ……」

「で、上手くいったって事?」

「そう言ったじゃん。ここに何も変化がないって事は、上手くいったって事」

「そ、そっか〜 アハハハ……」

「やっぱ、よく分かってない感じ……」

「わ、分かってるんだからね?」

「ハイハイ。あ、そうそう、7歳のフィオナ、超可愛かったぞ!連れてきたくなったよ」

「ロリコン」

「ロリコンちゃうわ!」

「いくら私が可愛いからと言って、歴史変えないでね?」

「う〜〜 もうフィオナ過去に連れてってあげない」

「そか〜 ユッフィーのきょうだい作りしな〜い」

「グッ…… 歴史変えたろか?」

「あ〜ら〜?貴方にそんな事が出来るのかな?アルティス君?」

「ふん。赤ちゃんユッフィーに会いに行ってこ〜 バイビ〜」

 アルティスのネックレスから、エーテルの光の粒が出てアルティスが又消えた。

「あいつ、ほんとに行っちゃった……」


「ハアハアハア……」

「早っ!何?ハアハアハア?」

「赤ちゃんユッフィー、良い匂い〜〜 たまらん!あれは危険だ!離れられなくなる……」

 トロトロの顔をしてアルティスが戻ってきた。

「ず……ずる〜〜貴方ばっかり……」

「嗅ぎたければ、赤ちゃんつくれば〜?」

「な、なんて卑怯な奴……」

「ア〜ハハハハ!3日も滞在しちまったぜ〜」

「こいつ、危険極まりない……帰れなくなっても知らないからね?」

「……………………」

 無言で又消えるアルティス。この後しばらく夜の相手をしてもらえなかったとさ。



「良いか?分かってるな?声を出すなよ?」

「あっ、あっ、いたいた、赤ちゃんユッフィーだ!」

「し〜し〜し〜〜〜認識阻害かけてる意味ないだろが」

「う〜〜〜 早く人、いなくならないかな?」

「いなくなる事はないぞ。誰かしら必ず付いてる」

「第二王女の赤ちゃん、1人にするわけないか〜」

「大丈夫、もう直ぐ交代する侍女、直ぐウトウトするから……そのまま魔法で寝かせちゃう」

「貴方、随分お詳しい事」

「何が言いたいニョか、サッパリだニャ〜」

「ちょっ、アル。どこ触ってるのよ?どさくさに紛れて」

「良いかニャ?声を出すニャよ?」

「猫で誤魔化すニャ〜」



「ダウダウ……キャウ〜〜」

「か、可愛すぎるわ。クンクン……うう〜ん……癖になりそう」

「だろだろ?離れられなくなるんだよ〜これが……」

「わ、分かる。でもね、調べて分かった以上に、こっちに来たらダメだからね?

 調べて分かってるその日時()()よ?行って良いのは。

 あんまり来すぎると、残りが減るから大事に行くのよ?」

「あ〜もう我慢できない!赤ちゃん欲しいよ〜ず〜っと抱っこしてたい」

「私も、ちょっとそう思った」

「でしょ?では今から……」

「するか!あっ、今がチャンスかも?」

「うんうん」

「違うわ!母乳あげるの!おっぱい張っちゃって痛いのよね〜」

「あっ、今回の災害始まったみたい……行かなくては……でも、おっぱいあげるの見ていたい……」

「良いからさっさと行くの!ほらほら、じゃね〜この子は私に、まっかせなさい!」

「あ〜後ろ髪を引かれる〜」

「ユッフィ〜ちゃ〜ん。パパの髪離してね〜 パパお仕事でちゅよ〜」

「ほんとに引っ張られてたんか……クンクンクン。ユッフィーエキス摂取完了」

 アルティスは災害救助に出掛けた。この日の救助は雑だったと囁かれたそうだ。

 終わると、そそくさ帰っちゃうし……



「この辺なの?とてつもなく大きく、変な気配を感じたっていうの」

「だから〜着いて来・ん・なって言ってるだろ?結構危険な匂いがするんだから」

「又、あのもう1人のアルかも?なんでしょ?」

「違うよ。俺に似た気配……って言ったの。あいつよりずっと大きな、強い気配なんだよ」


 〝ドッガァァァァ〜〜〜〜ン!!!〝

 いきなりアルティスが、蹴り飛ばされた。

 ゴロゴロ転がり、岩で止まる。

「いって〜〜」

「だ、大丈夫?アル? あ、鼻血……」

 アルティスが地上に戻って、血を流すのは、ピンクちゃんに次いで、これで2回目だった。

「あれ程の勢いで蹴られたのに鼻血だけ?どんだけ丈夫なんだか?」

「フィオナ!ヒ……ヒールを!」

「え〜〜鼻血がちょっと出ただけなのに、ヒールするの?」

「は、早く!」

「痛いの痛いの飛んでけ〜」

「ざ……雑……あ、でも鼻血止まった…… ちぇ、ピンチっぽくしたかったのに〜」


「貴様ら!俺を舐め……」

 〝ドッガァァァァ〜〜〜〜ン!!!〝

 言ってる途中で、今度はアルティスが、そいつを蹴り飛ばした。

 物凄い勢いで飛ばされ、岩に、身体半分が、めり込んでいる。

「よっしゃ〜 俺の勝ち〜」

「子供か? でもあいつ、やっぱりアルに似てない?」


 〝ビシビシビシ……〝

 めり込んだ岩に亀裂が走り光が漏れる。

 〝ズッガ〜〜ン!〝

 岩が爆発して、そいつは出てきた。

「やっぱりあいつもアルティスね?でも筋肉お化けで、随分大きいわね?何かキモいわ」

数ある作品の中から見つけ出し、お読みいただき、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ