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81 何じゃゴルア〜!……なの♡

神の力を宿し生まれ、5歳の時、創造神により神界に保護され育てられる。神界で磨かれたその力は、既に神の域すらも超えているのではと、12柱の神々は囁く。

「やっぱ、本当の力を見せないとダメか?……だよな?見せてやるからちょっと待て」

「ほう?(よい)いぞ?やってみるがいい」

 アルティスは剣を消し、素手になる。

「ん?剣はどうした?」

「これで良い。お前は素手だろ?お前には圧倒的な力の差を見せてやる」

「ふんっ。好きにすれば良い」

「ああ、それと始めに言っておく……これをすると、少々興奮状態になる。

 手加減が難しい……許せ……」

「………………」


 〝クッ……クッ…… オ……オオオオオオ〜〜〜〜!!〝

 アルティスが全身に力を込める。周りに電気が走り髪が逆撫でられる。

 アルティスの顔に光る龍のタトゥーが浮かび上がる。


「フウフウフウ……ま、待たせたな?い……いつでも良いぞ?かかってこい」

「ほう、少し見た目が変わったな?面白い。

 本来は、戦いの最中に待ってなどやらんのだがな……」

「ああ、俺も、ま、待ってくれなど言わないよ。フウフウフウ……

 と、途中から戦う目的が変わったからな」

「眷属になれ……か?」

「お、お前は強い。そして、けっ……決して邪悪では……ない」

「邪悪ではないのか?」

「お、お前はただ食い続けただけ。そ、それは生きるものの、ほ、ほ、本能……食欲ってやつだ。

 俺だって肉は、く、食う。喰われる方にとっては良い迷惑だし、お、お前の食欲は異常だけどな?

 フウフウフウ……さて始めようや。こ、今度は、半分の力とか言わずに、ぜ、全力でかかってこいよ……」

「俺からいくのか?本当に楽しませてくれるんだろうな?」

「お……俺から攻撃したら直ぐ終わる。お、お前からこい」

「大した自信だな?後悔するなよ?」


 〝ド〜ン!ド〜ン!ド〜ン!ド〜ン!ドカ〜ン!ドカ〜ン!〝

 お互い素手なのに、拳が交差する度、衝撃で爆発の様な火花が飛び交う。

 姿は見えないが、あちこちで、爆発が起きている。

 〝ド〜ン!ド〜ン!ド〜ン!ド〜ン!ドカ〜ン!ドカ〜ン!〝


 〝ハアハアハア……〝

「い、今のは全力か?お、俺はまだまだ本気じゃないぞ」

 〝ハアハアハア……………………〝

「け、眷属になる気になったか?」

 〝ハアハアハア……………………〝

「何も喋らなくなったな?」


 〝フウ〜〜〜〜〝

 アルティスの顔から龍の紋様が消える。

「……仕方ない……もう一つ上の力を見せてやろう……」

「な、何だと?……」


「本気で攻撃する。死ぬんじゃないぞ?」

 足を少し開き、胸のペンダントに両手を添える。

 〝オ……オ……ウォォオオオオオオオオ〜〜!〝

 ペンダントから無数の光が漏れ出す。渦になってアルティスの周りを飛び交い、

 徐々にアルティスに飲み込まれる光。

 アルティスが銀色に輝きだす。眩い光がアルティスを包み込み、サファイア色の瞳が際立つ。


「……………………」

 一瞬で格の違いを理解するゴールド。

「キンキラ金色と、ギラギラ銀色。さてどっちが強いかな?」

 その瞬間、ゴールドの頭が吹き飛んだ。アルティスの蹴りが炸裂した様だ。

 頭の無くなったゴールドはヨロヨロと後ずさる。

 〝ブシュブシュブシュ……〝ふらつきながらも、何とか頭を再生させるゴールド。

 両手を広げるアルティス。ゴールドの両脇に銀色の魔法陣が現れる。

 アルティスが、銀色の魔法陣を見せたのはこの時が初めてだ。

 魔法陣が作り出す、銀色に輝く球体がゴールドを閉じ込めた。

 サファイアの瞳の銀河(エーテル)が光を増す。球体は次第に縮まり小さくなる。

 1mほどに縮まるとゴールドの姿が認識できなくなり更に小さく縮まっていく。

(ずびばぜん……おだずげぐだざい……あなだざまの……げんぞぐにじでぐだざい……)

「オッケ〜♡」

 又1人、何故かこの地の言語(ことば)を話せる異星の者が、仲間に加わった。


「ねえ?何で同じ言語(ことば)?」

「そこは忘れて下さい」

(しつこいんだよ〜〜)

「ん?なんか言った?」

「滅相もない」

「でも、その姿だとな〜 そうだ名前つけちゃお。名前を付けて眷属にすると姿が変わるかもよ?」

「〝変わるかもよ〝って本当ですか?」

「前に名付けした時は、ほとんど変わんなかったけどね。

 でも変わる事の方が多いって専門書には書いてあったよ?いっそ可愛い名前にしちゃお。

 う〜ん……そのまんまのゴールドってダサいよね?そだ!ゴールドじゃなくて、ピンクちゃんとか?」

 その瞬間、ゴールドが、60cm程の可愛いピンク色の不思議動物に変わった。

「……なんか可愛くなっちゃつたね?でも、弱そう?」

「中身の力は変わってないみたいなの♡」

「女の子だったの?」

「ううん。性別はなかったの♡」

「……そ、そう……で、何で語尾に♡付けるの?名前が可愛く変わったから?」

「さあ?分からないの♡ピンクって可愛い?」

「ピンクじゃなくて、お前の名前は〝ピンクちゃん〝だよ?」

「何それ?変なの♡じゃあ、ちゃん付けしたら〝ピンクちゃんちゃん〝?」

「ププ〜ッ!やっぱただの〝ピンク〝でいいや」

「ハイなの♡」


「アルティス様。片付いた様でございますね?して、その可愛い物体は?」

「元キメラ(もど)きだよ。さっきまでは金色に輝くガーゴイルみたいな姿になってたけど、

 眷属にして、名前を付けたらこんな可愛いのになっちゃった」

「さようで……名をつけるとそんな事もあるのですね?」

「しかしこんなの役に立つんですかね?カイン殿はどう思います?」

「何じゃゴルア〜!なんか文句あるんかい?ゴルア〜!」

「「「……………………」」」

「使えるかも?」

「でしょ〜なの♡」

「「「……………………」」」

(次から名前つける時は気をつけよ。なの♡)

数ある作品の中から見つけ出し、お読みいただき、ありがとうございます。

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